MLBの2025年ホームランランキング!大谷翔平の成績についても解説
2025年のMLBシーズンは、多くのスラッガーたちがホームランを量産し、歴史に残るシーズンとなりました。シアトル・マリナーズのカル・ローリー捕手が史上7人目となるシーズン60本塁打を達成、フィラデルフィア・フィリーズのカイル・シュワーバーが大谷翔平らとのデットヒートに競り勝ちナ・リーグ本塁打王を獲得するなど歴史的なホームラン合戦が繰り広げられ、記録にも記憶にも残るシーズンとして賞賛されています。
この記事では、2025年MLBシーズンのホームランランキングをナ・リーグとア・リーグに分けて詳しく解説します。また、日本人選手のホームラン記録についても触れ、大谷選手の偉業や松井秀喜氏についても紹介していきます。
MLB2025年ホームランランキング
2025年シーズンは、両リーグで多くの選手が50本塁打以上を記録するという歴史的な年となりました。特にア・リーグではローリーの60本、ナ・リーグではシュワーバーの56本と、どちらも圧倒的な数字を残しています。
それでは、各リーグの上位5選手について詳しく見ていきましょう。
ナ・リーグ
ナショナル・リーグでは、フィリーズのスラッガーであるカイル・シュワーバーが56本塁打を放ち、リーグトップに輝きました。2位には大谷翔平、3位にはメッツに移籍したフアン・ソトが続くなど、上位には名実ともにトップクラスの人気選手が名を連ねています。
1位 シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)
カイル・シュワーバーは2025年シーズン、自己最多となる56本塁打を記録し、ナ・リーグ本塁打王に輝きました。さらに打率.240、132打点、OPS.928という成績も残し、本塁打のみならず打点のメジャー全体トップにも立つ二冠を達成しています。
シュワーバーの2025年は、8月28日のブレーブス戦がハイライトでした。この日、1試合4本塁打を放つという歴史的な快挙を成し遂げています。これはMLB史上21人目であり、フィリーズでは1976年のマイク・シュミット以来の達成です。
またフィリーズでシーズン50本塁打を超えたのは史上2人目、2006年にライアン・ハワードが58本を放って以来のことです。球団史上2人目の50本塁打プレーヤーとなったシュワーバーは、シーズン終了後にフィリーズと5年1億5000万ドルで再契約を結んでいます。
2位 大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)
大谷翔平は2025年シーズン、55本塁打を放ちナ・リーグ2位の成績を残しました。これは前年の54本を上回り、自身が持つドジャース球団記録を更新する数字です。打率.282、146得点、OPS1.014と、打者として圧倒的な成績を収めています。
2025年シーズンの大谷は、打者としてだけでなく投手としても本格復帰を果たしました。47イニングを投げて防御率2.87を記録し、真の二刀流プレーヤーとしてMLBファンを魅了しています。
シーズン最終戦となったマリナーズ戦では、55号本塁打を放ち自己記録を更新しました。100バレルを記録し、スタットキャスト導入後で歴代4番目に多い数字になっています。シーズン終了後には4度目のMVPを受賞し、”世界最高の野球選手”の地位を不動のものにしました。
3位 ソト(ニューヨーク・メッツ)
フアン・ソトは2025年シーズン、キャリアハイとなる43本塁打を記録しました。ヤンキースからメッツに移籍し、15年7億6500万ドルという破格の契約を結んだ彼は、その期待に十分応える活躍を見せています。
打率.263、OPS.921、105打点に加え、38盗塁という数字も残しました。これにより、メッツ史上5人目の30本塁打・30盗塁達成者となっています。さらに127四球はメジャー全体でトップの数字で、彼の選球眼の良さを証明しています。6月には月間MVPを(意外にも初)受賞し、シルバースラッガー賞は6年連続6度目の受賞を果たしました。
4位 アロンソ(ボルティモア・オリオールズ)
ピート・アロンソは2025年シーズン、38本塁打、126打点を記録し、メッツの主軸として活躍しました。キャリアハイとなる170安打、41二塁打、打率.272もマークし、攻撃面で安定した成績を残しています。
アロンソは2019年のルーキーイヤーに53本塁打を放ち、新人最多記録を樹立した選手です。それ以降(コロナ禍を経た2021年から)も6年連続で30本以上を記録し続けており、メッツを代表するスラッガーとしての地位を確立しています。また、全162試合にフル出場したのは2年連続となりました。
そして2026年からは5年1億5500万ドル(約240億円)の契約を経て、新天地ボルティモア・オリオールズに移籍。メジャーデビュー以来初めてメッツ以外の球団に所属する同選手がどのように立ち回るのか、目が離せません。
5位 スアレス(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)
ユヘニオ・スアレスは2025年シーズン、ナ・リーグのアリゾナ・ダイヤモンドバックスとア・リーグのシアトル・マリナーズの2チームでプレーし、ダイヤモンドバックスの選手として36本塁打、合計では49本で自己最多タイとなる本塁打を記録しました。
シーズン途中で、マリナーズからダイヤモンドバックスにトレードされた同選手。シーズン途中にリーグをまたいで移籍した場合は個人成績が引き継がれないため、今シーズンはナ・リーグ本塁打王や打点王のタイトル争いからは離脱することとなりました。
それでも安定したパワーで、見事ナ・リーグの5位にランクイン。ちなみに合計の49本塁打は、両リーグ全体で5位の記録です。
ア・リーグ
アメリカン・リーグでは、シアトル・マリナーズのカル・ローリーが60本塁打という歴史的な数字を残し、リーグを席巻しました。2位にはヤンキースのアーロン・ジャッジ、3位にはレイズの若手スラッガーであるジュニア・カミネロが続いています。
