試合結果詳細

藤野代表率いる新成ActiveJの歴史が幕を閉じる。

2014年のOysterLeague初優勝を皮切りに6シーズンで優勝2回、2位4回と常に優勝争いを演じる強豪チームとなったActiveJが、ActiveJ.M.Aとの分離後も変わらぬ強さでリーグを盛り上げた。紆余曲折ありながらも新成ActiveJは今シーズンの活動で終了となり、メンバーは新たに立ち上げたチームへと移行する。ActiveJはActiveJ.M.Aが移行し、これからの活動を行っていく。
ActiveJとしての最終戦。しかし、一人全く違う立場の男がいた。

リーグ内で強豪チームと成り得た期間、チームを支え続けてきた男がいる。その男の名はエース望月。その左腕から投じられるキレのいいボールは、チームのどんなピンチでも、苦境でも全力で立ち向かい続けた。女房役の捕手田中との息の合ったバッテリーは相手打線を翻弄し、時には力でねじ伏せ、時には老獪にかわし、チームのピンチの時でもここ一番で完璧な見逃し三振を取る姿。ActiveJメンバーは何度見てきたか、救われてきただろうか。真夏のダブルヘッダーに2試合連続で完投する力で、まさに「大黒柱」としてチームに君臨し続けた。
野球の実力だけでない。彼の熱い野球への想い。闘志あふれるプレーでメンバーを鼓舞するのは勿論、明るい性格でメンバーを笑顔にし、不安そうな新入部員にも笑顔で積極的に声をかけて緊張をほぐしてやり、メンバーの家族が来た際も「いつも旦那さん取り上げてごめんね」と家族へのケアも行うなど、「活動日が楽しみになるチームづくり」に大きく貢献してきた。かつてチームに解散の危機があった時も、代表と共に矢面に立ち、チームを守り続けた。
そのような姿はまさにみんなの兄貴分であった。

しかし、来シーズン、移行する新チームにも、無論元のActiveJにも彼の姿はない…
勤務する会社の人事異動で転勤することとなってしまったのだ。しかも異動先ははるか海の向こうインドネシア。新チーム立ち上げにおいてこれからも彼には存分にそのリーダーシップを発揮してチームを盛り上げて貰いたかったが、サラリーマンにとって海外転勤は栄転である。大黒柱がチームをさる。これは避けられない現実であり、彼と野球ができる最後の日をいよいよ迎える事となってしまった。

シーズン最終戦。そしてActiveJとしての最終戦。。マウンドにはいつも通りエース望月。全力でプレーし、相手打線をいつものようにバッタバッタと三振に取る姿。攻撃中もチームを盛り上げ、全力疾走し、味方のミスがあっても笑顔でフォローし、極めつけは自身の勇退に花を添える完璧な柵越えのホームラン。打って、投げて、走って。野球のすべてを一生懸命に、笑顔でやりきる男がそこにはいた。7回、最後の打者を三振に取ったあと彼は静かにマウンドを降りる。試合会場の阿品台球場は奇しくも彼がActiveJに入団し、初めてマウンドに上がった球場でもあった。ゆっくり休みたい日もあっただろう。野球に行きたくない日もあっただろう。チームの移籍を考えた日もあっただろう。それでも「今いるメンバーと共に」と、全力で走り続けてきた男の歩みがいよいよ止まる時を迎えたのだ。

試合後、彼を囲み、最後の胴上げ。胴上げされる彼は勿論、別れが悲しいはずのメンバーだが、彼の新たな門出に満面の笑みで送りだしてやろうと、精一杯の笑顔で胴上げを行う姿がそこにはあった。ありがとうモッチー。その思いは胴上げしたメンバーも試合に来れなかったメンバーも共通の想いである。
残された私たちにできる事は、彼の意志を受け継ぎ、みんなで一緒に活動日を楽しみできるチームづくりをやってく事。新チームの立ち上げには勿論望月の力が果たした部分も大きい。そのチームが継続して活動し続ける事が重要である。
遠く離れた海外の地で、私たちの活動を聞いて「楽しそうやな～！もっとやりたかったな～！」と望月さんを笑顔にできるチーム作りをこれからも行っていこう・・・

了


「モッチーさん、いつかまた一緒に野球をしましょう。
草野球の楽しさを教えてくれてありがとう。」

チーム一同




試合の結果？
南！そんな野暮なこと聞くんじゃないよ！笑