試合結果詳細

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練習試合

2013/12/15(日) 10:00〜

チームロゴアカシアオールスターズ

勝ち

4-1

佐伯運動公園

チームロゴTsuratans
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
チームロゴアカシアオール… 0 0 0 0 1 0 3 4
チームロゴ Tsurata… 0 0 1 0 0 0 0 1

平石

HR

-

コメント

12月15日アカシアオールスターズ vsTuratans 1回戦

アカシア初の市内開催となったこの日は、新進気鋭の強豪チームTuratansとのダブルヘッダーでありアカシアオールスターズ2013年度最終戦でもあるという新しいことづくめの日であった。
アカシアは夜に契約更改があるということもあり、関西大学から大倉選手、さらに先日のドラフト会議で一位指名された岡部Jr.の公式戦初デビューも予想されるなど戦力を補強。さらに、調整期間中に助っ人外国人の仁多選手が神戸から突然の来日、さらに選手会長TAICHI選手の怠慢によって出場を揉み消されていた松林選手も無事参戦が決まり、アカシア対外試合では史上最多となる14人を擁し試合に臨んだ。

 試合前、この日体調を崩しかえらぬ人となったTAICHI選手の遺書が読まれ、アカシアメンバーで30秒の黙とうをささげることを提案。真面目に黙とうする者数人、同級生の死にも動じず、写真を撮り続けマネージャーとしての職務を全うする岡川さん、生前タイチ先輩が「食べ物の味がわからない」と味覚障害であることを告白してくれたことを思い出しながら、おいしそうにおにぎりを頬張るYAMANSA。先輩の死にどうしてよいかわからずいきなりオナニーを開始する藤木。それぞれの30秒を終えた選手たちは、グランドにTAICHI選手のユニフォームを掲げる。

「僕たちはいつでも一緒だよ?」

先攻はアカシア。戦力を集めたこの試合はいつもと違い初回から豊富な戦力を惜しみなくつぎ込む。右の本格派の相手先発ピッチャーに対し左三人をずらりと並べる作戦を決行。しかし一番大倉は三振、続いてはワンチャンスの博打起用となった浅野選手。先日BIGBANのライブへ行き精気を養い、憧れて止まないG―dragonにインスパイアされた金髪を披露するなど、活躍が期待されたが力ない打球はサードフライ。続く三番副キャプテン山村は試合前に相手チームの集まりが怖すぎて、会場からコンビニへ逃げるなど、蛇ににらまれたカエルのようなスイングに終始。恐怖に支配された打席でヒットが出るわけもなく必然的に三振。チームに不穏な空気が漂い始める。
 
その裏アカシアの先発はすっかりエースとしての地位を確立した平石。抜群の安定感に加え、佐伯区運動公園の傾斜の無いマウンドで鬼に金棒。この日も安定した立ち上がりをみせ、三人で攻撃を終わらせる。締まりのある緊迫した試合の展開である。

先に均衡を破ったのはTuratans。三回、平石が四球でランナーをため満塁とするとセンターへフライ。武田選手はいつものように抜群のポジション取りを見せるも、恵まれた補球体勢から糞のような弱肩を見せる。大倉選手のカットからのバックホームで必死に失点を防ごうとするが、先制点を許してしまう。

対するアカシア打線は四回まで全打者が三振or内野フライと締まりすぎている攻撃を披露。(岡部Jr.の記念すべき初打席はセカンドフライ)

あきらめかけていた五回、先頭バッターは三冠王をほぼ確定させている平石。初球のストレートをシュアなバッティング。チーム初ヒットとなるセンターへのクリーンヒット。アカシアに希望の光。続く打者は神戸から来日した、仁多。一人だけビビッドカラーのファンキーな帽子をかぶり、明らかにスポーツ用ではないグラサン姿はチームに彩りを与える。しかし4日前に帰国したのにも関わらず、依然と続く時差ボケの影響か、セットポジションになって明らかに球威が落ちた相手先発のボールを全くとらえることが出来ず三球三振。続く打者はキャプテン村田、四球目をボテボテのサードゴロ、と思われたが、中学時代の体育祭のDVDを見て蘇った若武者魂が打球にシンクロし相手のエラーを誘う。
首脳陣が作った1アウト1、3塁のチャンスで打席に立つのは、練習での遊びの中から一瞬で左打者としての才能を開花させた野球(ノ・ボール)。左打席に変えたことで、ミート力がイチロー並みにアップしたことに加え、打点乞食であったことも思い出しレフトへのタイムリー。長いスランプのトンネルに光を差し込ませたのは、自らのポテンシャルであった。遊びが生んだこのタイムリーに、教育関係者である村田・山村はポテンシャル×ホモ・ルーデンス=∞ということを思い知らされる。

 その裏、絶対に点を取られたくないこの場面で平石のショータイムが始まる。先頭から三連続で四球を与えた後、三振をとるというベイスターズの長田(ヤクルト戦で三連続四球で満塁にした後バレンティンを三振で打ち取った)を髣髴とさせるピッチングを見せ、その後のセカンドフライは相手チームのご厚意によりインフィールドフライと判定され大倉・山村の拙守が無かったことに。次のバッターもレフトフライに抑え、ノーアウト満塁から無失点で勝ち越しを許さず。

 同点で迎えた最終回先頭の平石が相手のエラーで出塁すると、仁多への代打はこの日誕生日を迎えた赤鬼の寺西。キャプテンの徹底的な管理を、車のカギを無くすことで回避し、この日も安定の遅刻をしたが、試合ではきっちり仕事をこなすセンターへのヒット。とりあえず誕生日おめでとう。その後またもサードのエラーを誘った村田のゴロで満塁のチャンスを作る。ここで迎えるは、7番に置くことで若干の精神的安定を得た内木。左中間への鋭い打球で勝ち越しの二点タイムリー。その後も一点を加える。

