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公式戦

2015/11/16(月) 10:00〜

チームロゴFriends

勝ち

6-4

大田スタジアム

チームロゴ岡山県第1代表
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 R
チームロゴFriends 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 4 6
チームロゴ 岡山県第1代表 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 2 4
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激闘の準々決勝,準決勝戦後,僅か12時間後に決勝戦。
 泥だらけになったユニフォームの洗濯や宿舎の片付け、帰宅準備等に追われて,選手が就寝したのは早くても0時・・・遅い選手は02時前だと聞いています。
 それも部屋の掃除や点検等もあって起床は06時。
 厳しい連戦の疲れに加えて,短い睡眠時間で選手の疲労は極限状態。
 しかし,今日は決勝戦。
 この決勝戦に残ったのは僅か2チームのみ。
 それも平日の月曜日に野球の試合が出来る社会人は,あまりいないであろう。
 
 もうここまで来たら,♯30が得意の「精神力」での戦いである。
 
 決勝戦の対戦相手は,岡山県第1代表の「アカギタイガース」さん。
 岡山県予選で惨敗している強敵。
 選手個々の能力がずば抜けて高く,優勝候補の新潟県,東京都を破っての決勝進出で,同県同士の対戦となった。
 
 決勝の試合会場は,大田スタジアム。
 昨日までの天気とはうって変わって快晴。
 そして史上初の連覇が掛かる決勝戦は電光掲示板,スピードガンにウグイス嬢付き。
 緊張感もあったろうが,それよりもこの晴れ舞台で試合が出来る喜びの方が勝っていた。
 
 決勝戦は先攻Friendsで試合開始。
 対する投手は,スローボールを多投する投手・・・
 と投球練習を見てチーム全員が思っていました。
 しかし,これが大変攻略が難しいボールを動かすことに長けている好投手でした。
 打ち取られた1番,2番から「ボールが回転していない。不規則な変化をしている」と♯30に伝達がありました。
 予測ではありますが,ナックルかボールに回転を与えない握りをしていたと思います。
 実際に球場のスピードガンは表示されていませんでした。
 それと事前情報で,優勝候補の新潟県と東京都の強打線が完璧に抑えられたという情報が入っていました。
 緩いボールを駆使する投手と聞いていましたので,たぶん決勝戦のマウンドに立っている投手だと感じました。
 
 あまり対戦したことがないタイプの投手。
 ボールが変形する軟式では簡単にヒットが出ないと思い,塁に出たら走力で相手守備陣にプレッシャーを掛けるぞと指示する。
 3番打者の♯7は相手のエラーで出塁。
 相手投手の牽制やクイック等を確認させてもらうが・・・かなりレベルが高い。
 スタートが切りにくい間の取り方で,なかなかスタートを切らせてもらえない。
 しかし,捕手の肩も確認したいため盗塁のサインを出し続けるが,これも素晴らしい強肩・・・。
 ただ強肩ではなく,ボールを捕ってからスローイングに行くまでの速さが尋常ではない。
 ♯7は悠々盗塁アウトとなる。

 ここである危機感を感じた。
 なぜ東京都,新潟県が打ちあぐね点が取れなかったのか理由が分かったからである。
 緩いボールに対して,強振すると高い確率でフライとなってしまう。
 自分のポイントまでボールを呼び込めず,打たされる選手は多い。
 しかも相手投手は無回転のボールを投げ込んでくる。
 何度もフライを上げないバッティングを指示するが,無回転のボールを投げ込んでくる投手とあまり対戦機会がないため,なかなか選手も実行できない。
 それも出塁しても,あのクイックに投球タイミング,捕手の強肩に抜群こスローイングでは走力でも相手にプレッシャーを与えることが出来ない・・・。
 実際,4回まで毎回ランナーを出すも攻めあぐね点が取れない。
 
 守備では,先発の♯22が初回に1点を取られて主導権を握られている。
 4回の攻防が終わったところで,グランド整備となる。
 
 このグランド整備中に主将の♯16がベンチの中で選手を集めた。
 ♯16から「いい打球の当たりで惜しい,ドンマイはもう止めよう。ドロ臭くていい。綺麗なヒットでなくていいからしぶとく転がしていこう。内野の間を抜ける打球を心がけていかないとこのまま終わるぞ。このまま終わっていいのか!?違うだろ!?」

