大谷翔平の使用しているグローブ・バット・スパイクは?メーカーや価格について解説
MLBで史上初の投打二刀流として圧倒的な活躍を見せる大谷翔平選手。2025年シーズンには3年連続4度目のMVPを満票で受賞し、ドジャースをワールドシリーズ連覇に導きました。
そんな世界最高峰のプレーを支えているのが、彼が使用する野球道具の数々です。この記事では、大谷選手が実際に使用しているグローブ、バット、スパイクについて、メーカーや価格、購入方法まで詳しく解説します。
なお、大谷選手は2023年からスポーツブランド「ニューバランス」とエンドースメント契約を締結しています。グローブやスパイクはニューバランス製となっていますが、バットだけは別のメーカーを使用しているのが特徴です。
大谷翔平の使用しているグローブ・バット・スパイク情報
大谷翔平選手が使用している野球道具は、いずれも世界トップレベルの品質を誇るものばかりです。投手と打者の両方をこなす二刀流選手として、それぞれの動きに最適化された特別仕様となっています。
ここでは、グローブ、バット、スパイクのそれぞれについて、特徴やスペック、購入方法を詳しく紹介します。
グローブ
大谷翔平選手が2023年から使用しているグローブは、ニューバランス製のものです。WBC2023で優勝した瞬間、歓喜のあまりグローブを投げ飛ばした大谷の姿を覚えている方も多いのではないでしょうか。
このグローブの最大の特徴は、ニューバランスとウィルソンの共同開発によって生み出された点にあります。ニューバランスは野球用グローブの生産設備を持っていないため、ウィルソンのマスタークラフトマンである麻生茂明氏が設計を担当しました。麻生氏は長年にわたりMLB選手のグローブを手掛けてきた世界的に有名なグローブ職人です。
また製造を担当しているのは、鹿児島県阿久根市にある「KSK株式会社」という企業です。同社は長年にわたりウィルソンのグローブ製造を手掛けるOEM企業で、国内屈指の技術力を誇ります。革の裁断から縫製、仕上げまで一貫して国内で行われており、高品質なグローブを生み出しています。
大谷選手は以前、アシックスのグローブを使用していました。花巻東高校時代からプロ入り後まで約10年にわたりアシックス製品を愛用していましたが、より革新的なブランドを求めてニューバランスに移行したとされています。
メーカー
グローブのメーカーは「ニューバランス(New Balance)」ですが、実際の設計・製造はウィルソンの技術協力のもと、日本国内で行われています。
ニューバランスは1906年にアメリカ・マサチューセッツ州ボストンで創業したスポーツシューズメーカーです。2010年頃からMLBでスパイクのシェアを拡大し、野球市場にも参入しました。大谷選手との契約は、ニューバランスの野球部門における最大の成果といえるでしょう。
価格
大谷翔平選手が使用しているニューバランスのグローブは、一般市場では販売されていません。
実は、ニューバランスのグローブを使用しているのは世界中で大谷翔平選手ただ一人。ニューバランス社のスタッフも「ショウヘイ以外に我が社のグラブを提供する予定はない」と話しており、まさに世界に一つだけの特別なグローブなのです。
完全なオーダーメイドの特注品であり、価格は非公開となっています。
参考までに、一般的なプロ野球選手が使用するオーダーグローブの相場は5万円から20万円程度。大谷選手のように世界最高峰の職人が手掛ける特別仕様となれば、それ以上の価値があると考えられます。
購入方法
前述の事情により、大谷翔平選手が使用している「ニューバランス製グローブ」と同じモデルは一般販売されていません。ニューバランスは2024年1月時点で、野球グローブを商品展開する予定もないと明言しています。
ただし、大谷選手はプロ入り後からニューバランス契約前まで、アシックスのグローブを使用していました。 アシックスからは「大谷翔平モデル」として複数のグローブが販売されており、現在も一部は入手可能です。
バット
大谷翔平選手のホームランを生み出している相棒が、「チャンドラー(Chandler)」社製のバットです。2023年シーズンから使用を開始し、同年に日本人選手初のホームラン王を獲得しました。
チャンドラー社のバットの最大の特徴は、その「硬さ」にあります。メープル材を使用し、独自の硬化処理を施すことで抜群の反発力を実現しています。大谷選手自身も、キャンプ中に「It’s so hard(とても硬い)」と話していたことが報じられています。
チャンドラー社はバットの硬化処理工程を通常より3日間延長し、硬度を2倍にする特別な加工を行っています。これにより打球の初速が向上し、飛距離が伸びるのです。
なお、大谷選手が使用しているのはモデル名「SO17.4」(※S 翔平・O 大谷・背番号17の意)と呼ばれるカスタムバットです。ヤンキースのアーロン・ジャッジ選手が使用する「AJ99.2」モデルをベースに、グリップを少し細くするなどの調整を加えています。
バットのスペックも特徴的です。2025年シーズンでは35インチ(約88.9センチ)という長尺バットを使用しています。日本人選手の多くが33.5インチを使用する中、大谷選手のバットはかなり長い部類です。重量は32オンス(約907グラム)で、長さの割には軽めの設定となっています。
メーカー
バットのメーカー「チャンドラー(Chandler)」は、 2009年にペンシルベニア州で設立された比較的新しいバットメーカーで、大谷選手やジャッジ選手といったスター選手に愛用されています。
2017年に一度経営破綻しましたが、元メジャーリーガーのヨエニス・セスペデス氏が私財を投じて経営権を購入し、再建。現在ではメジャーの長距離打者から指名されるほどのメーカーに成長しました。
