試合結果詳細

新型コロナの影響もあり、長い自粛期間を経てこの日がチームとして実に約7ヶ月振りの試合となったCheers。
対戦相手は通算4度目となるFELIXさん。試合は序盤から点を取り合うシーソーゲームとなった。

2回に助っ人コンビの岩本さん、高村さんが連打でチャンスを作ると、左打席挑戦中の大崎が左中間へタイムリーツーベースを放ち2点を先制。チャンスでツーアウトまで追い込まれたチームを救った大崎の今季初安打となった。
先発は桑原。練習で良い感覚を掴み挑んだ今季初登板。初回はその成果を見せ無失点も援護をもらった次の回に突如制球を乱す。先頭から5者連続の四球で2点を失う。際どいボールもなかなかストライクの判定をもらえない苦しい投球だったがセンターラインの3人が桑原を助ける。続く打者にセンター前に弾き返されさらに1点を失うも、センター高橋がスタートの遅れた一塁走者を二塁封殺。さらに本塁を狙うランナーを見てショート福島がバックホーム。キャッチャー大崎もボールを良く止め本塁タッチアウトで変則ゲッツーでピンチを切り抜ける。
1点を勝ち越されたCheersもすぐに反撃する。4番高橋が二塁強襲の内野安打を放つと、二盗、三盗でチャンスを広げ、続くこの日がCheersユニフォームお披露目となった大倉はセンターフライを打ち上げる。浅い当たりだったが走者高橋は迷わずタッチアップし本塁生還。高橋の走力で1点をもぎ取ると、続く岩本さんが死球、高村さん、河北の連打で満塁のチャンスを作り桑原が押し出しの四球を選び逆転、試合をひっくり返す。
援護を貰い自らの選球眼で勝ち越し点を奪った桑原は投球でも立ち直る。二つの見逃し三振を奪うなどして三者凡退。観戦に訪れた彼女にカッコイイ姿を見せつけた。
久しぶりの試合ということもあり桑原は3回でお役御免。リードを保ち満を持してエース中村を投入したが、中村が堪え切れない。ストレートも威力も変化球のキレも抜群だったが、審判との呼吸が合わないのかコーナーに決まったボールを悉くボール判定され連続四球でピンチを作ると立て続けにタイムリーを浴びこの回まさかの3失点。思わぬ誤算となった。
反撃に出たいCheersだが久しぶりの試合に身体がついていかないのかチャンスを作るもののあと1本が出ず、4対6で敗戦。試合勘の鈍ったCheersと、試合経験豊富で勝負どころで流れを掴む試合巧者のFELIXさんとの差が出た試合だった。

「たられば」は言いたくはないが、判定に泣かされる場面は少なくなかった。極端なストライクゾーン、バットを振り切った選手へのノースイング判定、明らかに内野安打のタイミングでのアウト判定、一三塁からのポップフライで飛び出したランナーを刺すも適用されないはずのインフィールドフライ判定で併殺が無効、三塁線のフェアの判定が遅く声も聞こえないためランナーが動けずに得点ならず…など枚挙にいとまが無い判定の多い日だった。もししっかりとした判定をしてもらえてたら…と悔いの残る試合となってしまった。
だが各々は活躍を見せ、決して悲観するだけの内容ではなかった。今回お預けとなった初勝利まではもう一息。次戦こそはと皆が燃えている。

試合に敗れはしたものの、試合終了後皆が笑顔だった。新型コロナ拡大の影響を受け、チームとしても活動を自粛せざるを得ない状況に陥りこの日が7ヶ月ぶりとなる久しぶりの試合。勝ち負け以上に、今まで当たり前だったユニフォームを着て大好きなチームメイトと野球ができることの喜びを皆が噛み締めていた。
この日の喜び、楽しさ、感謝を忘れず頑張っていこうと思わされた、大事なターニングポイントとなった試合だったように思う。