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公式戦

2016/11/13(日) 13:25〜

チームロゴ東京都代表

勝ち

2-3

江戸川区野球場

チームロゴFriends
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
チームロゴ 東京都代表 0 0 0 0 0 0 0 2 2
チームロゴ Frie… 0 0 0 0 0 0 0 3 3

S

-

HR

-

コメント

準決勝,対戦相手は「TOKYO UNITY」さん。
3連覇を目指すには超えなければいけない大きな壁。
過去2回の対戦はいずれも1点差で,昨年は延長サドンデスを2回行なっての試合決着。
好投手,好打者そして総合力が高い。
全軟でも全国大会の経験を持ち,軟式野球を知っている強豪。

TOKYO UNITYさんが先攻,Friendsが後攻でプレイボール。

1回の裏に先頭の♯4がセンター前で出塁。
盗塁を決めてノーアウト2塁のチャンス。
ここで♯7が送って形にしたかったが・・・
さすがはTOKYO UNITYさんのバッテリー。
転がすことが難しい落ちるボールをしっかり投げ込まれて,巧みなバットコントロールを持つ♯7がフライアウト。
その後のチャンスも生かすことが出来ず,チャンスを潰す。
3回にも2アウト1,2塁から4番の♯13がライト前ヒット。
俊足の♯7がホームを目指すも超強肩のライトから鬼の送球・・・
本塁タッチアウト。

なかなかホームが遠い。

そしてTOKYO UNITYさんは先発投手から左のエースを投入。
昨年全く手も足も出なかった好左腕の登場。
正直,先発投手から1点は取りたかった。
しかし,それが出来ずエースの登板を許すことになり,その後,チャンスらしいチャンスは作れなかった。
TOKYO UNITYさんのエース左腕は非常に制球力がいい。
そしてスクリューや落ちボールのレベルはいつも対戦している投手より上である。
制球が良いし,追い込まれたら落ちるボールがあるためどうしても打者は追い込まれる前に打つ。
これは仕方ないことだが,非常に制球がいいためベルトより上のボールが無く,ヒットにすることが困難。
まさに軟式野球で攻略が難しい投手のお手本のような好左腕。
130キロを超える速球がなくても,十分打者を打ち取ることができることを知っているのであろう。
軟式野球の投手に必要なのはスピードボールではなくキレ、制球力と緩急である。

対するFriendsは、先発投手がランナーを出すも踏ん張っていたが,4回の表,2アウト1,2塁で4番の強打者を迎えたところでエース♯20を投入。
昨日も登板していた♯20だが,この場面は経験豊富な♯20に託す。
TOKYO UNITYさんの主砲に対し,♯20は見事にこのピンチを乗り切ることに成功!嫌な流れを断ち切る。

このまま好左腕とエース♯20が安定した投球を披露し,両軍決め手がないまま昨年と同様に延長サドンデスの特別ルールでの試合決着となる。

先攻のTOKYO UNITYさんの攻撃。
この延長サドンデスの場面でFriendsは小さなエース♯11を登板する。
TOKYO UNITYさんのエンドランを十分警戒しながらの守り。
1球1球に神経をすり減らす・・・抜群の球威で2アウトまでこぎつけるも9番打者に痛烈な打球のライト前ヒットを打たれる!
2アウト満塁なので一気に2点を失うか!?と思った瞬間。
抜群のポジショニングと強肩で♯28が1塁にストライク送球!!
ライトゴロでこの大ピンチを乗り切ることに成功する。
この張り詰めた空気,緊張感溢れる場面でのあの超ファインプレー。
♯28が日ごろからこの練習を取り組んでいたのを知っているが,なかなか出来るプレーではない。
♯28の気持ちの強さと日ごろの努力に敬意を表したい。

無死満塁のサドンデスを0点で切り抜け,意気揚々とベンチに引き上げるFriends。
しかし,何故か嫌な予感がしていた。

何故かというとTOKYO UNITYさんは1点も失うことが出来ない場面で,まさに背水の陣で守備。
それに対しFriendsのベンチには負けは無くなったという安堵感で溢れていた。
これを引き締めるため「まだ試合は終わっていない!」と選手を鼓舞するが,厭戦気分が抜けてはいない。

