試合結果詳細

アカシアＡＳ｜７０３０００｜１０
ニセアカシア｜０５０５０1x｜１１

アカシアオールスターズの関西遠征におけるイベントとしてアカシア野球大会in関西が吹田市中の島グランドにおいて開催された。

ニセアカシア先発はアカシア野球大会初出場にして中３以来の登板となる梶原。アカシア先頭の山村を打ち取り波に乗るかに見えたがそこから三者連続四球を与えてしまうと、打席には中高の部活・マスの盟友村田を迎える。試合を大きく左右しかねないこの打席、村田は外角の直球に合わせ上手く右中間へ運ぶ技ありのタイムリーヒット。ランナー２人が帰りアカシアが幸先よく先制するとその後梶原自らのエラーと連続四球でピンチを広げてしまい、制球の定まらない梶原はここで降板。サイド気味の速球派として鳴らした右腕も８年のブランクには勝てなかった。
続く２番手は幾度となくチャンスを与えられるも結果を残せず投手失格の烙印を押された平石が投手不足でマウンドへ。山村を三振に打ち取りツーアウトまでこぎつけるも続く打席には大倉を迎える。第１回アカシア大会において初代ニセアカシアキャプテンとしてデビュー後留学を経て苦節１年２か月、大倉のアカシア初安打が遂に飛び出しこれが大きな追加点となる走者一掃のタイムリースリーベースヒット。この回７点を挙げアカシアが主導権を握る。

ニセアカシアの反撃は２回、仁多のヒットを皮切りに出本のお決まりのデッドボールやエラーなどで先発鳴川から１点を返すと打席には今シーズン覚醒した４番平石。満塁からこちらも走者一掃となるタイムリーツーベースヒットを放つと右肩の怪我を押して出場した下村にもタイムリーが飛び出しこの回一挙５点。アカシア野球大会らしい試合展開となってくる。

３回表、アカシアは先頭の山村がピッチャーゴロに打ち取られるもこの送球が逸れライト野中のカバーリングが遅れるのを見た山村は全速力で駆け抜けなんとホームイン。珍しいエラーランニグホームランで１点を返すと珍しいことは続くもので続く大倉もセンター前ヒットを後逸する間に３塁を回りこちらもホームイン。２者連続エラーランニングホームランという珍記録が生まれるなどこの回３点を返す。

ニセアカシアの反撃は４回、ヒットやフォアボールを集中させ３点を返すと打席には不振が続くTAICHI。ここ１番の勝負所で不振を抜け出すキッカケとなる２点タイムリーヒットをセンター右へ放ち、この回遂にニセアカシアが追いつき試合を振り出しに戻す。

５回表、アカシアにチャンスが訪れる。寺西村田鳴川のオリジナルアカシア（規定打席到達者）の３連打で無死満塁と格の違いを見せつけると、打席にはメガネで存在感を表す野中が立つも期待に応えれず三振に倒れる。続く打者は再三の誘いに断りながら試合直前になってアカシアユニが欲しいとダダをこねた西野。打球はセンター浅めのフライ。タッチアップのタイミングは微妙で観衆が固唾を飲んで見守るその瞬間、なんと２塁走者村田が飛び出しており間一髪フォースアウト。キャプテンのまさかの走塁でアカシアがリードを奪えない。

５回裏、寺西が自ら勝手にマウンドへ上がりなんか本気で投げ無失点に。

終了時間が近づき最終回となった６回表、１回途中からロングリリーフの平石が１番からの好打順を３者凡退に打ち取り流れは一気にニセアカシアへ。アカシアに嫌な雰囲気が充満する。

６回裏、その嫌な流れは的中。リリーフには山村が上がり投球練習からストライクゾーンへ決まる伸びのある直球を披露し調子がいいかに思えたが、先頭打者はこの関西遠征でチームのマスコットキャラクターの地位を不動のものとした藤木。ここまで２三振といいところがなかったが彼の勝負強さは圧巻。山村のストレートを弾き返しレフトの頭を超えるツーベースヒット。圧倒的な飛距離で１試合１長打を放つ藤木のポテンシャルにより無死２塁の大チャンスを迎える。続くTAICHIはいい当たりもレフト正面へのフライ、梶原はピッチャーゴロでツーアウトまでこぎつけ打席には怪物平石。１塁は空いておりキャッチャー村田が山村へ勝負の確認へ向かう。ストレートの調子がいいこともあり歩かせてもいいというつもりで厳しめのコースへ攻めるということが確認された。その１球目、外角低めギリギリいっぱい、誰も手を出せないほどの今まで見たこともない素晴らしいストレートが決まる。この余韻に浸っていたその瞬間、２球目の内角ボール気味の厳しい速球を平石がこちらも芸術的なインコース捌きで左中間へ持っていき藤木がホームへ帰るサヨナラタイムリーとなる。

最後は手に汗握るハイレベルな名勝負となり白熱したこの試合はニセアカシアに軍配が上がる。アカシアオールスターズ関西遠征は初日から大きな盛り上がりを見せた。