なお千葉ロッテに所属していたレオネス・マーティンなどチャンドラーのバットを使った経験がある日本国内でプレーする選手による希望もあり、最近では代理店を通じて日本での販売も開始されています。
価格
大谷翔平選手モデルのチャンドラー製バット「SO17.4」のレプリカは、日本の野球用品専門店で購入可能です。価格は5万円-10数万円が目安で、一般的なプロモデルの木製バットよりも高めの設定となっています。
ただし、輸入元の在庫が少ないため品薄になっていることが多く、人気モデルは入手困難な状況が続いています。
購入方法
チャンドラー社製のバットは、株式会社エスアールエスが運営する「MLBバットショップ」で購入できます。ここでは大谷選手モデルを含む各種チャンドラー製バットを取り扱っています。
また、楽天市場やYahoo!ショッピングなどの大手ECサイトでも一部出品されています。ただし、正規代理店以外からの購入は品質保証の面でリスクがあるため注意が必要です。
2023年にチャンドラーがNPB公認バットメーカーになったことで、日本のアマチュア選手も使用可能になりました。
スパイク
大谷翔平選手のスパイクは、2024年7月に発売された初のシグネチャーモデル「Ohtani 1(オオタニ ワン)」です。ニューバランスが大谷選手の要望をすべて取り込んで開発した、まさに二刀流選手のためのスパイクといえます。
「Ohtani 1」の最大の特徴は、投打両方の動きをサポートする独自設計にあります。従来のスパイクと比べてスタッドが地面に対して約2mm低く設定されており、 この「レスドロップ構造」のおかげで足裏全体で地面を感じながらプレーすることで野球の動きに重要な重心移動をスムーズに行えます。
つま先部分には、日本の球場の天井をイメージした三角形のパターンが施されています。構造的な強度と柔軟性を両立させ、投手が投球動作でつま先を引きずる際の摩耗にも長いシーズンを通して耐久性を発揮します。
ミッドソールには、ニューバランス独自の「FuelCell(フューエルセル)」テクノロジーを搭載。クッション性と高い反発性を両立し、瞬間的な動きを一歩目からサポートします。
大谷選手のシグネチャーロゴも注目ポイントです。 一塁ベースを回る大谷選手のシルエットがスケッチされており、野球への情熱を表現しています。
メーカー
スパイクのメーカーも「ニューバランス(New Balance)」です。2023年1月にニューバランスとエンドースメント契約を締結した大谷選手は、以降すべてのフットウェアを同社製品に統一しています。
ニューバランスは野球用スパイクを2010年頃から米国で展開し、わずか4年でMLBで500人以上の選手が使用するまでに成長しました。ランニングシューズで培ったテクノロジーを野球用スパイクに取り入れており、履き心地の良さが高く評価されています。
価格
「Ohtani 1」シリーズの価格は、モデルによって異なります。
スパイクモデル「Ohtani v1 Metal」は29,700円(税込)です。金属製のスタッドが付いた本格的な野球用スパイクで、大谷選手が試合で使用しているものと同じタイプです。
ターフトレーニングモデル「Ohtani v1 Turf」は18,700円(税込)です。ゴム底の練習用モデルで、人工芝や土のグラウンドで使用できます。
最近は新カラー(期間限定カラー)も追加されており、ホワイト×ブルー(ドジャースカラー)などの選択肢が増えています。
購入方法
「Ohtani 1」シリーズは、ニューバランス公式オンラインストアで購入できます。全サイズ・全カラーが揃っており、正規品を安心して購入可能です。
実店舗では、ニューバランス原宿をはじめとする直営店や、スーパースポーツゼビオなどの大型スポーツ用品店で取り扱っています。オンラインでは、楽天市場やAmazonでも多数出品されています。
サイズ展開は24.0cmから30.0cmまでと幅広く、足幅もDと2Eの2種類から選べます。大谷選手と同じ道具を使いたいファンにとって、最も入手しやすいアイテムといえるでしょう。
大谷翔平の使用しているグローブ・バット・スパイクのこだわりポイント
大谷翔平選手が使用する野球道具には、二刀流選手ならではのこだわりが詰まっています。ここでは「使用感」と「デザイン」の観点から解説します。
使用感
大谷選手が道具を選ぶ際、最も重視しているのが使用感です。投打両方をこなす二刀流選手として、それぞれの動きに最適化された道具が必要不可欠だからです。
グローブについては、投球時のボールの握りやすさと守備時の捕球のしやすさの両立が求められます。ウィルソンの麻生氏が手掛けたニューバランスのグローブは、大谷選手の手の形に完璧にフィットするよう調整されています。
バットに関しては、硬さと振り抜きやすさのバランスがポイントです。チャンドラー社のバットは硬化処理によって通常の2倍の硬度を実現。剛速球にも当たり負けしません。
スパイクでは地面との一体感が重視されています。「Ohtani 1」は従来のスパイクより約2mm低く設計され、あらゆる場面でスムーズな動きをサポートします。
デザイン
大谷翔平選手の道具は、機能性だけでなくデザイン面でも特別なこだわりが感じられます。
グローブは、シンプルながら存在感のあるカラーリングでニューバランスのロゴが入った特別仕様です。一般販売されていないからこそ、レア感がさらに価値を高めています。
バットについては、チャンドラー社ならではの美しい仕上がりが特徴です。黒を基調としたシックなデザインも、パワーヒッターにふさわしい重厚感を演出しています。
スパイク「Ohtani 1」には、日本文化へのオマージュが込められています。つま先部分の三角形パターンは日本の球場の天井をイメージし、シグネチャーロゴは一塁ベースを回る大谷選手のシルエットです。
世界最高の選手が使う道具には、機能性とデザイン性の両方において妥協がありません。そのこだわりが、圧倒的なパフォーマンスを支えているのです。