試合結果詳細

AMATEUR第八戦。

すみわたる秋晴れの中迎えた第三回PIAS杯。前月の初勝利で勢いに乗るAMATEURは意気揚々と乗り込んだ浜松の地で優勝カップを掴めるか⁉︎

一回戦の相手は、前回大会で対戦かなわなかったチーム大阪。注目のじゃんけんは、チーム大阪の「どっちがええ？」という申し出によりなんと戦わずして先攻を獲得。これは吉兆だ。AMATEUR・松尾、チーム大阪・白井の両先発でプレイボール！

初回の攻撃で波に乗りたいAMATEUR、先頭の橋本は平凡なショートゴロもエラーにより出塁。しかし２番３番が連続三振。２アウトから４番肥田の打球は上方高く上がったフライに。超高回転ピーナッツボールスピンを見切った相手捕手の抱え込みキャッチに先制点は阻まれた。

初回の守り先発松尾、注目の立ち上がり。指にかかったストレート投げ込み、先頭を三振に抑える上々の投球。２番に左翼頭上に長打を浴びるも後続を打ち取り、こちらも０点に抑えた。先制点を奪うのはどちらか！？

そんな中迎えた２回先頭の伊藤（晴）の打席。振りぬいた打球はセカンド横を痛烈に破り、あっという間に右中間に達した。打球が転々とする間にベースを駆け回り、三塁を回ったところでも緩めることなく、もう止まりそうになりながらも本塁に達する激走を見せた。２回表、伊藤（晴）のランニングホームランで先制だ。

その後は、ヒットを許しながらも勝負所で熱投を見せる松尾、カーブ、シュートを交え落ち着いた投球を見せる白井、両者一歩も譲らず、５回表終了時点で１－０。張り詰める緊張感の中、残すは５回裏の守りのみ。


先頭を抑えたいAMATEURに対し、９番から始まるチーム大阪は代打を送る。

レフト前クリーンヒットで無死一塁。

続くは無安打の１番。大阪チーム迷わず代える代打攻勢。

その打球は投手前へ。

どこに投げる？

１点差。前に進めたくない。

すかさず二塁ベースカバーに入る胡桃沢。

冷静に二塁封殺で一死一塁。


ここで次打者は強打者・野波。


『良い試合』じゃだめなんだ。おれらは、AMATEURは、勝たないといけないんだ。

渾身の投球。

高めに伸びるストレートに空振り三振。

二死一塁。


あとひとり。


迎えるは初回に長打を放っている好打者・大隅。

捉えた打球は三塁前へ。大勝がさばく。


スリーアウト。

試合終了。




こんな投手戦を誰が予想しただろうか。緊張の糸が切れ、泣き出す選手…はいなかったが一塁ベンチ前に歓喜の輪ができた。投手の踏ん張りに加えて、遊撃手・橋本を中心とした堅実な守り、均衡を破った伊藤（晴）の集中力が光った好試合であった。


第三回PIAS杯
一回戦
○AMATEUR １－０ チーム大阪●