試合結果詳細

開幕が例年より遅れたにも関わらず試合数は過去最高となった今シーズンの締め括り。良い内容で終われるのか悪い内容で終わるのかでオフの過ごし方が気持ち的に大きく変わるため、各自それぞれ目標を持って臨んだこの試合、躍進したのはあのバッターだった。
相手先発は高い制球力のもと直球とカーブを織り混ぜる左腕。2点を先制された4回裏のジャンガの攻撃、ランナーを三塁に置いてバッターかなむらが放った飛球は捕球体制に入ったセンターが落球、ランナー生還に至り1点を取り返す。記録としてはセンター失策。打率・打点の個人記録を考えると正規捕球された方が良かったように思えるが、「チームとしてアウトカウントを増やさず点が取れたのでそこは気にしない。あの打球に追いつかれたということは外野手に警戒されていたことと受け止めたい」とかなむらはこの日も紳士的なコメントを残した。
続いて5回裏、ランナー二塁で一打同点の場面、キャッチに安定感が現れてきたこの日先発マスクのかわぐちが鋭い打球を外野に運び、これが同点タイムリーに。「最近、自分のバッティングフォームを2台のカメラで撮影し研究してきた。今のフォームがしっくりきていて打てる気しかしない。このままのペースでいくと1割ーズ（いちわりーず：打率が1割台の選手を示す）からの卒業もすぐできることだろうね」と頼もしく語るかわぐち。その後8回にもセンターへの二塁打を放ち、自信が確信に変わったと喜ぶかわぐちだったが、かさおりは「打撃開眼はチームにとってもありがたく今後も活躍は期待している。しかし君は気付いていないかもしれないが今シーズンは今日で終わりなんだ。君のシーズン打率は2割に届かず、残念だが留年が決定した」と卒業証書を授与できない残念さを噛みしめながらコメント。
試合は内野ゴロやフライを量産するジャンガとは対照的に、実力を発揮し外野へのヒットを打ち込んでくる相手打線に完全に力負け。大きなエラーもなかっただけに打撃力の差が如実に現れ、残念ながら勝利で今シーズンを終えることはできなかった。
試合後のミーティングでは各自が振り返り、「ランナーを溜めて打つべき人が打って返す、という自分たちの野球が出来なかった。が、課題が見つかったことは収穫。自分たちの野球ができるように、反省して次に備えたい」「腰が痛いのでゆっくり治したい」「肩が痛いのでゆっくり治したい」「イップスになったと言ったら『それは元々出来る人が言うセリフだ』と言われた」「ランダウンプレーをきっちりできるようになり、一つステップアップできた」「セーフティバントをやってみたい」「今年度の活躍がどう契約更改に反映されるか」と反省。これからオフになるが、オフの間も何かしらの活動をしたいねと、バスケ、フットサル、バドミントン、柔道、ボウリング、囲碁など、活動案は複数挙がるも、アイスホッケーについては、「上手い人がマウントを取ってくるだろうからやめよう。スキーも」と今日の参加者の満場一致で否決となった。