試合結果詳細

ニセアカシア｜０００００９｜９
アカシアＡＳ｜００４０２０｜６

第二試合でハリエンジュの大会三連覇が確定し消化試合となってしまった、アカシアオールスターズ対ニセアカシアオールスターズの一戦。消化試合とはいえプライドオブアカシアが最下位の屈辱を受け入れるだろうか？否、すなわち全力闘魂プレーなり。投手登録が二人と薄いアカシアは先発大蔵にすべてを託す。対するニセアカシアは坪内が先発、奇しくもバスケ部対決となった。寒空の下、アカシア戦士たちの死闘がはじまる。



先行はニセアカシア、先発大倉は、アカシアのレジェンド平石・附属史上最高の選手と呼び声が高い岡部シニアの恐怖の一二番を簡単にcocking。上場の立ち上がりを見せる



後攻アカシアは的場打撃守備走塁投手コーチ・中黒の一二番が四球で出塁するも後続が坪内の独特のフォームに困惑する。ライド・野球・寺西のフィジカルドンキーコングクリーンナップはすべてフライアウト。チャンスを生かせず。



試合が動いたのは三回。一番的場打撃守備走塁投手コーチがまたも四球で出塁すると、中黒に代って出場した東がエラー出塁、続く好調・ライド（弘中の広大での面白いあだ名）のレフト前タイムリーヒットでアカシアが幸先良く先制。なおも１アウト２，３塁のチャンスをつくると、ここで迎えるは四番・野球。甘く入った坪内の棒だまをパワーと腰の回転(意味深)で強打し、ライトオーバーのタイムリースリーベース。技巧派かと思われた左打席でもその飛距離は健在だった。一試合目から無得点だったアカシアの四番がチームに初得点をもたらす。その後村田がセンターへの犠牲フライを放ちこの回一挙４得点。ニセアカシアに不穏な空気が流れる。



アカシアの先発大倉は快刀乱麻のピッチングを披露。聖なる夜に、煩悩を振り払い野球に全てを奉げることを誓った男の生き様を見せるかの
如き投球にニセアカシアの打者は打つ手無し。なんと５回までノーヒットノーラン。君こそスター(マン)だ！

五回裏、ニセアカシアは限界を迎えた坪内に代り、YUKIが登板。２０１３年度の悲惨すぎる投球内容にふがいないやいやを感じ、今シーズンは登録名を、人生で一番愛した女・YUKIに変更。再起をかけるピッチングは、野球に四球。赤鬼の寺西にヒットを打たれピンチを作るも村田・勝原を連続三振にしとめる。苦手な松林のあまりの的の小ささに四球を出してしまう。２アウト満塁のピンチで迎える打者は大倉。二球目のストレートを打った打球は平凡なサーどゴロ。補給して踏むだけの簡単なお仕事。ここでサード坪内は周りの「踏め！！！」の支持を完全に無視し、セカンドへ転送。さらにその送球をセカンド岩尾が落球。twitterの炎上には慣れているものの、グランドでの炎上に坪内の頭は混乱をきたしておりニセアカシアは痛恨の二点を失う。

このままアカシアの快勝かと思われた最終回、ドラマが起こる。

ニセアカシアの攻撃は一番平石からの好打順。今日ここまでノーヒットだったキャプテンの初ヒットが全ての始まりだ。
続く二番岡部はショートへの超強烈な当たり。ここでショートストップ的場打撃守備走塁投手コーチが、誰も見えていなかった打球を難なくキャッチして二塁に転送。四球出歩いてばかりだったら、守備で魅せればいいじゃない。といわんばかりのスーパープレーに会場は沸いた。今期のゴールデングラブもすでに確定か。ここで流れを引き戻したかに見えたアカシアだが、三番仁多がここでレフトフェンス間際の大飛球を放ちツーベース。孤独の船乗りがニセアカシア号反撃の帆を張る。出航！！鳴川YUKI内木が四死球で出塁すると西野岩尾の打球を寺西野球が連続エラーし、あれよあれよというまに一点差に追い付くと、続く打者はアカシアのイチロー山口。逆転の潮流に乗りたいニセアカシア号の期待を一身に受けるも、岩尾の分析によるとパワプロのピヨピヨマークがついている大倉のボールに三球三振。
そして物語は最終章を迎える。ツーアウト二三塁の場面で打者一巡し、バッターは平石。大倉に全てを託すアカシアの希望を打ち砕くライト前への当たりが、不運にも守備についたばかりの花岡を襲い逆転タイムリー。さらに今まで眠っていた怪物岡部シニアが目をさましセンターへのツーランホームラン。ここで、大倉はマウンドへ崩れ落ちる。喜びに湧くニセアカシアベンチと、マウンドで膝まづく大倉。日が沈む。西条の夕焼けが両チームのコントラスト(明暗)をグランドに描きだす。

その裏、アカシアは制球の定まってきたYUKIの速球に手がでず、フィジカルキングコングクリーンナップが三者凡退し万事休す。

試合はニセアカシアの鮮やかな逆転勝利に終わり、これにて第9回アカシア大会は閉幕。

最終順位は
一位 ハリエンジュ
二位 ニセアカシア
三位 アカシア

試合後の閉会式で、ハリエンジュの選手たちによる校歌斉唱。「磨ける心は国のひかりん♪～～,,,」懐かしい母校のメロディにアカシア・ニセアカシアの選手たちも感無量の様子で、頬には一筋のひかりん。
大会実行委員長村田の挨拶のあと、抽選により選ばれた岡部シニアのこなれた閉会宣言が行われ、新年度初のアカシア大会は大盛況のうちに幕を閉じた。

2014年もアカシアオールスターズをよろしくお願いします。