選手名鑑

球歴

日大鶴ヶ丘高-武蔵大

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日大鶴ヶ丘高校時代は4番サードとしてチームを牽引。チームは2013年春は準決勝、夏5回戦で姿を消したものの、状況や場面に応じて色々なバッティングスタイルを取ることができ、チャンスにも強いクラッチヒッターとしてチームを勝利に導いてきた。
しかし彼の注目すべきは打撃だけでない。
グラブ捌きの柔らかさと打球反応の良さを兼ねた三塁手はMr.無失策とチーム内外から評されていた。

高校卒業後は現在JFE東日本硬式野球部で活躍する本田健一郎と共に武蔵大学へ進学。

打撃、守備において高い総合力を持っていた彼は大学入学後すぐに戦力として定着した。
彼が4年時の2017年春には桜美林大学との入替戦を制し、2017年秋以降は首都一部リーグ所属となった。一部リーグで最後のシーズンを迎えることとなった松本だが、ここで彼は圧巻の成績を残す。
現在、埼玉西武ライオンズで活躍する#松本航 投手から本塁打を放つなど、打率.353(リーグ4位)、本塁打2(リーグ1位)、打点:11(リーグ1位)と投高打低の首都リーグの中でも一際輝きを放ち、ベストナインを獲得した。※チーム23打点中11打点は松本によるものである。
そんな彼にとって打撃とは何か、練習中や打席ではどのようなことを意識しているのかを聞いてみた。彼は少し考えた後、こう答えた。
「やっぱり一期一会かな。相手の投げた球と僕のバットの芯は一生に一度の出会いであるということを心得て、一球一球に誠意を尽くすことだと思う。」
正直何を言っているのか意味不明だが、筆者は至ってそれはシンプルな考えであると解釈した。
野球の打撃は10回中、良くて3回しか良い結果にならない。彼はこれを心得ているからこそ、打撃においての一期一会を大切にし、結果を出してきたのだと。
そんな彼だが、正直野球はそこまで好きではないと言う。その分趣味の釣りや魚の調理、食べることに対してだけは人一倍情熱を持っている。もしその情熱が野球に注がれていれば、彼はNPB、いや海を超え、世界で日の丸を背負って活躍していたかもしれない。もしこの未来と今、どちらかを彼に選択させても、おそらく後者であろう。