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練習試合

2014/1/13(月) 15:00〜

チームロゴカクテル&ドリームス

勝ち

6-7

平石メモリアルスタジアム

チームロゴアカシアオールスターズ
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
チームロゴ カクテル… 0 2 1 1 2 0 0 6
チームロゴ アカシア… 0 0 0 3 3 1 7

鳴川

HR

-

コメント

2014年シーズン対外試合初戦を見事勝利で飾ったアカシアは、勢いそのまま連勝を目指しカクテル&ドリームスとのダブルヘッダー第2試合に臨む。

アカシアの先発は平石。昨シーズン終盤急にピッチャーができるようになり、ツーシームとタイチボール(チェンジアップ)を武器に主力投手への階段を駆けのぼった男である。
自らの名前が施され、投げなれた平石メモリアルスタジアムのマウンドで彼は安定感のある立ち上がりを見せ、初回を三者凡退に抑える。

アカシアは最強打者(アカシア大会でも対外試合でも変わらぬ打撃を見せるという意味で)鳴川をトップに据え、チャンスとオナニーが大好きな野球を4番に座らせる打線でカクテルの好投手に挑んだものの、初回は特に動きのない淡白な攻撃に終わってしまう。

続く2回オモテ、先取点を奪ったのはカクテルであった。先頭4番の強打者に対し厳しく攻めすぎた平石が死球を与えてしまう。その時である。第一試合でも死球を受けたこのバッタ-は痛みと怒りでバットを投げ出した。何歳も年上の人に死球を与えた上に相手の怒りを露にした行動に、顔は怖いと言われることもあるが誰よりも優しく繊細な心を持つ平石は即座に帽子をとり謝罪に向かうが、相手はまったく取り合わない。この出来事で、厚い脂肪の奥に隠された平石のガラスのハートにヒビが入る。
放心状態の平石は続く打者に2塁打を許すと、2連続四球を与え1点を失う。チームメイトの「またかよ」と言わんばかりの視線に耐えながら力投する平石。しかし続いて打席に入った気合十分の相手キャプテンにセンター前タイムリーを許してしまう。「自責点じゃなければなんでも良い」が口癖の平石もこのガチガチの自責点には口を閉ざしてしまっていた。そして次打者ダルビッシュみたいな人にセンターへの飛球を許し、「犠牲フライ、また自責点か!」と平石が思ったその瞬間、センターキャプテンとショート岡部の完璧な中継プレーでダブルプレー。仲間に救われた平石は次の打者をなんか普通に三振に切ってとり、悪夢のようなこの回のピッチングを終えた。

アカシアの攻撃は2回も、10割打者浅野の連続安打が途切れる(今シーズン3打席目)など良いところなく終わってしまう。

DH制のため味方攻撃中にお喋りをして気持ちを切り替えた平石は味方のエラーで3回に相手に追加点を許すも、自責点ではないため気にする様子もなく徐々に調子を上げていく。

その裏、アカシア村田キャプテンがチームメイトの反対を押し切り試したバスター打法でボールを見極め、四球でチーム初出塁をするものの後続が続かず得点を奪えない。東京六大学準硬式リーグで4割打者の岡部が軟球に苦しみ、打撃好調のYUKI、三冠王平石を打線に欠いたアカシアは、なかなか得点という光を見いだせないでいた。

そのような状況で、リズムよく守備を終わり攻撃に続けたいアカシアであるが4回、平石は連続四球を与えまたもピンチを迎える。すると小学校からの付き合いであるTAICHIから「勝負しろ」とのアドバイス。勝負すればいいということに気づかされ我に返った平石は、ここで、勝負をしたのである。勝負をして打たせた打球を見方がエラーしカクテルに追加点を許すものの自責点ではないため平石は全く意に介さない。「自分で出したランナーですし、自責点ではないですから。」エラーをしてしまった浅野選手も精一杯のプレーでみんなから賞賛を受ける。失点しながら誰も嫌な気持ちにならない、アカシアの真骨頂である優しい世界がここに展開される。

