試合結果詳細

ニセアカシア｜１０００３０｜４
アカシアＡＳ｜００１００１｜２

今回もハリエンジュの勝利で幕を開けた第12回アカシア野球大会。ハリエンジュの4連覇は許さない。1戦目の雪辱をかけ1勝1敗に持ち込みたいニセアカシアにABF初代王者・アカシアが牙を剥く。

アカシア大会当日まさかの15時起床で事故にでもあったのではないかと心配された村本、学年の同窓会に誘われなかったため勝手に自主参加したのに幹事松下の目の前でグラスを割り顰蹙を買った坂井。彼らの欠場でたった6人で助っ人を借りまくって試合に臨むアカシア（今回は無理があったため次回からは27に満たない場合2チームで開催します。バタバタさせてすみませんでした）の先発ピッチャーは昨季唯一の出場がアカシア史に残る屈指の好ゲームの立役者・藤田。御建球場に到着するやいやな相次いで先輩たちに「かっこいい！」と叫ばれ、もう藤田久しぶりとか近況聞いたりとかはしてくれないのかよと憤る悔しさを投球にぶつける！

しかしニセアカシア先頭、怒涛の連勤術師こと坪内がその営業に回りまくった足で内野安打を稼ぐ。その後簡単に2死をとり、バッターは求められ続けるコメントの影響でいつの間にか筋肉物理研究馬鹿となってしまった岡部の兄。甘く入った変化球を振りぬくと打球はレフト上空へ。高々と舞い上がった打球もフェンス手前で失速、そして雪の残る御建の芝生には難なく落下点に入る選手が・・・ 東である。なんとこの初回の大事な場面で落下点に自然に入りながらボールを掴めず落とすという、2014年度GG賞を受賞したお家芸・落下点詐欺を見事披露！アカシアにとって残念でしかない爆笑プレーで先制を許す。

ニセアカシア先発は初出場ながら朝から話題独占の人気者、BLACKMAN藤好。先発に抜擢されるとその風貌は往年ではなく現在の江夏豊そのもの。江夏の21球ならぬ藤好の24球で2イニングアカシア6人全打者をパーフェクト、2三振と最高の立ち上がりを見せる。（なお、球数はマネージャーが記してくれた正確なものです。マネージャーの隠れたファインプレーに感謝しよう）

しかしオカケン坪内竹内以外キャプテン平石を筆頭に超重量級を揃えたお馴染みフィジカルエリート集団ニセアカシア打線も藤田の前にちょちょいのチョイと抑えられてしまい試合は拮抗。次の1点で大きく試合の展開が傾くと思われた矢先3回の裏、お洒落なコートでクールに決めて来るも岡部兄と一緒に買いに行き色をめっちゃ迷った上に落ちついた紺にしたことを暴露されホロ苦の帰広となった武田が四球で出塁。続く藤田が一二塁間に上手く転がし1死1，2塁と同点のチャンス。4番はブラック研究室で自分の論文に加え先輩の論文も書かされるなど真っ黒な研究に染まるライド弘中。（ライドとは弘中選手の広大でのあだ名）しかしショートフライに打ち取られ、ここで2014シーズンMVP・元JUDYANDMARYのYUKIが打席へ。やはり役者が違う。振り抜いた打球は朝持参した謎のラッシー効果かぐんぐんと伸び右中間へ落ちる。快速YUKI号は一目散に走る。走る。走る！2塁を回り顔を上げると、3塁ベース上には前の走者である藤田の姿が！まるで2013WBCの内川と井端。急ブレーキもぬかるんだ地面に足をとられチック山村はタッチアウト！絶好のチャンスも1点どまりとなってしまうがアカシアが同点に追いつき王者の風格をにおわせる。

その後も藤田対内木という村田大倉がかつてフェイスブックの写真を真似た胸熱対決などがあったものの試合は動かず。迎えた5回、1死から藤好が巨体を揺らしながらシングルヒットを放つと3番大倉は自らの意思でバント。藤田が華麗にさばきすぎてしまいファースト弘中がとれずピンチは広がり、岡部の兄を打席に迎える。するとどうだろう、いつの間にか球場に併設する神社で初詣を終えた未来の附属生（もしくは賀茂高生）、東広島のちびっこ野球少年達が気付けばバックスクリーン付近で観戦しているではないか。多くの人に見られて誉められるのが好きな岡部の兄。対して別に人からの評価などこれっぽっちも気にしない藤田。例えあのちびっこ達がAKBやE-girlsだったとしても特にもなんとも思わない藤田は今まで通り投球。観衆の多さに気合いの入る岡部の兄はもはや岡部奪還！ストレートを捉えた打球は打った瞬間にそれと分かる当たり。落下点詐欺をしたくて仕方ない東もフェンスの向こうの落下点には入れない・・・！
「ホームランじゃ！あんちゃん、ホームランじゃ！」
子どもたち大興奮の特大アーチがレフト防球ネットへ突き刺さりニセアカシアが3点を勝ち越す。6人で戦うアカシア戦士も意気消沈の豪快なホームランで試合は大きく動く。（なおこの岡部の本塁打を違うもので例えると、附属のみんなでバスケをして斉藤がディフェンスを全員抜いて華麗なシュート技を決めてガッツポーズをしているようなものである）

試合は最終回へ。ＡＢＦ王者アカシアは簡単には終わらない。先頭から武田・藤田の連続四球に4番ライドが意地のレフト前ヒット。スタミナ限界を迎える自称ザガ―スキーを攻め立て無死満塁と追いすがり続くはアカシアの顔、YUKI村田の師弟コンビがそびえ立つ。しかし他称CCサバシアは意地の続投。左打席には成績JAジアンビー（ジオムビー）であったが、無念の二飛。続く体型アルテューベ村田に全てを託す。2013シーズンにチャンス１との弱点を持ちながら翌シーズンに一転打点王を獲得した男は今年はどうなるか。期待された場面もここは無理せず冷静にフォアボールを選び着実に加点。すると続くは1番東であるがどこでびびってるのか藤祥はここで降板。マウンドには新セーブ乞食岡部。アカシアはなんとかあと2点を目指すも東が三振。そしてコートの件の悔しさを晴らそうと意気込む武田も無念のサードフライでゲームセット。

12の瞳で臨む王者アカシアが一発に泣き敗戦スタートで後がなくなった。ニセアカシアは1勝1敗のタイに持ち込み最終戦の結果を待つ。