 選手の顔つきが変わった瞬間であった。

 確かに4回まで、どことなくいつかは点が取れるであろう。
 という空気があったのは事実。
 私が必死で指示するも届いていない感じは確かにあった。
 しかし,この♯16の檄が選手を変えたことは間違いない。
 
 5回の表。
 2アウトから先ほど檄を飛ばした♯16。
 その♯16は絶妙のセフティーバント!!意表をつかれた相手守備は投げることも出来ずにセーフ。
 しかし♯16は必死の1塁ヘッドスライディング!
 まさに自分自身が言ったように泥臭くヒットをもぎ取る姿勢に,私を含めて選手は何かを感じたはず。

 言葉だけでなく行動で示す♯16。

 その♯16は相手バッテリーの警戒をすり抜けて2盗,3盗を決める。
 ♯7も四球を選び2アウト1塁3塁。
 このチャンスにいまチームで一番頼りになる♯55が打席に入る。
 その♯55は、泥臭く叩きに徹したスイング,打球は大きく跳ねて三遊間に!!懸命に走る♯55!それを見て焦ったのか!?送球が逸れて1塁セーフ。
 まさにドロ臭く奪った1点。
 これで1-1の同点。
 流れも5分と5分になる。
 
 ♯22が3回を1失点,その後バトンを受けたのは初戦で投げた♯21。
 ♯21は4回にノーアウト1塁,3塁の大ピンチを冷静に切り抜けるが,その後も常にランナーを出す苦しい投球。
 特に6回の裏は2アウトを簡単にとった後に,まさかの3連続四死球でツーアウト満塁。
 普段,四死球を出すような投手ではない。
 やはり連戦の疲れと相手打者の鋭いスイングに見えないプレッシャーを感じていたのであろう。
 この大ピンチも何とか切り抜けて,味方の反撃を待つ。
 7回も両軍チャンスを作るも0点で。
 準決勝戦に引き続き延長戦となる。
 決勝戦は、9回まで延長で10回からはスペシャルであった。
 
実は・・・私の記憶はここら辺りでほとんど飛んでいる・・・
スコアブックを確認しているが,やはり記憶があまり蘇ってこない(苦笑)それほど,タフな試合であたった。
 
♯21からバトンタッチしたのは,抑えのエース♯18。
#️⃣18は肘の状態もあり、長いイニングは投げれないが、もう控え投手がいないFriends投手陣。
この♯18にすべてを託す。
 ♯18は,7回から9回までランナーを出すも、最速133キロを計測したキレのある速球に、変化球を駆使して、相手打線を0点に抑え,味方の反撃を待つ。
 しかし,Friends打線も相手投手の上手い投球もあってランナーを出すも点を入れることが出来ない。
 相手投手の上手い投球もあるのは間違いないが,全体的にスイングが鈍く,体も切れていない。
やはり激戦を戦った体の疲れがかなり深刻な状態であると感じた。
 
9回を終わって1-1の同点。
準決勝に引き続きスペシャルとなる。
 
10回の表のFriendsの攻撃は♯16のレフト前ヒットの1点のみ。

その裏の守り,先頭にいきなりスクイズを決められて同点。
それもどこにも投げられなかったため無死満塁のまま・・・
準決勝でもあった光景。
絶体絶命のピンチに変わりはないが・・・

試合は・・・
 
終わっていない。
 
延長戦に入ってから気付いたのですが,昨日準決勝戦で対戦した東京都代表UNITYの主将である増田さんと先発左腕の松下さんが、平日にも関わらず応援に駆けつけてきてくれていました。
 
この絶体絶命の大ピンチ。
あの東京都戦を選手全員が思い出した。

野球の神様は私たちに簡単にゴール(優勝)させてくれない。
連覇を目指すということが,どんなに困難な道のりか試練を与えてくれているように感じました。
この試練を乗り越えるためには・・・
全員が心を一つにする以外ない。
準決勝戦と同じ,いやそれ以上にベンチからナインを鼓舞する声。
みんな同じ方向を向いている。
 
