試合結果詳細

うだるような暑さで、いよいよ夏本番の様相を呈してきた7月下旬。
気候同様、試合内容も非常に熱いものとなった。
先発はエース中村。身体が絞れていないせいか、度々ユニフォームがズボンからはみ出ていたが気にしない。
初回連続エラーで1点を失うと、2回にもタイムリーなどで2点を追加される。
序盤に3失点を喫するもののここから粘る。
レフト大倉さんのレーザービームで本塁封殺など味方も守備で盛り立てる。
変化球が思うように決まらず腐心するが、ランナーを出しても追加点は許さない粘りの投球で、5回を3失点となんとかゲームを作るものの、この3点が大きな壁となった。
高橋が孤軍奮闘で打っては走りとチャンスを作り続けたが繋がらず、気がつけば5回まで0行進。昨年はものともしなかった点差だったかもしれないが、今季未だに打線爆発の兆しが見えないCheers打線にとって、この3点が重くのしかかる。
時間的にも、恐らく最後の攻撃となるであろう6回裏のCheersの攻撃。暑さを吹き飛ばす、劇的な展開が待っていた。
福島がセーフティバントを決め連続盗塁でチャンスを作ると、ここまで一人気を吐いていた高橋がこの日3本目のヒットをライト前へ放ち1点を返す。その後高橋がこの日5つ目の盗塁を決めチャンスを広げると、続く鈴木もレフトフェンス直撃のタイムリーで1点差。1発出れば逆転の場面で打席には仮入団ながら不動のクリーンナップになりつつある足立さん。本人は「バットの先」と語った打球は高々と上がり、浦江公園の高いフェンスを越え奥の通路で弾んだ。起死回生の逆転2ラン。ベンチも大いに沸いた。
ビッグイニングで一気に逆転したがまだ1点差。最終回のマウンドには満を持してクローザーの高橋が登板する。なかなか思うようにストライクが決まらない場面もあったが、ピンチでギアを上げるのがクローザーの真骨頂。最後は二死満塁まで追い込まれたが、後続を落ち着いて打ち取りゲームセット。大逆転の劇的ゲームを見事に締め括った。
投手が粘り、打つべき人が打つ締まったゲームとなったが、やはりまだまだ課題は山積している。特に序盤での沈黙を繰り返してしまっている打線には、毎回書いているが次戦以降の奮起を期待したい。
これからが夏本番。チームのギアはもう一段上がるはず。