試合結果詳細

甲子園も終わり，いよいよ夏も終わりに近づいたと思っていましたが・・・

　やはりまだ８月・・・残暑厳しいですね。

　今日は交流戦ということで，４チームの参加がありました。

　参加チームは，全軟でも活躍されている曙ブレーキ山陽さん，ストロングホールズさん，瀬戸内軟式野球連盟の大会でも常に上位の成績を上げられているCRTMさんが参加されました。

　FriendsはCRTMさんと曙ブレーキ山陽さんと試合をさせて頂きました。

　初戦はCRTMさんとの対戦でしたが，実はCRTMさんの代表者と♯３０は，違うチームで数年前にバッテリーを組んでいました。
　その事もあって，今日の試合を大変楽しみにしていました。

　先攻はFriends。
　初回はチャンスを作るもあと１本が出なかったが，２回に♯２５のDBから♯３６のヒット，盗塁でノーアウト１，３塁のチャンス。
　ここで岡山県青年大会予選では，最終回悔しい思いをした♯８がバッターボックスに入る。
　♯８は♯３０と同級生。
　アラフォーだが，人一倍努力をする男であり，試合前のアップでも準備を怠らない姿勢は若手の教本となっている。
　その♯８は見事にレフト前に先制のタイムリーヒット！！
　そして，続くのがオレンジ服から野球のユニフォームにチェンジした♯５。
　訓練，結婚などで参加できていなかったが，いつもチームのことを気にかけてくれていた♯５。
　その♯５もセンターにタイムリーヒット！３連打で一気に流れはFriendsに傾く。
♯8，♯5は他の選手のような派手差はないかもしれません。
でも卒なくプレーをこなす，野球漫画の名作であるドカベンでいうトノマ選手，ホホエミ選手のような存在。
二人のような選手がいる事で，打線に繋がりが生まれ，守備も安定感が増します。

少し話が逸れましたが，この連打のきっかけとなるポイントがありました。
　それは相手チームにしっかり考えてもらえたことです。
　エンドラン，スクイズなどをするぞという動きを見せることによって，相手バッテリーを考えさせることが出来ました。
　それはランナーの動き，打者の所作やベンチワークも含めてのこと。
　そのことによって，どうしてもカウントが悪くなりストライクを取りにいったところを打たれました。
　この回は，その後も♯６のバントや♯２８のタイムリー等で一気に４点を奪うことができました。

　Friendsのマウンドに立つのは♯１１。
　♯１０が手術で離脱後の右のエースとしてチームを引っ張ってくれている♯１１。
　今日も抜群の安定感で，４回を１四球，１被安打，６奪三振の無失点。
　昨年までは速球でぐいぐい押す投球であったが，今年は緩い変化球を織り交ぜて打者に狙い球を絞らせない投球ができていると感じる。
　勿論，ストレートのキレやノビが抜群なのと，テンポがいいので，守る方もリズムに乗れることができることも彼の特徴であろう。

　しかしその快投も忘れるくらいの出来事が３回に起こる。
　先頭の♯２５が四球で出塁し，迎えた打者は♯３６。
　新婚ほやほやの♯３６は，８月から♯３０と同じ職場になり，そして同じ担当で直属の部下となる。

　そのストレスが半端ないのは想像するに耐え難いものがある（苦笑）。

　そして，昨日から深夜の災害対応で今日は一睡も出来ていないため，目の下にクマが出来てしまい，そのできたクマを隠すようにメガネで試合に強行出場する。

　せっかくの男前が台無しである。

ただ，試合前にふらふらであった♯３６に「今日はDHでいくか？」と聞いたところ「今日のために毎晩バットを振り込んできました。睡眠が取れていないのを言い訳にしませんので出してください」と力強く話してくれました。

その熱意に圧倒される♯３０。

ふらふらの状態でバッターボックスに入る♯３６だが，背中から放つオーラはいつもより凄みを感じる。
背中で語る♯36。

そして２球目に本日最大の衝撃が走る。
鋭く振り抜いた打球は，矢掛運動公園内にあるアスレチック（遊具）に届くかと思うほどの高い放物線を描き，法面のコンクリートブロックに直撃！！
　打った瞬間に入ったと思うほど素晴らしい打球，放物線であった。
　ダイヤモンドを１周する足取りは重く疲労は隠しきれないが，喜ぶ表情もさほどなく，当然のようにベンチに戻ってくる姿はまさに…