一気に雰囲気が良くなったアカシアオールスターズ。雨も上がり、晴れ間の見え始めた空と連動するようにいつもの猛攻が始まった-
先頭のカズがど真ん中をも堂々と見逃すあからさまな待球作戦で四球を奪い取ると、ランナーをためたい場面にもかかわらず身勝手なスチール。これが相手の意表を付き見事成功する。岡部も四球で続くと、野球が大好きな野球選手が野球をよく理解した右方向への進塁打でチャンス拡大。このチャンスで、部活では4番キャプテンながらアカシアでは下位に甘んじていた内木が真価を発揮。体に見合った大飛球をかっ飛ばし2点タイムリーツーベース(エンタイトル)でついにアカシアが点を奪う。続く天才打者浅野もライト前タイムリーで一点追加。さらには打撃絶好調のライドがパワー任せの自画自賛スーパー2塁打を放ち勢いを加速させる。

5回から登板したのは更に安定感をましたアカシアのサブマリン鳴川。2四球とヒットで満塁とされると、続く打者のサードゴロを平石が捕りそこね、一点を失ってしまう。しかし鳴川は持ち前の打たせて取るピッチングを続け、この回を2失点でまとめる。

一度火が付いたアカシア打線は誰にも止められない。先頭のカズがいきなり痛烈なヒットを放ち、岡部四球で1、2塁。続くYUKIが低めの球を振り抜くと打球はライト線へ。サッカー部出身YUKIの天才的な打撃でアカシアは更に2点を追加。相手暴投で1点を加え、この回なんと同点に追いついた。カクテルのプロ野球選手、ものすごいスライダーを操る背番号9にしてアカシアを止めることはできなかったのである。

6回、完全に調子を取り戻した鳴川が無失点で相手の攻撃を退ける。

その裏先頭のTAICHIが糞みたいなサードゴロを放つとこれを名手相手のサードが送球エラー。持ち前の鈍足を飛ばしTAICHIは三塁へ。松林の打席、相手の暴投の隙にTAICHIはホームをうかがう。松林のサポート空振りもあり余裕かと思われたが持ち前の鈍足で滑り込みセーフ。アカシアがついに勝ち越し。皆の笑顔がはじける。

イケイケのアカシアは最終回、クローザーに岡部シニアを送り出す。本気を出していいと言われたシニアは上手い人に2塁打を許すも危なげないピッチング。カクテル最後の打者が放った打球はショート平石の前へ。ガチガチになりながら平石の送球した2バン送球をファースト浅野が大事に大事に捕球し、ゲームセット。完全に格上の相手との総力戦で勝ち取った勝利に、アカシアナインは歓喜の輪をつくったのであった。

2014年は首脳陣(の大半)が大学を卒業するなど特別な1年となる。その2014年シーズン初の対外試合を2連勝で飾ったアカシアは、アクセスランキング日本一という栄光モテにし、名実ともに日本一の草野球チームへの第一歩を確実に踏み出したと言えるだろう。



【最終回1点差、2死三塁のしびれる場面を抑えセーブを挙げた岡部投手の談話】
「期待されている打撃の方では全く結果をだせず申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、素晴らしい打撃を見せる先輩達を見て野球がチームスポーツであることを思い出しました。それからは気持ちを切り替えチームのために何をできるかを考えてプレーしました。最終回一点差でマウンドに上がったときも独りよがりにならずバックを信じ投げることができました。2試合目の一勝は小さな一勝ではありましたが、アカシアというチームの可能性を感じさせる大きな意味を持つ一勝であったように感じます。」


【1点差に追い上げる追撃の2点タイムリースリーベースを放ったYUKI選手の談話】
「Then 相手ピッチャー交代ということで投球練習をじろじろと舐め回すように見ていました。えぐいスライダーを投げていたので、審判をしていた内木に「クイックは何秒ですか?チョコレートはないんですか?え、ないんですか?僕打てないじゃないですか。」と言い残して打席に入りました。いや、ほんとにいいピッチャーだったので初球だけ振ってあとは見逃すつもりでした。得意な低めにきてくれてよかったです。現在打率五傑中四人をサッカー部が占めています!何でもできるスーパーサッカー部が野球部を追い付いて追い越す段階まできましたよ!もっと練習してもっと上手くなろう!今年もよろしくお願いします」