1アウトを取ってからの打者を迎えて、カウント3ボール1ストライク。
並みの投手なら優勝が掛かった場面でストライクゾーンに投げ込めることは困難であろう。
しかしFriendsの絶対的の抑えとしてチームを支えてくれている♯18は,フルカントから見逃しの三振を取り,次の打者も打ち取りピンチを切り抜ける。
 
まさにFriendsの抑えの大エース#️⃣18。

ついに延長11回。
試合開始から2時間30分以上経過しておりどちらのチームも疲労がピーク。
 
延長11回の攻撃は,主砲の♯55。
その初球であった。
鋭く振りぬいた打球は,一気に右中間へ!!
俊足のセンターも追いつけないほど打球が速く,一瞬でフェンスまで打球が飛ぶ。
1塁ランナーも生還し,打者である♯55も生還!!!!
起死回生の満塁ホームラン!!
終始打ちあぐねていた投手から試合を決める一発を打てるのは,まさに主砲の名に相応しいであろう。
正直,打席に入る前にエンドランを出すことも考えた。
しかし,Friendsの4番。
彼にすべてを託してみようと決断して間違いではなかった。
 
歓喜に沸くベンチ。
中には涙を見せる選手もいた。
まだ試合は終わっていないが,気が緩むのも仕方ない。
それほど苦しんだ戦い。
 
その裏の守り,アウトカウントを増やすだけの投球に徹する♯18。
そして相手打線の反撃を2点に抑えゲームセット!!
肘の不安を抱えながら、何と今季最長の5イニングを投げた#️⃣18。
痛み止めも飲んでいる事も知っている。
しかし、チームの抑えのエースとして、仲間の想いを胸に痛みもありながら投げ込む姿は、私も感動した(涙)

そして、64年の大会歴史で未だに達成したチームがない連覇を達成した瞬間であった(涙)。
 
マウンドに集まる選手達。
その中には涙を流す選手もいた。
準決勝に続くスペシャルゲーム。
どちらも2時間30分を越す試合。
3日間で4試合を戦った選手の疲労は極限状態であっただろう。
しかし,この優勝の瞬間にすべてを忘れることができた。
 
選手の行進後に,優勝旗,優勝カップ,賞状を授与され,選手1人,1人にメダルを掛けて頂きました。
この大会,どの試合もタフな試合で余裕なんか全くなかった。
それが非情なまでの選手起用にあらわれている・・・
 
この大会,1試合も出ていない選手がいた。
その選手は♯2。
確かに怪我があったこともあるが,投手以外の起用もあったが,その機会を設けることができなかった。
それと♯8は1打席も立つことがなく,♯26,♯0,♯24も出場機会は限られていた。
ゴール(優勝)をチームが目指すにあたり,あまりに犠牲が多かったこの大会。
 
私は自問自答した。
これで本当に良かったのだろうか・・・。
 
しかし,ある選手が閉会式後に笑顔でこう言ってくれた。
「僕は,このチームの一員として,この優勝の瞬間に立ち会うことが出来て本当に幸せでした。井上さんには感謝しています。本当にありがとうございます。」
ごく僅かな出場機会しかなかった選手からの言葉・・・
返す言葉が見つからず,手を握り締めただただ頭を下げるだけの♯30。

私は胸が張り裂けそうであった。

みんな同じように厳しい職場事情に関わらず休みを取得してくれて,高いお金を出しての大会参加。
当然,選手は試合に出たい。
でも試合に出場する機会がない選手は,フィールドに立つ選手を必死で支えてくれていた。
私が特に何も言わなくても彼らは率先して行なってくれていた。
 
私なら出来ているだろうか!?
私はそんなに出来た人間ではない。
我は強いし,頑固で自己中心である。
 
あの時に伝えられなかった事をいま伝えたい。
「感謝しているのは私です。このチームでこの仲間と共に一緒に戦ってくれて,そしてみんなをチームを支えてくれてありがとう。」
 
