試合結果詳細

【決勝トーナメント】

今日は社会人中四国軟式野球大会の決勝トーナメント。
　決勝トーナメントに残ったのは・・・
　高知市役所，福山地区消防組合消防局，津田クラブさんにFriendsの４チーム。
　ネームバリューと実力では完全に格下（笑）。
　挑戦者の気持ちに変わりないが，より当たって砕けろ！！と思う♯３０。

　先攻はFriends。
　相手投手は長身からキレ味抜群のストレートに多彩な変化球を投げ込む好投手。
　実際，１回から３回は手も足も出なかった・・・
　まさに１点勝負と直感で感じた♯３０。

　この好投手相手に先制点だけは絶対取られたくない！
　その思いは♯１１に十分伝わっていた。
　昨日に引き続きの真夏での連投。
　疲れは絶対にあったと思う。　
　しかし，♯１１は違った。
　１３０キロ中盤の速球に緩急を用いたピッチングで４回までパーフェクト！
　相手強力打線を相手に見事という言葉しかない。
　
　その♯１１の好投に報いたい打線は，４回表，２番の♯２８が意地の内野安打で出塁。
　強肩の捕手であったが，ここで動かないと点は入らないと感じ，盗塁のサインを出す。
　微妙なタイミングであったが，送球がセンター方向に逸れてその間に一気に３塁まで陥れることに成功！！
　瞬時の判断であったが，♯２８の好走塁で一気に得点のチャンス！！
　好投手，強豪チームと対戦するときには１試合１回あるか無いかの１アウト３塁の場面。
　これをものに出来るかできないか！？
　今年のテーマは，こういう場面での得点パターンを増やすこと。
　エンドランだけではやはり厳しい。
　ではどうするか！？ここでは言えないが引き出しを多くしてきた。

　３番の♯５はセンターへしっかりフライを上げてくれる！定位置より少し前・・・
　微妙なところだが勝負するしかない。
　センターが捕球したのを確認し，３塁走者はスタート！！
　しかし，センターは捕球したままベンチに帰ろうとする。
　そう・・・アウトカウントを間違えていたのである。
　まさかのプレーで先制に成功！！
　やはり当たり前のことだが，暑さと疲れでミスを犯したのであろう。
　これはセンターの選手だけが悪いのではなく，声の連携を少し怠った結果ではないであろうか！？
　アウトカウント，ストライクボール，打順，ランナー，風等々試合中は目まぐるしく状況は変わっている。
　それをプレイヤーは声の連携で確認し，ベンチも指示してあげる重要性を改めて感じた場面であった。
　
　しかし，この１点で福山地区消防組合消防局さんを本気にさせてしまう。
　今年の高松宮１部の中国ブロック代表であり，全軟に所属していないクラブチームに負ける訳にはいかないのは当然。
　５回，６回に１アウト後にヒットを打たれ，盗塁が決まり得点圏に進められ攻め続けられる。
　どの打者もスイングが鋭く一瞬たりとも気を緩むことは出来ない。
　このピンチを♯１１は渾身のストレートで空振りを奪いいずれもピンチを脱する。
　まさに手に汗を握る攻防。

　Friends打線は相手好投手に全く手も足も出ないまま，最終回。

　先頭の４番打者に右中間に運ばれノーアウト１塁。
　バントか！？それとも！？
　この場面，福山地区消防組合消防局さんは同点ではなく逆転を狙って動いてきました！！
　エンドランを掛けてきたのです。
　空振りがとれる♯１１に思い切った作戦。
　しかし，この場面で最も嫌なのがこの作戦であった。
　５番打者は見事にレフト前ヒット，スタートを切っていた１塁走者は一気に３塁へ！
　だが，この試合最高のプレーが起きた。
　レフトの♯８はボールを取ってから素早く３塁へ送球！！送球も１００点で間一髪アウト！！
　一気にノーアウト１塁，３塁になる場面から１アウト１塁で留まる素晴らしいプレーがこの場面で起きる。
　打球は左中間（ショートの位置に転がる）であって，普通なら余裕でセーフであった。　
　しかし，♯８のポジショニングと正確無比な送球で３塁アウト！チームに勇気を与えてくれたプレーであった。
　日ごろ，♯８について語ることが少ないので今日紹介したい。
　♯８は♯３０と小，中，高校と同じ野球部。
　大学は大阪体育大学でいまも活躍している現役大リーガーの上原投手と一緒に野球をしていた。
　実力十分の♯８。
　でも・・・
　彼は非常に優しい性格の持ち主で，若手に出場機会を譲ることが最近多く，裏方となってFriendsの選手を支えてくれることが多くなってきている。
　ただ若手には今日の♯８のプレーを目に焼き付けてもらいたい。
　彼がどれだけ努力を継続してきているかを・・・
　
　このプレーがあって虎の子の１点を守りきることが出来た。

【総括】
広島県代表の強豪福山地区消防組合消防局さんと対戦させていただく機会があるだけでも幸せであった。
まさに雲の上の存在のチーム。
その福山地区消防組合消防局さんに対して，Friends打線は相手好投手に全く手も足も出ず，得点圏にランナーを進められたのは得点した１回のみ。
　残塁は０であった。
　ということは？？
　点が入ったランナーのみ。
　まさにワンチャンスをものに出来た試合であった。
　対する守備は、♯１１が４回までパーフェクトであったが，５回，６回，７回はピンチの連続。
　やはり２巡目以降にしっかり対策を講じられた感じであった。
　ここが強豪チームとそうでないチームとの差。
　福山地区消防組合消防局さんは，追い込まれる前に各打者に絞り球を決めさせていた。
　うちも指示したがそれがなかなか徹底出来なかった。
　９イニングなら勝敗は逆になっていただろう。
　福山地区消防組合消防局さんの先発投手は対戦した中でも今年１番の投手であった。
　その好投手と対戦させて頂けたこと，そしてワンチャンスをものに出来たことは自信を持ってもいいと感じました。