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公式戦

2014/3/7(金) 15:00〜

ABF

チームロゴKANURAパラディン

勝ち

0-5

御建球場

チームロゴアカシアオールスターズ
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
チームロゴ KANU… 0 0 0 0 0 0 0 0
チームロゴ アカシア… 0 4 0 0 1 0 5

岡部泰

S

-

HR

-

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第1試合でアカシアを破った文男が第2試合でABF前日にアカシアが勝利したKANURAパラディンに敗れ混沌とした状況の中迎える第3試合、アカシアは優勝を狙うためには勝利が義務づけられ、負けた瞬間に最下位、パラディンは勝った瞬間に優勝が決定するというアカシアにとっては絶対に落とせない試合が始まる。

後攻アカシアの先発は岡部泰三。前日の西日本シリーズ第3戦でも先発を予想され、今日の第1試合でも文男側から先発を予想されていた岡部兄が満を持してマウンドへ上がる。
その岡部兄は立ちあがり、先頭打者は先程の試合で大暴れを見せ本来の実力を見せつけたモンフジ。放った打球はサードへのゴロとなるが名手いがもちが足場の悪いグランドにバウンドを合わせられず先頭打者を塁に出す。パラディンきっての盗塁王モンフジは難なく盗塁を決め、1死3塁のチャンスを迎える。続く3番辻野の放った打球はサードゴロ。いがもちがファーストに送球する瞬間に3塁ランナーモンフジはスタート。1塁をアウトにし捕手村田の「来いや!」との絶叫が聞こえたか平石は素早く本塁へ送球。村田がベースを完全に塞ぎモンフジは回り込んで滑るもタッチアウト。アカシアが初回のピンチを最高の形で切り抜け波に乗る。

その裏、先頭いがもちが倒れ2番にはこの試合から出場の的場打撃守備走塁投手コーチ。するとどうだろう、1塁側アカシアベンチから爽やかなメロディーが奏でられるではないか。「ハッピバースデートゥーユー、ハッピバースデートゥユー・・・」そう、何をかくそうこの日は的場打撃守備走塁投手コーチの記念すべき23回目の誕生日なのである。このサプライズにいつも以上にハニかむ的場打撃守備走塁投手コーチ。しかし結果はショートゴロに終わり続く浅野も三振に終わり三者凡退。浅野は朝から自らの遅刻を悔やんでおり既にメンタルはボロボロ。アカシア、掴みかけた流れを手放してしまう。

2回のパラディンは2死から初戦活躍した打撃好調・ズーズ―が岡部の変化球にタイミングを合わせライト前ヒット。この男がラッキーボーイかとアカシアの警戒が強まる。しかし岡部は落ち着いて次打者を打ち取る。

試合が動いたのは2回裏。先頭平石が「投げられたら多分やばかった」という鈍足を飛ばしてのショートへの内野安打に近い失策で出塁すると、続く重原がセンター左へ高々と上がる飛球を放つと、これが風にも押されたかぐんぐん左へ流されていきセンターズーズ―の左へ落ちる2塁打となりアカシアが無死2,3塁の絶好のチャンスを迎える。ここで続くはABFへ向けてあまりにも急激に状態を上げ絶好調男の名を欲しいままにしている村田であったが、ここは気合いが空回りしたか捕邪飛に倒れてしまいチームを助けることができない。1死で迎えるは7番TAICHI。第1試合では全員出場の規定と1-0の試合展開から1イニングの守備のみの出場に終わったが全く意に介さず笑顔で快諾する心優しきエースがバットで魅せる。外角の直球を捉えると打球はライト線へ弾み、大倉の懸命のカットプレーも送球は大きくそれ、2者が還り先制!TAICHIはそのそれた送球には目もくれずベンチに向かって何度もガッツポーズ。選手達が血眼になり叫びながら2塁を指差しようやく気付いたTAICHIが高校時代から体型の割に遅いと評判の足を走らせなんとかセーフとなり、これはまぁ打ったしご愛嬌ということになる。小チョンボはあったものの前日に9回完投勝利を挙げ、今日は先制のタイムリーを放ち投打に大車輪の活躍を見せるTAICHI。目の前の大会に集中し選手達はすっかり忘れていたが、西日本シリーズ第4戦を兼ねたこの試合において西日シリMVPを大きく手繰り寄せる一打となる。アカシア大会の打率も非常に高く大舞台に強いお祭り男が躍動するとアカシアの仲間達は一気に加勢。不振と鬼丸との相性の悪さから1試合目のスタメンを外れた野球がサードの頭を超えてライン際へ落ちる執念の安打を放ち1,3塁とすると続くいがもち弟がジャストミート。打球は左中間を抜け更に2人が還る2点タイムリースリーベースヒット。この回アカシアが一気に4点を得る。