 誰もが主役になりたい気持ちはある。
 でも全員が主役ではチームが成り立たない。
 誰かが仲間を支える立場となり,陽のあたりにくい仕事もこなさないといけない事があるのは事実。
 
 ある人が言った言葉がある。
 
 「強いチームとは,野球が上手な選手が多いチームではない。仲間を裏で支えてくれる選手が多いチームが真の強いチームである。」
 
 私はこの言葉を思い出してこのチームが連覇できた理由が分かりました。

最後になりますが、この大会の開催のためにご尽力いただいた関係者の皆様に心から感謝申し上げますと共に、野球を通じて全国各地から集まった選手の方々と互いの親睦と交流を深められ、友情の輪をさらに広げる事が出来たことは私達の財産になることは間違いありません。
まさにこの大会の主旨でもある「友愛」と「共励」を感じられた大会でした。

これで2015年の活動も終了。
昨年末に目標に掲げた「西日本リーグ王座決定戦」「岡山県草野球連合杯」「全国青年大会」この3大会を制する目標を達成する事が出来ました。
どれも難しい目標設定でしたが、選手全員がこの目標達成のために、個々での努力を積み重ねてくれた事、そしてその力を個からチームへと繋いでくれた事で、目標を達成する事が出来ました。

来年の目標は新年会で決定したいと思います。
2015年もたくさんの仲間達と大好きな野球を通じて同じ時間を共有できた事を幸せに感じております。
2016年も大切な仲間と共に人生の財産を豊かにするべく活動していきたいと思います。
 

 
 

# 選手名
- 内山 善仁
- 岡本 裕樹
10 岡田 晃太郎
22 平尾 智浩
31 古角 祐太朗
- 佐久間 隼
9 亀山 浩太郎
- 東 純平
- 板野 敬介
13 飯塚 悠平
25 枝松 直哉
21 椋木 数馬
- 村上 義樹
- 井上 雅晴
11 小川 翔生
18 大原 拓也
# 選手名
# 選手名 出場 打順 守備 打席 打数 安打 打点 得点 盗塁 二塁打 三塁打 得点圏打数 得点圏安打 三振 四球 死球 犠打 犠飛 併殺打 敵失 失策 盗塁阻止
- 内山 善仁 先発 1 4 4 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
- 岡本 裕樹 先発 2 5 4 3 0 1 2 2 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0
10 岡田 晃太郎 先発 3 5 3 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0
22 平尾 智浩 先発 4 4 2 1 1 5 1 0 0 0 0 0 0 1 0 1 0 0 0 0 0
31 古角 祐太朗 先発 5 5 5 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
- 佐久間 隼 先発 6 5 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0
9 亀山 浩太郎 先発 7 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
- 東 純平 先発 8 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
- 板野 敬介 先発 9 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
13 飯塚 悠平 代打 - - 3 3 1 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0
25 枝松 直哉 守備 - 4 4 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0
21 椋木 数馬 守備 - 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
- 村上 義樹 代打 - - 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
- 井上 雅晴 代打 - - 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
11 小川 翔生 代打 - - 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
18 大原 拓也 守備 - - 1 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
# 選手名 出場 打順 守備 打席 打数 安打 打点 得点 盗塁 二塁打 三塁打 得点圏打数 得点圏安打 三振 四球 死球 犠打 犠飛 併殺打 敵失 失策 盗塁阻止

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# 選手名
- 内山 善仁
21 椋木 数馬
18 大原 拓也
# 選手名
# 選手名 勝敗 投球回 投球数 失点 自責点 完投 完封 被安打 被本塁打 奪三振 与四球 与死球 ボーク 暴投 登板順
- 内山 善仁 - 30/3 0 1 1 - - 2 0 0 4 0 0 0 1
21 椋木 数馬 - 30/3 0 0 0 - - 1 0 1 4 0 0 0 2
18 大原 拓也 50/3 0 3 0 - - 1 0 5 1 0 0 0 3
# 選手名 勝敗 投球回 投球数 失点 自責点 完投 完封 被安打 被本塁打 奪三振 与四球 与死球 ボーク 暴投 登板順

※左右に横スクロールするとさらに細かい情報を見ることができます

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