試合結果詳細

例年であれば、夏の甲子園が閉幕し、一抹の淋しさすら漂いはじめている8月末。
ADKレッドスターズの熱い夏はまだまだ終わらない。

6月に開幕した港区夏季大会。不戦勝に次ぐ不戦勝で、気が付けばベスト4入り。
久しぶりの試合が無事開催されることになった準決勝。

相手は三菱電機グループの「MDISベアーズ」。
先進のICTを活用した高度なワンストップ・ソリューションを提供している会社だけに、
最先端データ野球を繰り出してくるのか、要警戒態勢の中、プレイボール。

先攻はMDISベアーズ、後攻はADKレッドスターズ。
先発は三輪、喜谷、内山（智）、勝部、伊藤、松本、湯浅、菱村、青木
ベンチでは阿部、平出が腕を鳴らして待つ。

互いに一歩も譲らない1回の表と裏。0-0

続けて青木が2回表のマウンドに立つ。
レフトヒットとフォアボールを許してしまい、ランナーを溜めてしまう。
ここで一触即発の事態が発生。
三捕間でのランダウンプレイを、松本・内山（智）・青木・湯浅で対応。
あと数センチのところで湯浅のグラブが届かず。。
「いや、あれはオーバーランでしょ！審判！！」とブチ切れる内山（智）。
そんな抗議も審判の判断は揺るがず、セーフ。2回表で5失点。

審判曰く、
「タッチしようとしたその時に、ファウルラインから3フィートをオーバーしていたかではなく、
その時にランナーがいた位置からさらに3フィートオーバーして避けたのかが問題です。」
なんだそのルールは。。
納得はできないがプレイ再開。

挽回を図る2回裏、主砲湯浅が1年3カ月の時を経て、センター前ヒット！
走る！走る湯浅！そして一気にセカンドへ。試合は最高潮の盛り上がりに！
レッドスターズベンチからは黄色い声援が飛び交う。
しかし、あと1本のヒットが出ず、試合は3回へ。

3回表、青木がナイスボールを投げ込み続け、無失点。
3回裏、内山がレフトへヒットを打つも、1点を奪えず4回へ。

35℃を超える超炎天下の中、投げ続ける青木。
しかし4点を失ってしまう。
投球の半分以上がワンバウンドになり、
体を張って止める献身的な捕手松本も暑さで意識朦朧に。

すると、ここで、千代の富士ばりの「体力の限界」。
頑張った！感動した！と小泉元首相からの声もどこからか聞こえてきた。

ピッチャーは伊藤（太）に。
数年前に鳴り物入りで関西支社から本社へFA移籍してきた伊藤の
東京に来てから一番の完璧な投球に、手も足も出ないベアーズ。
見事な零封で攻撃陣の奮起を促す。

時間も迫ってきて、あとがないレッドスターズ。
満塁ホームラン3回出せば、大逆転！…なんて、簡単なことではない。
そのまま試合は終了。
結果は0-9と、相手に決勝戦の切符を譲ることとなった。

レッドスターズの夏は儚くもここで終わってしまったが、
次の戦いはすぐそこまで来ている。
今後の活躍に期待しよう。


文責：セキスポ編集長 関口
監修：松本主将
-----