アカシア凱旋3試合目でありこの登板を心待ちにしウズウズを抑えきれない岡部に大きな大きな援護となる4点。岡部兄はアカシア大会でいつもその加減の難しさに悩まされるリミッタ―を解除。空気を読む・相手に合わせる、和やかなアカシア大会とは違い今回は真剣勝負。相手に対する敬意を込めた岡部の全力投球は3回から5回まで3イニングでエラーのランナー1人を許す以外5奪三振を含む完全投球。いける、勝つんだという気持ちがアカシアベンチから滲み出る。

5回、先頭打者いがもちに代打が送られる。いがもちは4回の守備で三塁線の打球に飛び付いた際に左肩を負傷。一時中断を挟むほどの負傷でありながらも次のイニングまで守り切り、ここでお役御免。最年少ながらいつも臆せずプレーし今回の気持ちの入った全力の守備にはアカシアの偉大な先輩達も心からの拍手とねぎらいの言葉を送る。頼もしい後輩・岡部Jr.(2浪)の代打にはより経験豊富な先輩・松林(3浪)。数々の浪人生がそびえるアカシアベンチ(岡部Jr.、松林、村田、TAICHI、浅野、片岡、藤田、神岡、弘中、カズ、西)の中でも最長となる3年の経験を見せつける松林の初球からの一振りは鋭い打球となるもショートに上手く処理されてしまい、アカシア浪人11戦士はやっぱ浪人ってクソだわと思う。しかし現役合格者である的場打撃守備走塁投手コーチがサードエラーで出塁し、続く浅野は浪人生であるためもはや言わなくても結果は分かると思うが三振に倒れるも、2死から現役生平石がライトへ鮮やかなタイムリーヒットを放ち1点追加。アカシア登録15名中わずか5名の現役生のうちの2人が躍動し現役力で1点を奪う。

あとは現役東大合格者岡部兄に全てを委ねる。守備をガラリと代えたアカシアは5点のリードを守り切るために全力を尽くす。しかし昨日の敗戦で心を鬼にするパラディンの気持ちは切れない。チームの核弾頭・モンフジがレフトへ鮮やかなヒットで出塁。HPのデータから塁に出れば必ず盗塁をしてチャンスを広げる彼を刺すべくここから壮絶な読み合いが始まる。2番レオ倉はバントの構えを見せるなど揺さぶるも捕手村田は動じない。そして3球目、モンフジがスタート、と同時に完全に読んでいた村田のウエストが完璧に決まる。「刺せる!」そう思った一瞬の高揚からか、村田は岡部の投球を軽く弾いてしまい投げられない。気合いが入ることの善悪両面が出てしまいピンチが広がる。しかし岡部はそんな事態にも動じない。2死までこぎつけ最後は辻野を三振に切ってとりチェンジ。パラディンに突破口を与えない。

