試合結果詳細

季節は春。本格的な野球シーズンの到来を感じる3月に突入し、アカシアはカズ率いる新設球団の広大歯学部軟式野球チーム(歯軟野)を、これまた新球場の瀬野川公園で迎え撃つ。

しかしアカシアはいつめんの平石・TAICHI・浅野の3人が不在という緊急事態。助っ人としてアカシアのハーフである枝豆(広大附属東雲中学出身)を招集。さらに出場試合の少ないメンバーが多いという状況の中で、戦力面で一抹の不安を覚えたまま試合に臨む。

アカシアの先発は今や「XVIDEOSよりアカシアの方が好きなんではないか」という声が出る程、アカシア愛に溢れる鬼丸。
1回表しなんやの攻撃。簡単に先頭打者を切ったものの、続く打者に四球を与えると、盗塁を絡められツーアウト三塁のピンチ。ここでしなんやの4番の上手い人にセンター前ヒットを許し、四球からの失点という嫌な形で先制点を与えてしまう。
その裏、守備につくしなんやのメンバーを尻目に、なぜかマウンドに立つカズの姿が。そしてそのまま投球練習を開始。何を隠そうしなんやの先発はカズだったのである。これを見たアカシアのメンバーは「勝った(歓喜)」と言わんばかりにニヤニヤし始め、早くも勝利したかのような雰囲気。アカシアの悪い癖である。ところが、ランナーを出すものの要所を締めるカズのピッチングに2回まで0を並べられ、アカシアに新設球団に敗れるという悪夢がよぎる。

しかし3回裏、ここまで好投していたカズがついに捕まる。ワンアウトからJr.・松林の連続ヒットとワイルドピッチで同点とし、さらにチャンスで打席にはこの日3番に座ったキャプテン村田。今シーズン打率1割代と低迷するキャプテンが、これまでの鬱憤を晴らすかのような鋭い当たりをセンター前に弾き返し、アカシアは逆転に成功。さらにこの回1点を奪い3対1とリードする展開に。

4回表、しなんやの先頭打者が放った打球はフラフラと右中間へ。これをセンターYUKIとライト神岡がお見合いっぽくなってしまい、ツーベースを許してしまう。続く打者も同じようなセンター前に落ちようかという打球を放ったが、これをショートもっさんこと竹本が背走しながらスライディングキャッチ!スーパープレイで鬼丸を助ける。
このあとエラーで1点をとられたが、その後立ち直り7回2失点(自責点1)11奪三振と、外部招聘コーチの実力を見せつける。

打線は5回からYUKI・村田のタイムリーや押し出し、エラーなど、相手の草野球感全開のプレーにも助けられ、毎回小刻みに得点を挙げる。8回にはアカシア名物の集中打で一挙7得点。初登板のおかけんが2点を失うものの、最後はYUKIが登板。２アウトにこぎつけるとここでレフト入口から人影が…なんと試合終了直前も直前でなぜか颯爽と川本選手が突然現れたのだ。川本選手は「今何回？（９回）何アウト？（２アウト）ギャハハ」と全く何をしに来たのか分からない。結局YUKIがそのまま無失点で抑えゲームセット。終わってみれば17対4とアカシアの圧勝。新球団に格の違いを見せつける試合となった。

Jr.・YUKIの好調維持、村田のタイムリー3本を含む猛打賞と、好材料が見られたものの、5番以下の下位打線が揃って無安打と、1週間後に控えたABF、西日本シリーズに課題の残る試合となった。