1位 ローリー(シアトル・マリナーズ)
カル・ローリーは2025年シーズン、60本塁打を放ちメジャー全体でトップに立ちました。これはMLB史上7人目の60本塁打達成であり、キャッチャーとしては史上初、スイッチヒッターとしても史上初という歴史的な快挙です。打率.247、125打点、OPS.948という成績で、打点でもア・リーグトップでした。
ローリーの60号本塁打は9月24日のロッキーズ戦で生まれました。この日、マリナーズは2001年以来となるア・リーグ西地区優勝を決めています。
シーズンを通じて、ローリーは数々の記録を更新しました。キャッチャーとしてのシーズン最多本塁打記録、スイッチヒッターとしてのシーズン最多本塁打記録、そしてマリナーズ球団記録を塗り替えています。オールスターゲームではホームランダービーで史上初のキャッチャーによる優勝を達成し、ア・リーグMVP投票では2位となりました。
2位 ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)
アーロン・ジャッジは2025年シーズン、53本塁打を放ちア・リーグ2位の成績を残しました。これで4度目の1シーズン50本塁打を達成、MLB史上4人目の快挙を成し遂げています。
打率.331はア・リーグトップで、自身初の首位打者のタイトルを獲得しました。
ジャッジはOPSでもリーグトップの1.144を記録し、さらに114打点、137得点と、パワーと勝負強さを兼ね備えた打撃でヤンキースの主軸として活躍しました。
シーズン終了後には3度目のア・リーグMVPを受賞し、MLB史上でも屈指のスラッガーとしての地位を確固たるものにしました。
3位 カミネロ(タンパベイ・レイズ)
ジュニア・カミネロは2025年シーズン、メジャー初のフルシーズンで45本塁打を記録しました。シーズン年齢21歳の若さでこの数字を残したことは、将来のスター候補としての期待を大いに高めています。
ドミニカ共和国出身のカミネロは146試合に出場し、打率.264、110打点、OPS.846という成績を残し、長打率も.535で9位にランクインしています。
オールスターゲームのホームランダービーにも出場し、決勝でローリーに敗れたものの、その豪快なスイングでファンを魅了しました。
4位 アデル(ロサンゼルス・エンゼルス)
ジョー・アデルは2025年シーズン、37本塁打を記録しキャリアハイの成績を残しました。エンゼルスはプレーオフ進出を逃しましたが、アデル個人としては大きく飛躍したシーズンとなっています。
2020年から2024年までの5年間では合計38本塁打だったアデルですが、2025年は1シーズンだけで37本塁打を記録。長年期待されていたポテンシャルを、ついに開花させています。
かつては「トッププロスペクト2020」の第6位として注目を集めていたアデルですが、メジャー昇格後は苦しむ時期が続いていました。ようやく才能が結実し、エンゼルスファンに希望を与えるシーズンとなっています。
5位 グリーン(デトロイト・タイガース)
ライリー・グリーンは2025年シーズン、タイガースの主力選手として活躍しました。若手外野手として着実に成長を続けており、チームの将来を担う存在として期待されています。
36本塁打を記録したグリーンは打点でもア・リーグ第4位にランクインする110打点を記録。タイガースは2025年に再建期から脱却しつつあり、グリーンはその中心選手として位置づけられています。
MLBにおける日本人のホームランについて
日本人選手がMLBでホームランを量産することは、かつては想像しにくいことでした。しかし、大谷翔平選手の登場により、その常識は大きく変わりました。彼は日本人選手として初めて本塁打王のタイトルを獲得し、MLBの歴史に新たな1ページを刻んでいます。
日本人初本塁打王は大谷翔平
大谷翔平はエンゼルスに所属していた2023年シーズン、44本塁打を放ちア・リーグ本塁打王に輝きました。これは日本人選手として、そしてアジア人選手として初めての快挙です。
2024年シーズンには、ドジャースで54本塁打、130打点という成績でナ・リーグの本塁打王と打点王の二冠を達成しました。両リーグで本塁打王を獲得したのはMLB史上4人目であり、2年連続で両リーグ制覇は史上初の快挙です。
また同年には史上初の「50本塁打・50盗塁」という前人未到の記録も達成しています。打率.310、59盗塁とパワーとスピードを兼ね備え、日本人初のトリプルスリーも達成しました。
2025年シーズンも55本塁打を放ち絶好調の大谷は、自身の個人成績のみならず球団成績にも多大な貢献を見せ、ドジャースをワールドシリーズ2連覇へと導きました。
大谷翔平以前の日本人最多記録は松井秀喜
大谷翔平が登場する以前、日本人選手のMLBシーズン最多本塁打記録を持っていたのは松井秀喜氏でした。2004年にニューヨーク・ヤンキースで記録した31本塁打は、2021年に大谷が更新するまでの17年間、日本人最多記録として君臨していました。
松井秀喜は2002年オフに読売ジャイアンツからヤンキースに移籍しました。日本では3度の本塁打王を獲得し、2002年には50本塁打を放つなど、日本を代表するスラッガーでした。
メジャー1年目の2003年は、打率.287、16本塁打、106打点という成績でした。そして迎えた2年目の2004年、松井は打率.298、31本塁打、108打点という成績を残し、日本人打者としてメジャーでもパワー勝負ができることを証明しています。
その後も松井は安定した成績を残し続け、2009年にはワールドシリーズで打率.615、3本塁打、8打点という成績で日本人初のワールドシリーズMVPに輝きました。MLB通算では175本塁打、760打点という成績を残しています。
松井の功績は、日本人打者がメジャーでパワーを発揮できることを示し、後続の選手たちに道を開きました。松井の通算175本を超えて現在は大谷翔平が通算280本塁打、日本人野手MLB通算本塁打歴代1位となっています。