試合結果詳細

念願の二日目に駒を進めた皆上率いる亜大職員野球部に立ちはだかるのは、前回3位の強豪・慶應義塾大学チーム。昨季の練習試合では2対8と戦力差を見せつけられ惨敗を喫している。

先発は山下。もはやこの試合は山下デーと言っても良いだろう。初回に守備のもつれで1点を献上するもその後は奪三振の山を築く圧巻のピッチングを披露。ノーアウト満塁のピンチにもひるまない強心臓で投ゴに打ち取り、自らホームをふさぐクロスプレーでは見る者を魅了した。

奮起したい打撃陣だが、老獪な投球を続ける相手投手に打線が繋がらず無得点の試合展開へ。守備では才能を開花させたセカンド今中と堅い守りのショート八木という入試課二遊間が外野への打球を許さない。三谷キャプテン肝入りの、前日の反省を活かした外野守備位置を常に動かす守りの陣形が効果を発揮し、慶應チームに攻める隙を与えず、後半以降は亜大優位の展開へ。

7回裏では交代した慶應2番手投手が調子を崩したちまちノーアウト満塁の大チャンスを迎える。ここで登場したのが、今シーズンジムとバッティングセンターに通い着実にパワーアップした北川である。逸る気持ちを落ち着かせ、フルカウントから選んだ押し出し四球はまさにチームプレイの鑑。勝利につながる喉から手が出るほど欲しかった1点で延長戦へ突入した。

私大連大会でも類を見ない好ゲームとなった本試合は9回よりタイブレークの展開となる。1アウト2,3塁から好きな打順で進めることのできるルールで、先攻の慶応大は本学の連携ミスを見逃さず2点を先取。サヨナラを信じる亜大ナインは9回15奪三振の山下を打席へ。振りぬいた打球が左翼手を襲いまずは1点を掴み取る。しかし激闘を続ける我が勢の反撃もここまで・・・。最後は頼れる好打者・茂呂が三振に倒れゲームセット。

実に5年ぶりの2回戦にして、前回3位シード校の慶應大学をギリギリまで追い詰めるも、僅かに及ばない悔しい結果となった。しかし公式戦に慣れておらず、勝ち癖もない中でここまで戦えたことは今後チームの飛躍にとっては大きな価値がある。大宮に置いてきた悔しさを嬉しさに変えるため、勝利を求めて一人ひとりが闘志を燃やしていこう。

次の公式戦は9月の事業団トーナメントとなる。各自、夏バテせずに力を蓄えて欲しい。