試合結果詳細

２試合連続の雨天中止に泣かされたアカシアの対外試合が久しぶりに行われ、その鬱憤を晴らすかのごとく16安打二桁得点の猛打に加え、寺西投手がアカシア初となる完封勝利を飾るなど華々しい試合となった。

試合は初回、寺西投手がセンターフライ２つにセカンドゴロと打たせて取るピッチングで三者凡退に抑える素晴らしい立ち上がりを見せると、その裏打線が繋がりを見せ打者一巡の猛攻で５点を奪い一気に試合の主導権を握る。

この日は旅行中も塩むすびを食べるなど涙ぐましいダイエットの結果70キロ台に体重を落とした寺西選手が躍動。２回も３者凡退に抑え３回も先頭を打ち取り、次打者もなんでもないセカンドフライを打たせるもセカンドを守るTAICHI選手がこれを落球。直前の打席でも１死満塁から併殺打を放っているTAICHI選手のプレーによって寺西の完全試合がなくなりリズムを崩す。
そして続く打者に右中間に長打性の打球を打たれてしまう。しかしこれをセンター村田が二塁へ迷わず返球し打者走者を刺す好プレー。その後も三振をとり初のピンチを切り抜ける。

打線も初回から４回まで毎回満塁のチャンスを作るなど寺西を援護。３回には１死満塁から山村のタイムリー、的場の押し出し、藤田の犠牲フライで３点を加える効率の良い攻撃。４回にも満塁から助っ人として来てくれた102回生竹本のセカンドゴロの間に１点を加えるなど4回終了時点で９－０と相手を突き放す。

寺西は７回を終えて無四球の上３塁を一度しか踏ませないピッチングを見せ完封を狙い続投を志願。アカシアオールスターズ初の完封を期待し失点するまでの続投が決まる。
迎えた８回、先頭の左打者に素晴らしい打球を打たれるもライト山村のポジショニングが良くこの打球を難なくライトフライに打ち取る。しかし続く打者にはレフトの頭を越えるツーベースを打たれ、暴投で３塁にランナーを進めてしまい１死３塁と失点のピンチを迎える。ここで寺西は気迫のこもった投球。次打者から三振を奪い続く打者もピッチャーゴロに打ち取りこの回も無失点で切り抜ける。

８回の裏に打線は更に援護。守備の安定しない相手三塁手に集中打を浴びせる等更に３点を加え１２－０で９回の表に突入しあとは寺西の無四球完封に注目が集まる。

９回の表、先頭打者はまたしても右中間へのライナー性の打球。しかしこれにセンター村田が素早く反応し軽くジャンプしながら捕球。またも先頭の出塁を許さない。しかし続く打者は三遊間を綺麗に破るレフト前ヒットを放つと次打者にはきわどいコースを攻めるも遂にこの試合初の四球を与えてしまい惜しくも無四球はならず。ここをどう乗り切るかと思われたが続く打球はショートの前へ高く弾むゴロ。的場の懸命な処理も間に合わず内野安打。最終回にして初めて満塁のピンチを迎え完封に黄信号が灯る。
しかし痩せた寺西に不可能はない。この１死満塁としびれる場面で寺西は力のこもったストレートとスライダーのコンビネーションでなんと三振を奪う。遂に完封まであと１アウト。最後の打球は力のないファーストゴロ。これを神岡が難なく処理しゲームセット。アカシア久々の勝利に加え寺西は惜しくも無四球は逃すもアカシアオールスターズ初の９回完封勝利を挙げた。

８、９回に象徴されるように今日のエラーはTAICHI選手がなんでもないフライを落球した１つのみに加え内野の落ち着いた送球や外野の的確なフライ処理、野球に適さない靴を履いた藤田捕手のリードやショーバン処理などバックの好守備に加え勝負所での寺西の奪三振が光る試合。
助っ人として来てくれた102回生トリオも岡部が犠打やチームバッティングをしながらの３安打、竹本はマネージャー業務をこなしながらの１安打１打点の活躍、盛岡は出本に似るなど投打笑の噛み会った好ゲームとなった。