 七回裏マウンドに上がったのは岡部Jr.。この日、アカシア球団史に新たな伝説が生まれることをまだ誰も予想だにしていなかった。岡部Jr.は初登板にもかかわらず落ち着いたピッチングを見せ、四球を一つ出し最後のバッター。すさまじいバッティングで打球はライト奥深くへ、これをなんと怒られ侍・西が練習をする子供たちの中に混じってキャッチ。ゲームセット。一見ごく普通に見える岡部Jr.のピッチングは、試合後選手たちの中で何故か神格化され、最終的に「岡部の14回」として伝説となった。岡部兄弟で2セーブを取りタイトルを獲得するという頭脳的な一面も見せ、来シーズンからの活躍にも期待が集まった。

 ダブルヘッダー初戦は、アカシアの粘りからの逆転劇で見事勝利!!
ベンチの隅では背番号18のユニフォームがそよ風に揺られていた。それが少しだけ微笑んでいるような気がした。グランドを照らす太陽は眩しくて、それが切なくて。隣を見ると、藤木が澄ました顔でオナニーをしている。
なんでもない日常が幸せ。ということに気付かされたアカシアナインであった。








【満塁のチャンスで逆転タイムリーを放った内木選手の談話】
「打ったのは内角真ん中のストレート。内野も前進してたし、普通ならショートライナーのところがああいう形でヒットになった、本当にSantasticな一打だったよ。
試合前、TAICHI選手の訃報を耳にしたときは、みんな信じられなかったし、信じたく無かったのかも知れない。
実はこの打席に入るときに、なにか感じるものがあったんだ。それがTAICHI選手か野球に架ける思いだったのかもしれない。彼は二度と野球が出来ないけれど、ぼくは出来る。彼は二度とChocolateを口にすることが出来ないけれど、ぼくは出来る。感謝して生きないとネ。」

【左打席初のヒットとなる同点タイムリーを放った野球選手の談話】
「右打席のときには、流し打つってゆー感覚が全然掴めなかったんですけど、左に変えて、打球を打ち分けるイメージが出来るようになったんです。あの打席はセンターから逆方向という意識で入ったので、イメージ通りコンパクトにスイングできてよかったよ。」

【ライトへの大飛球となるウイニングボールをキャッチした西選手の談話】
「宗一郎ということもあり、カープの天谷選手に親近感を勝手ながらもっていました。
そして、ホームランキャッチをしたあの日、僕もいつかできればと思い始めました。
そんな日々が続き、試合の最後の2アウトから大飛球がきたのでなんとかとれればと思い頑張りました。いい意味で皆さんの期待を裏切れてよかったです。
これを第一歩として、いつの日かホームランボールをとり、アカシアに貢献できればと思っています。ありがとうございました。」

【監督の談話】
「(開口一番)Nice game!ナイスゲーム!最終回の逆転劇というのは実に気持ちがいいものだね。逆転打を放った内木がもちろんヒーローだが、同点打の野球、ウイニングボールをキャッチした西をはじめ、試合全体を見るとみんながヒーローだよ。何よりみんなが出て試合に勝てたことが本当に嬉しいね。みんなというと、やはりこの話題に触れないといけないね・・・5回に大倉がフライを落とす直前、レフトを守っていて一瞬だけ『インフィールドフライ』と小さな声が聞こえたんだ。結果的に判定が覆った。このような意味では、TA・・TAI・・・(涙で声にならない声をあげながら)TAICHIも一緒に戦ってたって言えるんじゃないかな。彼はもうこの世にいない。でも僕達は彼とともにこれからも戦い続ける。その気持ちがあればTAICHIはいつか生き返ってまた笑顔でグランドに現れてくれると信じてるよ。」

# 選手名
00 大倉
10 浅野
77 YUKI
3 平石
31 仁多
23 村田
27 内木
48 藤本
8 武田
63 岡部Jr.
36 松林
40 寺西
249 西
25 弘中
024 岡川(池田)
# 選手名
# 選手名 出場 打順 守備 打席 打数 安打 打点 得点 盗塁 二塁打 三塁打 得点圏打数 得点圏安打 三振 四球 死球 犠打 犠飛 併殺打 敵失 失策 盗塁阻止
00 大倉 先発 1 4 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0
10 浅野 先発 2 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
77 YUKI 先発 3 3 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0
3 平石 先発 4 3 3 1 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
31 仁多 先発 5 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0
23 村田 先発 6 3 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
27 内木 先発 7 3 3 1 0 2 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
48 藤本 先発 8 2 2 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
8 武田 先発 9 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0
63 岡部Jr. 代打 10 3 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0
36 松林 代打 11 - 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0
40 寺西 代打 12 1 1 1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
249 西 代打 13 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0
25 弘中 代打 14 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
024 岡川(池田) - 15 - 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
# 選手名 出場 打順 守備 打席 打数 安打 打点 得点 盗塁 二塁打 三塁打 得点圏打数 得点圏安打 三振 四球 死球 犠打 犠飛 併殺打 敵失 失策 盗塁阻止

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# 選手名
3 平石
63 岡部Jr.
# 選手名
# 選手名 勝敗 投球回 投球数 失点 自責点 完投 完封 被安打 被本塁打 奪三振 与四球 与死球 ボーク 暴投 登板順
3 平石 60/3 0 1 1 - - 1 0 3 8 0 0 0 1
63 岡部Jr. S 10/3 0 0 0 - - 0 0 1 1 0 0 0 2
# 選手名 勝敗 投球回 投球数 失点 自責点 完投 完封 被安打 被本塁打 奪三振 与四球 与死球 ボーク 暴投 登板順

※左右に横スクロールするとさらに細かい情報を見ることができます

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