試合結果詳細

★投打に隙なし！いざ「三度目の正直」へーーー
港区秋季大会1回戦。何を隠そう、今年最後の公式戦となる。
おっさん達の甲子園「健保大会」は今年もコロナの影響で中止。
数少ない公式戦の場に、気合が入るレッドスターズの面々。

決戦の場は港区・麻布運動場。港区大会の名に相応しい球場だ。
いつもは港区どころか埼玉県だ。港じゃなくて河川敷だ。
※埼玉県や河川敷を非難しているわけではありません

ここ数日の涼しさは嘘のよう、熱気に包まれる麻布運動場。
周囲は警視庁による交通規制が行われるなど物々しい雰囲気。
NAMIMONOGATARI、SUPERSONICに匹敵するイベントということもあり、大会運営委員会も万全の対策で試合に備える。
※酒類の提供はありませんでした

例年とは異なる緊張感の中、試合が始まる。
レッドスターズの先発は伊藤貴。公式戦は初先発となる右腕だが、緊張を感じさせないピッチング。
先頭打者にヒットこそ浴びたものの、後続を断って無失点の立ち上がり。

その裏、3番勝部のタイムリーなどで幸先よく2点を先制。
勝部は3回にもタイムリーを放つなど、この日3安打の活躍を見せた。

2回以降も伊藤貴は快調なピッチング。相手打線に付け入る隙を与えない。
4回を投げて38球、無失点と完璧な投球を披露した。

打線も3回に5点、4回に2点と効果的に加点。
最後は藤川ー時田というオールドファン歓喜のバッテリーが無失点で締めてゲームセット。

2回戦の相手はここまで2戦2敗の芝浦カブス。
「三度目の正直」に向けて弾みをつける勝利となった。

＜トピックス＞
■伊藤貴のピッチングに警戒強める他球団
テンポの良い投球でNLM打線を封じた伊藤貴。そのピッチングに他球団も警戒を強めている。
在阪球団のスコアラーは「緩急のつけ方が抜群。狙いを絞っていかないと。」と対策に頭を抱える。
一方、レッドスターズの首脳陣は「今までうちにいなかったタイプ。安定感があるのが一番。」と最大級の評価。
ここ数年、投手力が課題だったレッドスターズ。悲願の健保制覇は来年以降に持ち越しとなったが、心強い右腕が加わったことは間違いない。

■レッドスターズの「帳尻合わせ」
4回裏の攻撃がネット上で話題となった。
既に7点をリードしていたレッドスターズ。この回3点を加えるとコールドゲームが成立し、その瞬間に試合終了となる。

この回も順調に2点を加え、なおも無死二塁のチャンス。
途中出場の桑原の打球はセンターへ。二塁走者は余裕で生還できるタイミングだったが三塁でストップ。
ベンチ入りメンバー全員を出場させたかったレッドスターズは、あえて本塁へ生還させなかったのである。
後続が倒れ無得点だったものの、まさに「全員野球」を体現したシーンがファンの感動を呼んだ。

■NPBスカウトも注目！攻守のキーマンは「1番遊撃」
1番遊撃で出場した小林。技術面だけでなく、ムードメーカーとしての能力にも注目が集まっている。
「巧いだけの選手はたくさんいる。（チームを）盛り上げられる能力は非常に価値がある。」と視察に訪れたスカウトも高評価。
数年後のお正月には石橋貴明と一緒にリアル野球盤をプレーしているかもしれない。

■ベテラン湯浅、ウォーミングアップも効率化
働き方改革が叫ばれる昨今、試合前のウォーミングアップも効率化している選手がいる。
長年レッドスターズを支える湯浅はこの日自転車で球場入り。ウォーミングアップも兼ねながら、変わりゆく東京の街を観察。
試合への準備をしながら、マーケティングリサーチも行うという姿勢には頭が上がらない。
五輪担当という大役を果たしたベテラン湯浅。その向上心は留まることを知らない。

■オールドファン歓喜のバッテリーが復活
約7年ぶりとなるバッテリーが復活した。投げてみないと分からない藤川。嘔吐しながらもマスクを被る時田。
2010年代を知るファンにはたまらないバッテリーの登場にネット上ではコメントが殺到。
見事無失点に切り抜け、健在ぶりをアピールした。次回もお楽しみに。