試合結果詳細

１２月１５日 vsTuratans 二回戦　

アカシアオールスターズ2013年度最終戦ダブルヘッダー第二試合は、一試合目とスターティングメンバー大きくチェンジして臨んだ。

　初回先発は誕生日の赤鬼。しかし前日の酒がまだ抜けきっていないためか、この日はピリッとしない。試合前の調整では「相手ゆるいボール打てないっすよ。ヘッ」と豪語していた通りの遅い球を投げるが、一二番に連続ヒットを浴びあっさりと失点。ここで１試合目からベンチに居座っているG-dragonが仕事をする。不調の寺西に、躊躇なく「寺西もっとビュッって投げれんのん？」と素人丸出しの野次を投げかける。すると寺西は本来の力を発揮し、4・5・6番を連続で抑えた。寺ちんとりょうちんのチンチンコンビのファインプレーでアカシアはなんとか３失点で食い止める。

　相手の先発は１試合目と同じピッチャー。二試合目にもかかわらず球威は全く落ちずアカシアの打者はまるで歯が立たない。西・武田・寺西・仁多の上位打線が全く機能せず、バッティングセンターでは信じられないほど速い打球を放ち続け、ライドも機械には強いが人には弱いという工学部の弱点を露呈していしまう。五回には松林のヒットからワンアウト満塁のチャンスを作るものの、代打浅野が三振、内木もセンターフライと点を取りあぐねる。
　そんな中、奮起したのはこの日のために大阪から帰省した大倉。乱調の赤鬼にかわりに二回から登板すると五回までの３イニング相手を０に抑える。直球のキレで相手を押し続け、特にランナーが出ると自らのフィールディングでアウトを積み重ねるなど闘志あふれるピッチングをみせた。

　６回アカシアはついに得点を奪う。速球派の相手ピッチャーの直球のスピンを利用して、右打者がサードゴロを打ち続けるという作戦が実を結び、この試合８個目のサードゴロで寺西がエラー出塁すると、これを野球がこの日二本目のタイムリーできっちり返し、打点お化けの復活をアピール。一点を返す。ここで、Turatansから９回までやらないか？との提案があり、アカシアにとっては願ってもないチャンスが訪れる。しかしこの追い上げムードの中、あろうことか一人だけ顔をしかめている男がいた。副キャプテン山村だ。彼は,
キャプテンとの打率争いをこの時点でリードしており、最後の最後で個人成績に固執してしまったのだ。打席に入らないという主張は、同じく個人成績への固執を見せるキャプテン村田に退けられる。自分の利益ばかりを考えるこの上層部のやり取りに選手たちは何を感じたのだろうか。この時点で勝負は決まっていたのかもしれない。

　７回大倉、村田が連続サードエラーできっちりと役割を果たすと、前の打者村田の打率が下がったのに安堵した山村は、粘りのネの字も見せず三振。ベンチにいる選手たちと誰一人目を合わせることなく、スモーキンを開始。次の打者はアカシアのチョコレート職人・内木。ベンチで一人煙草を吹かす副キャプテンにチョコレートを食べさせてくれる選手はいなかったんだ。結局この回は点を奪えず。

　しかし八回、アカシアはついに反撃を開始、先頭平石の三振の後、松林、ライドが四球を選ぶと、ここまで三打席連続三振で怒られ続けていた西がレフトへのヒットを放つ。しかし、嬉しそうにベンチを見つめる西にはやはり罵声が飛ぶのであった。ワンアウト満塁のチャンスで迎えるは、左打席絶好調の野球。ここでも打点お化けとして、当然のようにデッドボールを受け打点を稼ぐ。続いて今シーズン１安打で全く期待のできない武田も、押し出し四球を選び追加点。続いて無理やり打席に立たされた山村も四球を選び、同点に。事なきを得る。ワンアウト満塁同点の最高の場面で打席に立ったのは大倉。左打席からしっかりと捉えライト前への二点タイムリーヒット。
アカシアはこの回一挙五点を加え、一気に逆転し最終回へ。

　しかしここで６回から粘投を続けていた岡部Jr.がついに捕まる。三番バッターに二点タイムリーを打たれ、同点にされると延長の10回。もはや彼の球に力はなく満塁から走者一掃のタイムリーツーベースを打たれ万事休す。最後まで一生懸命投げた。誰も彼を責めたりはできない。
アカシアは９回に村田の疑惑の内野安打でランナーを溜めるも後続が続かず。10回裏は、絶好調野球の内野安打の後、完全に戦意を喪失しでくの棒と化した山村が見逃しの三振。続く平石が打った鋭い当たりは相手のセカンドのスーパープレーによってライナーとなり、この場面でオナニー盗塁をしていた野球が、一塁に戻れずゲームセット。アカシアナインは悔しがるどころか、相手のセカンドの美技に酔いしれ最後は両チームで胴上げ。最後に、素晴らしいプレーには敵味方構わず、敬意を表すことで、附属性の品位を見せつけた。

Turatansダブルヘッダー第二試合は延長の末９－６で敗れ１勝１敗で幕を閉じた。シーズン最終戦を勝利で飾ることはできなかったが、今年一年間の成長も見ることができ、収穫の多い二連戦であった。
チームはまだ発展途上！2014年もがんばれ！アカシアオールスターズ！！




【好投をみせた大倉選手の談話】
「少年野球時代の4年間、一度もピッチャーを試してもらえず、一時は野球を辞めてしまった僕が大人になってこうしてマウンドに立つことで、いま同じようにピッチャーをやりたくてもやらせてもらえないでいる、フォームがめちゃくちゃな野球少年たちに少しでも夢を与えられればうれしいです。来季はもっといいピッチングを見せて、投げ方なんて関係ないんだって頭の固い少年野球指導者にいってやりたいです。」

【山村が聞こえたような気がした、亡きＴＡＩＣＨＩ選手の声】
「思っていたほど死ぬのはこわくなかった。僕は死んでしまったので試合にでられない。それが辛い。が僕が死ぬことでチームが一つになれたのなら僕の人生にも意味があったのかなと思います。みんなも死なないように野菜をたくさんたべてください。」

【力投を見せた岡部Jr.の談話】
「先輩方に申し訳ないの一言です。翌日筋肉痛で体がロボットみたくなったのは言うまでもありません。体力、実力が足りなかったのでしょう。これは「受験勉強ばかりではなく、運動もしなさい」というイエスの思し召しなのかもしれません。次やるときまでに『英単語一つ覚える暇があればダッシュ一本』をモットーに掲げて日々鍛練を行っていきたいです。」

【監督の談話】
「負けてはしまったが胸を張れるゲームだった。今シーズンの戦いで証明したが、終盤の集中打での逆転はこのチームの持ち味。それを発揮するためにはどんな試合展開でも気持ちを切らさず終盤の逆転を信じて投げ、守ることが全員に必要不可欠だ。
今シーズンは対外試合を借金３で終えた。これを我がチームの来年への課題とし、来年度は貯金を作れるよう個々人が自分の課題を克服し更にレベルアップできるよう充実したオフを過ごしてもらいたい。
（次々と質問が投げかけられる中）ちょっと契約更改の時間が迫っているのでこの辺ですみません！え、来年のアカシアオールスターズの活動はって？聞くまでもないでしょう。もちろん、今年と変わらずアカシア大会、対外試合ともにやっていくよ。みんなに母校を愛する心、仲間を大切にする心がある限りね（キャプテンスマイル）」