試合結果詳細

オイスターリーグ第２節。先発予定の南が１試合目に死球を受け、急遽登板となった谷川。連敗スタートだけは絶対避けたいActiveJにこの起用が吉兆となる。
うなる剛速球。空気をも切り裂くスライダー。
ベールを脱いだ左腕はまさに新時代「令和の怪物」に名乗りを上げるに相応しい投球で相手をねじ伏せる。捕手田中の夢にまで出るかのようなボールで9奪三振の好投を見せつけ、オイスターリーグに新たな新星としてデビューを飾った。
一方、不覚にも先発回避となった南であったが、バッタバッタと抑える谷川の投球が南の闘争心に火をつける。2回表の第二打席、その闘争心をバットに乗せてぶち当てた打球は打った瞬間それとわかる完璧なホームラン。
満開の桜の木が危うく折れるところだったと話す通行人をよそに、おしゃれに「確信歩き」をも見せたとか見せてないとか。
打線も爆発し、4番藤野が2安打3打点、7番岩崎が2安打4打点、9番田中が２安打２打点と大量リードで11-2と快勝。投打においてすべてがかみ合った試合となった。

なお、ホームランの魔力に取りつかれた南はその後の打席を３タコで終えることとなった。「こんなはずではない。こんなはずではないんだーーーー！」猪山に南の声がこだまする。