先頭の♯27。
相手好左腕からエンドランのサインは非常にリスクがあるサイン。
迷ったが強攻策でいくことにする。
しかし・・・
♯27は1塁のファールフライ。
結果論だが,ファールフライは厳しかった。
この場面で一番相手が望むことは三振かファールフライ。
ゴロか外野フライなら相手も神経をすり減らす守備が続くが,三振かファールフライでは逆にTOKYO UNITYさんに「いける!」という気持ちを持たせてしまう。

案の定,息を吹き返したTOKYO UNITYさんは攻めの守りを貫いた。
こちらが攻めているのに何故か押されている空気が漂う。
そして投手ゴロと三振でチェンジ。

この瞬間,覚悟を決めた。
それはTOKYO UNITYさんの怒涛の攻撃をこれから耐え忍ぶことを・・・

TOKYO UNITYさんは,1番打者から始まる攻撃。
初球簡単にストライクを取るも際どいコースを見極められ,先頭にまさかの押し出し。
これはFriendsがサヨナラのチャンスを潰した結果である。
野球は流れのスポーツ。
この四球は想定内。
このあとが大事だと選手を鼓舞する。

ベンチも目が覚めたのか,全員総立ち。
必死の声。

しかし2番打者にしっかり叩きつけられた打球は,無情にもセンター前・・・と思ったがセカンドの♯7が超ファインプレー!!!
抜けていれば2塁ランナーまで生還していたであろう。
このプレーがチームを救ったと言っても過言ではない。
しかし,まだTOKYO UNITYさんの怒涛の攻撃が続く。
3番打者にも際どいコースを見極められて四球。
これは致し方ない四球である。
素晴らしいスイングとポイントを持つTOKYO UNITYさんの中軸。
あまいボールは絶対に投げれない。

ここでTOKYO UNITYさん最強の4番打者を迎える。
1アウト満塁。

ベンチも球場のスタンドで応援している観客にも凄まじい緊張感が走る。
1球,1球に悲鳴のような声。
2ストライクから粘られてカウントは3ボール2ストライク。

あまいボールは投げれない。
しかし押し出しは出来ない。

バッテリー,フィールド,ベンチの仲間の鼓動が聞こえてくるような緊張感と張り詰めた空気。

「バシッ!」

最強4番打者のバットが空を切る。
スイングアウトの三振。

マウンドの♯11が雄たけびを上げる。

しかし。
まだ2アウト満塁。
5番打者も尋常でないスイングをしている。

更にギアを挙げる♯11。
そして見事に三振でこの大ピンチ,嫌な流れを断ち切る。

全員がベンチを飛び出し選手を迎える。
誰が言うこともなく円陣が出来た。

私は伝えた。
「奇跡は誰がおこすもの??野球の神様?違うよな?」
「奇跡は俺たちが起こす!この逆境を乗り越えてこい!」

細かい指示は伝えなかった。
何故なら。
選手の眼は死んでいない。
それなら幾度と無く厳しい壁を乗り越えてきた仲間を信じるのみ。

そしてまさかの出来事が起きた。
安定感抜群の好左腕が先頭にまさかの死球を与える。

この時感じた。
TOKYO UNITYさんが勝負を焦っていることを。

まだチャンスはある。
1点差で先頭の♯4。
負けているが,勢いはこちらにあることが感じられる。
ここでエンドランをかけて失敗して勢いを削ぐより,この勢いに身を任すことにする。

♯4はしっかり引き付けてぼてぼてのサードゴロを打つ!
満塁なのでフォースプレー。
ホームのタイミングは微妙・・・
サードも猛然と奪取し補球,送球体制に入る。
「ホームか!?」と思った瞬間。
サードはホームを諦めて1塁に送球。
しかし・・・
その送球には力なく・・・
1塁はセーフ。