【決勝点となるワイルドピッチの際に空振りした松林選手の談話】
「相手ピッチャーの変化球を捉えきれない姿をベンチで見ていて、これに対応できていないのはキャッチャーも然りだとピンと来ていたね。打席に立つと、僕のサイズ感も影響して地を這うスレスレのピッチングが続いた。まさに思うツボだったよ。あとはご覧の通りさ。キャッチャーが僕に、今のはいい空振りだった、と負け惜しみを言っていたが笑いを堪えるのに必死でキャッチャーフライに終わってしまった精神的な詰めの甘さが今回の反省点かな。TAICHI、ナイスラン。」




【監督の談話】
「文面で伝わるだろうか。この試合はアカシア対外試合屈指の好ゲームだった。4点差をはねのけての終盤の集中打での逆転劇、そして最終回は二死三塁というしびれる場面で岡部が締めての勝利。2試合とも全員が出場しもぎとったこの2連勝の味は本当に格別だ。
みんなそれぞれ持ち味を発揮しての勝利なのだが、特に内木・ライド弘中の特大のツーベースはアカシア大会でのアカシアルールなら本塁打だった。対外試合のため記録は二塁打となったのだが、この二人は本塁打を打てる打者なのだと証明したことを全国のアカシアファンに伝えたい。
HPアクセスランキングで全国制覇を成し遂げ開幕2連勝で開幕ダッシュに成功。この勢いはとどまるところを知らない。選手・マネージャー諸君はアカシアオールスターズという、広島が誇る野球チームの一員であるということに誇りを持ってほしい。それが君たち一人ひとりにとっての “the pride of ACACIA” なのだから。」

# 選手名
76 鳴川
9 カズ山本
66 岡部泰
48 藤本
27 内木
10 浅野
25 弘中
18 TAICHI
23 村田
3 平石
36 松林
77 YUKI
# 選手名
# 選手名 出場 打順 守備 打席 打数 安打 打点 得点 盗塁 二塁打 三塁打 得点圏打数 得点圏安打 三振 四球 死球 犠打 犠飛 併殺打 敵失 失策 盗塁阻止
76 鳴川 先発 1 4 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0
9 カズ山本 先発 2 3 2 1 0 0 2 1 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0
66 岡部泰 先発 3 4 2 0 0 0 2 0 0 0 0 0 1 2 0 0 0 0 0 0 0
48 藤本 先発 4 - 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0
27 内木 先発 5 2 2 1 0 2 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
10 浅野 先発 6 3 3 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
25 弘中 先発 7 3 3 1 0 0 0 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0
18 TAICHI 先発 8 3 3 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 0
23 村田 先発 9 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0 0 0 0 0 0 0
3 平石 先発 10 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 0
36 松林 守備 11 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
77 YUKI 代打 12 1 1 1 0 2 1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
# 選手名 出場 打順 守備 打席 打数 安打 打点 得点 盗塁 二塁打 三塁打 得点圏打数 得点圏安打 三振 四球 死球 犠打 犠飛 併殺打 敵失 失策 盗塁阻止

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# 選手名
3 平石
76 鳴川
66 岡部泰
# 選手名
# 選手名 勝敗 投球回 投球数 失点 自責点 完投 完封 被安打 被本塁打 奪三振 与四球 与死球 ボーク 暴投 登板順
3 平石 - 40/3 0 4 2 - - 2 0 4 5 0 0 0 1
76 鳴川 20/3 0 2 1 - - 3 0 0 2 0 0 0 2
66 岡部泰 S 10/3 0 0 0 - - 1 0 2 0 0 0 0 3
# 選手名 勝敗 投球回 投球数 失点 自責点 完投 完封 被安打 被本塁打 奪三振 与四球 与死球 ボーク 暴投 登板順

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