西日本シリーズまで残り1戦。少しでも課題を克服し、万全の態勢で臨みたいところである。


【歯軟野先発ピッチャーとして初登板を５回５失点の成績を残すも４失策に加え尻もちをつくなど試合を大いに沸かせたカズ山本選手の談話】
「夢にまで見たアカシアとの試合ができ、これは夢でしかなかった先発という舞台でマウンド童貞卒業できて嬉しく思います。一昨日急遽先発が決まってからというもの僕は今日のために全ての時間を捧げました。xvideos(鬼丸)を何度もイメージし、どのようにアプローチするのかどうやって腰を使うのかなど自分なりに予習し考え、昨日一人でビバーチャで投げ込むなどしてきましたが、やはり本番では上手くイキませんでした。勝手に師と仰ぐ鬼丸さんの相手を簡単に料理する圧倒的なパフォーマンスを目の前で見せられ、ただただ立ち尽くすしかできませんでした。ま、そんな鬼丸から今日もヒット打ちました。
この試合でピッチャーというポジション、1アウトとることの大変さが身にしみました。ここ数試合僕は失策が目立つので、もっと守備でピッチャーを助けられるように練習をしてアカシアの力になれるようになります。
とにかく今日はアカシアと試合ができて、自分にとってもいい経験となり、楽しい一日となりました！アカシアのみなさんありがとうございました！」

【久々のクリーンヒットを放つなど８か月ぶりの猛打賞となる３安打３打点でABFへ向けて一気に復調を果たした村田選手の談話】
「一言で言うなら”an unexpected success born out of a failure”といったところでしょうか。　おっと、これは英語で『怪我の功名』に近い意味です。失敬失敬、英語で物事を考える癖が抜けなくてね（笑）
何が起きたかというと、肋骨をかばうためスイングが自ずとセンターから右方向を意識するようになり、それがセンター返しのライナーのクリーンヒット２本に繋がり不調脱出のキッカケを与えてくれました。
絶不調の半年以上ファンの皆様には大きな心配をかけてしまいましたが、ABFになんとか間に合いました。ミスターアカシアの爆発はこれからです。大会運営、自分のプレー、この両立の難しさは誰よりも自分が１番分かっています。しかしそれを実行するのが村田修という男。来週１週間を本物のゴールデンウィークにしてみせます。お楽しみに！
ちなみにサイパンがあいにく寒く肋骨の治りが悪かったので明日また南下します。予算不足のため明日は江田島で治療に専念したいと思います。」

【7回2失点12奪三振と盤石の投球で最多勝と奪三振でトップに立ち助っ人史上初となる沢村賞をとらえ始めた鬼丸投手の談話】
「今日は試合前の調整の段階では本調子ではなく不安でした。しかしｱｶｼｱの皆さんが下さった調整の機会を無駄にしてはいけないという思いで精一杯投げました。一つだけ許せないのはカズさんに普通に打たれたことです。普通に。笑顔で話しかけてくるカズさんが憎くてたまりません。次はないです、カズさん。あとｱｶｼｱの投手部門のタイトルはとれるだけ取りたいとと思っています。卒業される方には気の毒ですが、愛するｱｶｼｱで一位になりたいのです。ABFも精一杯顔晴ります。」

【監督の談話】
「試合前は戦力に不安を抱えていたが、皆がそれぞれ自分の仕事を果たしてくれて結果的には大勝することができた。助っ人の２人がいないと試合ができなかったためまずはその２人に感謝したい。もっさん（竹本）はショートで鳥谷ばりの超スーパープレイを見せ、デッドボールを受けニヤつくなどチームを大いに盛り上げてくれた。枝豆選手は広大附属東雲中出身というアカシアのハーフということが明らかになり、すんなりとチームに溶け込んで車で荷物の運搬までしてくれた。この２人の活躍には助けてもらったね。
最近低調気味だった打線はしっかりボールを見極めつつ積極的な走塁でチャンスを逃すことなく着実に加点し、久々に打線が投手を助けた試合になったね。長打が１本のみで１７点を取れたことがこの試合の充実度を物語っているよ。
鬼丸はブルペンから調子が思わしくなく、立ち上がりに１点を取られてどうなるかと思ったがしっかり修正し７回を充実した内容でまとめるあたりはさすがの一言。味方ではこれほど心強いが相手にするとこれほど嫌なピッチャーもいない。しかしうちもそう何度も簡単にやられはしない。来週の対戦が楽しみだね。
４日の試合は調整試合として投手、守備位置など様々なことを試し、結果や内容を総合的に加味して西日シリABFへ向けて最終判断を下す。いよいよ迫ってきた。調整試合と言えども勝っていい形で決戦の３日間へ臨みたい。」