そして迎えるは最終回。先頭いのうえさんのサードゴロをを平石が処理し1アウト。続く5番たかかずの打球はセンターへの平凡なフライ。センターに入っているのは岡部がボークでいらついた時にはがっつりボークいじりをするなど何年経っても変わらぬうるささで味方をやじりまくる片岡。その片岡が落下点に入る・・と思いきやまさかの光景が広がる。打球は普通に片岡の頭上を越えていき打者走者は2塁へ。平凡なフライの目測を見事なまでに見誤る現役部活生とは思えないまさかの守備を見せる。(昨日のシゲといい医学部準硬式野球部の外野が少し心配になる)続くズーズ―はサードへのゴロ。しかしサードかショートへ入ると毎試合好プレーと凡ミスを1つずつする平石の凡ミスが出てしまい最終回にしてまたしてもピンチを迎える。ここで代打は第2試合でフェンス激突のハッスルプレーを見せ足を負傷し歩くのもままならないH.OTSU。キャプテン村田の熱さをどこからか聞きつけライバル宣言するという熱い男との熱い対決が始まる。しかしマウンドに立つのはこの男、岡部兄である。0-3としてしまうもそこから追い込み、粘られるも最後は内角高めの直球で空振り三振。この逆境を切り抜け2アウトとすると、最後のバッター司を投ゴロに打ち取りゲームセット。チーム史上2人目となる岡部の完封、そしてチームの雰囲気の良さから得点を奪ったアカシアが第3試合をとり、これで3チームが1勝1敗で並んだ。

試合終了間もなくして大会本部からの順位発表が始まる。全チームが同成績で並んだため順位は得失点差へ。本部YUKIから発せられたアナウンスは・・・
「優勝・アカシアオールスターズ」
この瞬間・アカシアナインの喜びは爆発。胴上げか?という雰囲気となるも指揮官は相手チームの発表を聞くことを優先する品位を持ち合わせ発表を聞くと、準優勝にはまさかの同点で文男XvideosとKANURAパラディンが並び2チーム同時の準優勝となり更に盛り上がる。
ABF2014は大会主催・優勝候補のアカシアオールスターズが活動開始から1年半の経験を発揮し見事優勝を飾った。全試合好勝負が繰り広げられ、全選手が笑顔でプレーし運営もスムーズに進み最高の形で行われた。表彰式・閉会式、そして様々な形での写真撮影などまだ残る寒さを吹き飛ばす熱戦の数々が繰り広げられたABF2014は大盛況のうちに幕を閉じた。この場に居合わせた誰もが第2回ACACIA BASEBAL FESTIVALの開催を心待ちにしていることだろう。

# 選手名
63 岡部Jr.
4 的場打撃守…
10 浅野
3 平石
13 重原
23 村田
18 TAICHI
249 西
48 藤本
66 岡部泰
36 松林
9 カズ山本
7 片岡
00 大倉
# 選手名
# 選手名 出場 打順 守備 打席 打数 安打 打点 得点 盗塁 二塁打 三塁打 得点圏打数 得点圏安打 三振 四球 死球 犠打 犠飛 併殺打 敵失 失策 盗塁阻止
63 岡部Jr. 先発 1 2 2 1 0 2 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0
4 的場打撃守… 先発 2 3 3 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
10 浅野 先発 3 - 3 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0
3 平石 先発 4 3 3 1 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0
13 重原 先発 5 2 2 1 0 0 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
23 村田 先発 6 3 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
18 TAICHI 先発 7 3 3 1 0 2 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
249 西 先発 8 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0
48 藤本 先発 9 3 3 1 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0
66 岡部泰 先発 10 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
36 松林 代打 11 - 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
9 カズ山本 守備 12 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
7 片岡 守備 13 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
00 大倉 先発 22 3 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0
# 選手名 出場 打順 守備 打席 打数 安打 打点 得点 盗塁 二塁打 三塁打 得点圏打数 得点圏安打 三振 四球 死球 犠打 犠飛 併殺打 敵失 失策 盗塁阻止

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# 選手名
66 岡部泰
# 選手名
# 選手名 勝敗 投球回 投球数 失点 自責点 完投 完封 被安打 被本塁打 奪三振 与四球 与死球 ボーク 暴投 登板順
66 岡部泰 70/3 0 0 0 3 0 8 0 0 1 0 1
# 選手名 勝敗 投球回 投球数 失点 自責点 完投 完封 被安打 被本塁打 奪三振 与四球 与死球 ボーク 暴投 登板順

※左右に横スクロールするとさらに細かい情報を見ることができます

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