フィールド,ベンチ全員が同点に歓喜溢れていた。

でも私は…
この時から記憶があまりない。

どんな理由があったかはここでは触れたくないです。
ただ言えるのは、三塁手は今できる自分の全てを出した必死のプレーだった。
誰も責めることはできないと思います。

この後も点が入りサヨナラ逆転で2時間30分近くに及ぶ死闘に決着がつきました。

【総括】
走攻守全てのレベルが高いTOKYO UNITYさん。
そして今回で3回目の対戦でしたが、絶対に負けられない、勝つんだ!という気持ちがTOKYO UNITYさんの全選手から鬼気迫るほどの気迫を感じました。

それがこの激戦に繋がったと思います。
素晴らしい対戦チームだから引き締まった試合になる。
私はそう思います。

無死満塁のサドンデスでは、圧倒的にこちらが有利(表を0点に抑えたから)にも関わらずそれを上回る精神力と気迫。
球場にいた人しか伝わらないと思いますが、初めて感じた感覚でした。

しかし。
Friendsの選手も負けてはいなかったです。
本気のTOKYO UNITYさんに同等の気迫で立ち向かう姿は、大変頼もしかったです。

最後の場面。
TOKYO UNITYさんがこの試合初めて気持ちで【守り】に入りましたね。
その隙を見逃さなかったFriendsの全選手。
最後まで【攻め】の気持ちで来られていたら、あのままゲームセットだったと思います。

そして…
都◯さん。
私は涙が止まりませんでした。
整列後のあの一言。
「試合を壊して本当にすいません。本当にごめんなさい。」
言葉にならないほどの嗚咽混じりの言葉。
そしてこの言葉を言える器の大きさに、野球の試合では勝利したかもしれませんが、人としての器の大きさでは完敗でした。
40歳を過ぎたかっこいい大人が、人目もはばからず涙する野球人がどれだけいるだろうか。
それだけ必死で真剣に野球に取り組んでおり、チームと仲間を愛しているからだと思います。

開会式でFriendsの岡田主将が「対戦相手にも敬意を表すると共に…」と宣誓しましたが、なかなか出来るチームや選手は少ない。

しかし。
今日ここにそのチーム、選手がいた事は事実であり、軟式野球チームの鏡であるべきTOKYO UNITYさんと対戦させて頂いた事を心から感謝すると共に誇りに思いました。

まだまだ時間は掛かると思いますが、TOKYO UNITYさんのようなチームを目指して、謙虚に真摯に野球に取り組む事を約束します。
本当にありがとうございました。

# 選手名
33 佐藤 功基
- 岡本 裕樹
6 佐藤 俊次
31 古角 祐太朗
- 佐久間 隼
25 枝松 直哉
22 平尾 智浩
9 亀山 浩太郎
11 小川 翔生
# 選手名
# 選手名 出場 打順 守備 打席 打数 安打 打点 得点 盗塁 二塁打 三塁打 得点圏打数 得点圏安打 三振 四球 死球 犠打 犠飛 併殺打 敵失 失策 盗塁阻止
33 佐藤 功基 先発 1 4 4 2 0 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
- 岡本 裕樹 先発 2 5 4 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0
6 佐藤 俊次 先発 3 6 4 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 0 0 0 0 0
31 古角 祐太朗 先発 4 3 3 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
- 佐久間 隼 先発 6 4 3 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0
25 枝松 直哉 先発 7 2 2 1 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0
22 平尾 智浩 先発 8 3 3 0 0 0 1 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0
9 亀山 浩太郎 先発 9 4 3 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0
11 小川 翔生 守備 - 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
# 選手名 出場 打順 守備 打席 打数 安打 打点 得点 盗塁 二塁打 三塁打 得点圏打数 得点圏安打 三振 四球 死球 犠打 犠飛 併殺打 敵失 失策 盗塁阻止

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# 選手名
20 原 秀彦
11 小川 翔生
# 選手名
# 選手名 勝敗 投球回 投球数 失点 自責点 完投 完封 被安打 被本塁打 奪三振 与四球 与死球 ボーク 暴投 登板順
20 原 秀彦 - 11/3 0 0 0 - - 0 0 0 0 0 0 0 1
11 小川 翔生 20/3 0 0 0 - - 0 0 2 2 0 0 0 2
# 選手名 勝敗 投球回 投球数 失点 自責点 完投 完封 被安打 被本塁打 奪三振 与四球 与死球 ボーク 暴投 登板順

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