試合結果詳細

アカシアＡＳ｜１０６０５０００２｜１４
ニセアカシア｜１０１８１００３０｜１４

初のナイターかつ広島メンバーのみで開催されたこの試合。初回に互いに1点ずつを取り合い迎えた3回、まずはアカシア打線が牙を剥く。フォアボールなどでランナーをためてピッチャーゴロを平石が一塁に悪送球する間にランナーが還ることを2回繰り返すなどしこの回安打はセーフティバントひとつのみで6点をあげる。

意気消沈し反撃は難しいと思われたニセアカシアだが4回、球数がかさみ球が浮ついてきた藤原を攻め四球や神岡のタイムリーツーベースなどで4点を奪い1点差とすると2死満塁で打席には今日初出場の藤本。置きにいった真ん中の直球をとらえると打球はレフトの頭上を越える。俊足を飛ばし藤本は一気にホームイン、初本塁打をグランドスラムで飾るという離れ業をやってのける。

だが食らいつくアカシアは次の回村田、浅野、山村の３連続タイムリーなどで5点を奪い再逆転。序盤にして大シーソーゲームの様相を呈してきた矢先、2番手として登板した山村が流れを変える。初登板の山村は長身右サイドハンドから繰り出すシュート回転の癖のある荒れ球の直球を内外角に投げ込み打者を完全に翻弄。登板した5回から7回までアウト９つを全て三振でとるというこちらも離れ業で応酬。サッカー班の躍進が止まらない。

それでも簡単にやられないニセアカシアは山村の速球に目が慣れてきた8回、先頭の的場が3塁線を破る鮮やかなヒットで出塁すると平石が右中間へ同点のタイムリーを放ち8回裏にして遂に山村を攻略、試合を振り出しに戻す。そしてランナーをため2死から川本のピッチャーゴロを山村がまさかの悪送球。2者が生還しニセアカシアが再逆転。500円のプレッシャーがアカシアにのしかかる。

9回表の攻撃を残すのみとなったアカシアは執念で四球を３つ選び満塁とし、ここでニセアカシアはピッチャーになぜかアカシアオールスターズ所属の仁多を指名。投球練習にて素晴らしいコントロールを見せた後先頭の浅野にあっさり2点タイムリーを打たれ同点。9回裏も山村が締め試合は引き分け。500円の決着をつけるため勝負はジャンケンの勝ち抜き戦が行われる。

ジャンケンで着実に勝ち進んだアカシアは4人を残しながらも王手をかけニセアカシアで残るは川本1人となる。その川本が1人2人とジャンケンに勝ち、ついに最後の砦浅野と川本の一騎打ちに。浅野のギャンブル魂に死角はないと思われたが川本の右手には神懸かり的な力が宿り、ついには浅野をも撃破。あと一歩から4人連続で勝利するというこれまた離れ業をやってのけ勝利したのはニセアカシアオールスターズ。試合もジャンケンも壮絶なものであった。



参加者：山村久保（っち）藤田仁多弘中村田藤原浅野藤本岸岡的場石原平石堀内神岡川本

【ＭＶＰ：藤本祥平（２年）敢闘賞：山村大（２年）川本健太（３年） 】

藤本選手は４回に周囲の度肝を抜く逆転の満塁本塁打を放つなど３安打４打点と抜群の成績を残し初出場にしてＭＶＰをかっさらうという電撃デビューを果たしました。

山村選手は右横手から繰り出す快速球でニセアカシア打線を完全に圧倒し流れを変えるピッチング。５イニングで合計１１三振を奪いリリーフエースに名乗りを挙げました。

川本選手はプレー自体はぱっとしなかったものの、勝敗を決するじゃんけんで神懸かり的な実力を発揮。あと一人に追い詰められながら４人連続で勝利しチームを崖っぷちから勝利へと導きました。

【第３回ＭＶＰ：藤本選手】「初出場でこんな素晴らしい賞をもらえて光栄です！ただ心残りはやまんさから全然打てなかったことです。また対戦する機会があれば、今度こそ打ってこの賞を獲りたいと思います！！」

【第３回敢闘賞：山村選手】「いつもお世話になっているＹＵＫＩさんに一番に知らせたいです。」

【第３回敢闘賞：川本選手】（川本選手はプレーではなくジャンケンで評価されたことに納得がいかないのか報道陣の問いかけにも終始無言。記者を避けるように自宅へと帰った。）