「漢」

　いつもはお笑い担当であるが，毎年ホームランを量産するところは，ONとOFFのメリハリがあるということ。
　その後も♯３６はヒットを量産し，３打数３安打３打点の大活躍でチームの勝利に貢献する。

この♯36の大活躍の影に隠れてしまったが，♯27の打撃が上向きになってきたのも明るい材料である。
恵まれた体から放たれる打球スピードは軟式の域を超えており，弾丸ライナーからバウンドした打球が，センターの頭を遥かに超えての2塁打やセンターオーバーの2塁打などでチャンスメイクをしてくれました。
♯13と並び，まさに新破壊神の称号にふさわしい打棒である。

5回からは♯6，♯9の友人である原選手が登板する。（新背番号は17）
♯17は，大学時代最優秀投手賞を受賞した経歴を持つ投手。
しかし大学3年の時には、肩を壊してからは、全盛期のような投球は出来ないと♯6から聞いていました。
ただ今日のピッチングをみて♯21と同じで試合を作れる投手だと感じました。
投手はどうしてもスピードボールに憧れ，速いボールを投げたがります。
でも打者が嫌がるのは速いボールだけではありません。
制球力は勿論，緩急やボールの出所を隠す投球など，打者を打ち取る条件はたくさんあります。
2イニングだけでしたが，その片鱗を見せてもらいました。
性格も営業マンらしく社交性もあり，すぐチームに馴染んでくれるような気がします。

この♯17から最終イニングを任されたのが♯55。
♯55？？？
そうです！！♯55が投手デビューしました！！
では誰が捕手を？？
何と親友の♯11がマスクをかぶるという粋な演出。
大リーガーのようなダイナミックなフォームから繰り出す速球は威力十分だが，バックネットに突き刺さること数回…
試合前に「一球入魂でいきます」と話していた通り，気合は伝わってきました。
それも今日は誕生日。
ちなみに♯17も誕生日だという事が後から分かりましたが，誕生日投手のリレーで相手強力打線を見事に0点で抑える事ができました。

【総括】

相手は実力十分のCRTMさんとの対戦でしたが，序盤に流れを呼びこむ先制パンチで相手に流れを渡さなかったのが勝因だと思いました。
　投手はリズム良く試合を作り，バッターは好球必打でバットを触れたのは見事でした。
　ただサインミスがやはりあったことは反省材料でしょう。
　掛け持ちの選手が多いので，サインミスが目立ちます。
　大切な試合でのサインミスは致命傷ですので，有効策を考えたいと思います。
　それと，♯３６がツーランホームランを放った後に，ベンチ全員が喜び舞い上がっていましたが，♯１６が引き締めてくれました。
　軟式はホームランがでにくいので，ホームランが出たときは舞い上がってしまう傾向にあります。
　せっかくホームランでチームが勢い付き，流れをこちらに呼び込んだのに，次打者以降が簡単に打ち上げたりするとせっかくの勢いをくじいてしまう可能性もあります。
　♯３０も反省しないといけませんが，切り替えを大切にしたいと思います。

　そして，CRTMさんは噂どおりの好チームでした。
　元気よく点差が開いても，貪欲に１点を取りにいく姿勢は勉強させてもらいました。

　残暑厳しい戦いでしたが，集中力を切らさず最後まで声を出して次のプレーの確認や予測ができました。
　３０分後には，春先にも練習試合をして頂いた，総社地区の雄，曙ブレーキ山陽さんとの対戦です。
春先は、2-2の同点でした。
今回も練習試合ですが、公式戦さながらの緊張感ある戦いになる感じがします。

　しかし、真夏のダブルです。
厳しいのは重々承知しています。
　その苦しい状況下で，いかにチームが一つになれるか！？これを課題として戦いたいと思います。