試合結果詳細

アカシアＡＳ｜０３３００３００１｜１０
ニセアカシア｜００１０４００１４｜１０

メンバーの一部が社会人となって初めてのアカシア野球大会。こどもの日に社会人も就活生も浪人生も集結し、みな童心にかえって野球を楽しんだ。

エース寺西と赤丸急上昇中、鳴川の先発で始まったこの試合は、社会にでて一皮むけた鳴川が、大学生らしく「寝てねぇ」状態でマウンドにあがった寺西に違いを見せつける恰好となった。
アカシアは初回、初の１番に心躍るTAICHIがそれらしい粘りをみせ、いやらしいテキサスヒットで出塁。その姿を見た平石が送りバントを決、続く藤田は右方向への進塁打。アカシアには珍しい野球っぽい野球が展開された。しかし４番にはいった武田が投ゴロにたおれ惜しくも得点は逃した。

試合が動いたのは２回。アカシア先頭の仁多がセンター前で出塁すると日南田が四球で続き１、２塁。ここで、三井住友銀行で研修の日々を送り一回り大きくなった鳴川がタイムリー２塁打。続くTAICHIもセンター前タイムリーを放つ。この回アカシアは３点を挙げ、試合の主導権を握った。

その裏のニセアカシアの攻撃は、出本が記念すべき初ヒットを放つも後続が続かず無得点に終わる。

３回表のアカシアは、日南田・竹内の打撃不振組がいとも簡単に打ち取られ、早々とツーアウトに。しかしここで鳴川が２本目の２塁打を放ちチャンスを作る。四球のTAICHIも塁に置き、平石・藤田の連続タイムリー２塁打でアカシアはさらに３点を追加する。睡眠不足とバーベキューのしすぎで不調のエース寺西を打ち崩した。
さらにこの後連続四球で完全に崩れかけた寺西であったが、アカシア６番の竹内が遊フライで助けてしまう。深刻な打撃不振に陥った竹内は野球からしばらく距離を置くことを示唆した。

３回裏のニセアカシアの攻撃では、和田、川村の１０３回生コンビが現役を退いて間もない実力を見せつけた。
華麗な１０３回生コンビの連続２塁打で１点を返したニセアカシア。さらに四球で出塁した寺西を塁に置き、打席には野球の実力が伸び悩む花岡。持ち前のガヤも封印しバットを振り抜くと、痛烈な打球がピッチャー前に。しかし、鳴川が皆が目を疑うような反射神経でこれをキャッチし、ピンチを切り抜ける。

４回から登板した山村は、キャッチボールなどの陰の努力が身を結び球速コントロールともにレベルアップした姿を見せる。４回表のアカシアの攻撃を三振２つを奪い三者凡退におさえる。

５回裏、山村のピッチングでリズムに乗ったニセアカシアが反撃を見せる。先頭の和田がアカシア藤田三塁手のエラーで出塁すると、ピッチングでは不調だった寺西が豪快なセンターオーバーの打球を放ちまず１点を返す。
花岡の意地のアカシア初ヒット、押し出しなどでこの回ニセアカシアは打者一巡の猛攻を見せる。４点を挙げ、アカシアに１点差に迫った。

６回表、アカシア先頭の日南田が快速を飛ばし内野安打（アカシア初安打）。鳴川が猛打賞となるレフト前で続くと、２番平石が左中間スタンドへの３ランホームランを放つ。球場名に恥じない平石の豪快なバッティングでまたもアカシアがニセアカシアを突き放した。

その裏マウンドにあがったTAICHI。就活での練習不足を感じさせない安定感のある投球で６、７回を無失点に抑える。


８回の表、ホームランは浴びたものの好投を続ける山村に代わり、神岡がマウンドにあがる。附属中野球班所属していた者たちは皆感慨深い表情をしていた。しかし神岡はマウンドに立つとゆうに２ｍを超す高さに自ら戸惑いコントロールを乱す。打者も２ｍあればストライクであるはずの球はことごとくボールと判定され、悔しい登板となった。再登板の山村が後続を断つ。

反撃したいニセアカシアはその裏、神岡が十八番の振り逃げで出塁すると、キャプテン村田がライト前で続き、山村のファーストゴロの間に１点を返した。さらに死球の川村を塁に置き、迎えるバッターは和田。迫力満点のスイングに乗せられた打球はセンターへ。しかし、誰もが抜けたと思った打球の先には武田が。名手武田のスーパーキャッチでアカシアがピンチを切り抜けた。

９回表、ニセアカシアは満を持して花岡がマウンドにあがる。投球を投げる強さではなく距離で調整したものの、ショートのエラーと四球でピンチを作ってしまう。ここで満を持してキャプテン村田が登板。チーム最低である防御率31.5を少しでも下げるためひとつでもアウトを取りたい場面であったが躍動感溢れるVスライダーで仁多選手を追い込むも意識すると緊張してしまうという心の弱さを見せ最後のVスラは低めに外れフォアボール。肩を落としマウンドを降りる姿は見た目以上に小さかった。再登板した寺西も守備のエラーは止められずニセアカシアは１点を失う。四球とエラーでの失点に、この回からキャッチャーを務めた出本は「扇の要としての役割を果たせなかった」と反省しきりであった。

そして９回裏、自らの恥ずかしい防御率を下げるべく平石がマウンドへ。先頭の寺西を惜しくも四球で歩かせたものの、TAICHI捕手とのコンビネーションで新球チェンジアップを効果的に交え出本、花岡の安牌を普通に打ち取る。ツーアウト、アカシアの勝利は見えたはずだったが、ここでアカシアの接待野球が炸裂する。最初にリリーフした日南田は、女の子もびっくりの女投げで当然のように四球を出す。続いて小学校時代投手経験のある武田がマウンドにあがるが、ガラスの肩はもう治ることはないのか、四球を出してしまう。続いてマウンドに立った仁多も、メジャーリーガーを思わせる豪快な四球を出す。めまぐるしく投手が入れ替わるアカシアは、続いて竹内、平石も四球を与えてしまい、奥の手である藤田にマウンドを託す。藤田の速球に寺西はおされ打球はショート後方へのフライ。ショートTAICHIが掴んでゲームセット－に思われたがTAICHI選手がこれをまさかの落球。拾いなおし素早く三塁に転送し2塁走者をアウトとするも三塁走者の生還が早かったため得点が記録され試合は10対10で引き分けとなり、アカシア恒例となりつつあるジャンケン大会へ突入。
ジャンケンの攻防の末アカシアが順調に勝利を重ね勝負あり。最後は主審岡川の掛け声の後全員で写真撮影。ここでも恒例となりつつある出本くん（ユニフォーム非保持者のため選手とは呼ばない）の脱衣プレイにより幕を閉じた。