試合結果詳細

対外試合開幕戦であるこの日の対戦相手は初顔合わせのカクテルアンドドリームスとダブルヘッダーとなった。今年のアカシアを占う初戦、是非とも連勝といきたいところである。

一回の表、先攻はアカシアの攻撃。先頭はアカシアが誇るプロ野球選手、岡部の兄ちゃん。（先の大会で岡部Jrが兄を超えたことからここでは弟のほうを岡部。兄のほうを岡部の兄ちゃんとする。）アカシアナインの期待を背負う岡部の兄ちゃんの対外試合初打席は空振り三振。二番松林も凡退し簡単にツーアウトとされる。ここで現在打率十割の男、浅野がセンター前にヒット。打率十割をキープする。続く平石もツーベースを放ちツーアウト二、三塁。先制のチャンスに五番弘中六番鳴川が連続タイムリーを放つ。アカシアお得意の集中打は今年も顕在であっさりと二点を先制する。

一回の裏。開幕のマウンドには昨年度沢村賞のTAICHIがマウンドへ。しかしいきなりTAICHIに試練が降りかかる。TAICHIは先頭のバッターに死球をあたえ、次のバッターは送りバント、続くバッターはエラーで出塁しワンアウト一二塁とされる。続く四番の打球はセンター前にポトリと落ちる。ピンチ拡大かと思われたが、ランナーが進んでおらず、センターゴロとなるラッキーなアウト。後続も凡打にうちとり、前厄を含め厄年だらけのアカシアナインは2014初ピンチを神のご加護にて切り抜ける。

一回のピンチを凌いだTAICHIはこの後立ち直り、緩急を活かした投球で、凡打の山を築く。この日奪三振は0で、全てのアウトを打たせて取った。結局五回まで投げ被安打2、1失点で自責点は0。開幕投手として堂々のピッチングをみせた。

TAICHIを援護したい打線は完全に立ち直った相手投手のキレのある変化球の前に追加点をとることができない。ランナーは出るものの点が取れないといった煮え切らない展開が続く。

迎えた五回表。先頭の岡部がセンター前ヒットで出塁すると、二番松林もセカンドのエラーで出塁。続く山村が三振に倒れるも、平石がフォアボール。カズ山本が凡退しツーアウト満塁。ここでバッターは鳴川。打撃好調の鳴川の放った痛烈な打球は左中間をやぶる走者一掃タイムリーツーベース。不慣れなサードの守備に苦しみながらも、打撃で存在感をアピールした。アカシアは少ないチャンスを物にして5対1と大きく開幕戦勝利に前進する。

6回からは岡部の兄ちゃんがマウンドへ。被安打を2本許して貰うものの圧倒的な投球をみせつけ相手を寄せ付けない。結局最終回も全く危なげない投球で三者凡退でゲームセット。アカシアオールスターズは盤石な形で2014年初勝利を挙げた。




【５回１失点の好投で開幕戦を勝ち星で飾ったTAICHI選手の談話】
「開幕投手として最低限の仕事が出来たことにホッとしています。やはり開幕戦は普段とは違い、これまで感じたことのないようなプレッシャーに、押しつぶされてしまいそうでした。しかし松林やよしくんをはじめ、みんなが僕のアップに付き合ってくれました。それに今日奪三振は0。野球は一人でやってるんじゃないんだとあらためて感じられました。みんなの前では恥ずかしくて言えないけど今ならいえます！




ありがとうany way」


【満塁での走者一掃タイムリーツーベースを含む２安打４打点の鳴川選手の談話】
「あの場面は集中できてたと思います。ボールがなんなら止まって見えたくらいです。
ただエラーとか送球ミスが試合トータルで見ると多かったから、プラマイゼロくらいですかね～。
てゆーかもともと守備がウリだったのに…。
次の試合では攻守両方魅せるプレーができるようがんばります。
そのためにも試合に出場しなければならない。4月に人事異動があることを切に願っております。」


【第１打席で安打を放ちそのまま退きこの試合まで打率１０割・偵察メンバーの神様浅野選手の談話】
「ただ運が良いにつきます。あとみんなの優しさがありこの成績だと思います。この成績に慢心せず、今シーズンの目標である"打率2割"を達成させたいと思います！」



【監督の談話】
「2012年のYANCHERS戦、2013年のパイレーツ戦と開幕戦にはこれまで勝ったことがなかったが、2014年の今年は遂に開幕戦を勝利で飾れたことが素直に嬉しい。チームの成長を感じるね。
この試合の投打のヒーローはTAICHIと鳴川。TAICHIは開幕投手という重圧をはねのけ４回までノーヒットノーランの快投を見せてくれた。昨年度の沢村賞獲得が彼を一回り大きくしてくれたんじゃないかな。
そして鳴川の満塁からの左中間への走者一掃のバッティング、いやぁ見事だったねぇ。今日はエラーこそあったもののその経験が彼を成長させてくれるはずだし、彼の存在はチームになくてはならない。広島転勤を願う気持ちはチームも同じだということを彼に伝えたいね。
先制打を放ったライドなど、サッカー部の実力はもはや素人を超えている。この試合、野球部はいい所が全くと言っていいほどなかった。チームの競争や底上げはできてきているが、彼らの奮起にも期待したいところだ。」