試合結果詳細

第39回西三河少年軟式野球大会　準決勝
豊田サンボーイズ（豊田支部）戦

5月にJAPAN CUPの予選リーグで対戦し、守備の乱れと完全に気持ちが切れ1イニング大量7失点を喰らい、7対9で敗戦した。ご存じの通り、豊田サンボーイズは高円宮賜杯第41回全日本学童軟式野球大会で豊田市予選、ブロック大会を勝ち上がり、本線では決勝までコマを進め、決勝では北名古屋ドリームスに3-10と敗戦したチームである。

そして、決勝の相手の北名古屋ドリームスは全国大会でも強打で順調に勝ち進み、全国決勝では長曽根ストロングス（大阪府）に終始主導権を握り、悲願の優勝に一瞬手が届きかけたが、終盤追いつかれ、最終回にサヨナラ負けを喫し、惜しくも全国準優勝となった。

福地ファイターズの選手がどんな状況においても、自分たちの信じてきた野球が出来るかどうかが、この試合の勝敗を左右する。相手は豊田サンボーイズ、優勝するためには絶対に勝たなければならない一戦。出せるものはすべて出し切って試合に臨もう。

先攻豊田サンボーイズ。1深田(投)、2深谷(中)、3村松(右)、4山下(三)、5東井(遊)、6 土屋(二)、7岩木(左)、8.向島(一)、9本庄(捕)。

後攻福地ファイターズ。1泰斗(遊)、2福史(投)、3奏梓(捕)、4蓮(一)、5 玲有(中)、6蒼太(左)、7穂積(右)、8大駕(三)、9蓮弥(二)。

1回表、先発は福史。1番深田は投飛、2番深谷はスリーバント失敗。この深谷がこの試合の重要人物になる。3番松村は中前安で出塁を許すが、4番山下を三ゴロに打ち取り無失点に抑える。
1回裏、先発は深田。1番泰斗は三ゴロ、2番福史はセーフティーバント投ゴロ、3番奏梓は四球で出塁、盗塁を決め先制のチャンスを作る。4番蓮がセンターへ抜けそうな打球を放つが、セカンド土屋の好守に阻まれ先制ならず。

2回表、5番東井が四球で出塁し、盗塁を仕掛けるが奏梓の好送球で刺す。奏梓の送球と2塁塁審の相性が最高に良かった。6番土屋にも四球を許し、2盗3盗を決められる（野球センス抜群の走塁を魅せられる、福地ファイターズの選手も見習ってほしい）。一死3塁のピンチに7番岩木は空振り三振に斬る。二死となり、8番向島の初球、思いもよらないプレーが起きる。キャッチャー奏梓がピッチャー福史へ返球する一瞬の隙を突き、土屋が間一髪のタイミングでホームスチールを成功させた。思わぬ形で均衡が破れたが、打たれた得点でないためあまりダメージはなかった。隙のない走塁が出来る選手が多いチームだからこそ、愛知県でも勝ち上がっていけるのだと実感した瞬間だった。
2回裏、5番玲有が左中間への二塁打で出塁し、6番蒼太がバントを失敗後、結果オーライの左前安で無死1.3塁のビッグチャンスを作る。7番穂積の2球目、想定通りのスクイズを仕掛けるが、ど真ん中をファールにし追い込まれる。何としても転がしたいところだが空振り三振。一死2.3で8番大駕の初球、またしてもスクイズを仕掛けるが一邪飛となり得点が取れない。9番蓮弥に思いを託し3球目、深田のストレートが引っかかり蓮弥の足元を抜け、投暴により玲有が生還し同点となる。しかし、実際は蓮弥のスパイクの裏に当たり死球。玲有は3塁へ戻され、二死満塁となり、泰斗を迎える。泰斗はしっかりと捉えたが、左飛で絶好のチャンスに福地ファイターズお家芸のスクイズが決まらなかった。

3回表、9番本庄の代打、福田を三ゴロ、深田を中直、深谷をセーフティーバント三ゴロで三者凡退。
3回裏、先発深田から山下へ継投。福史は三ゴロ、奏梓は土屋の失策で出塁、蓮のランエンドヒット（一ゴロ）で2塁まで進むが、ファースト向島からの返球で挟まれ併殺となる。

4回表、松村は遊直、山下は大飛球の左飛（ほぼホームランの打球）、東井は中飛で4球で三者凡退。
4回裏、玲有は土屋の失策で無死から出塁、蒼太がしっかり犠打を決め、一死2塁で穂積の代打奏士郎。山下の速球に空振り三振、大駕も全くタイミングが合わず空振り三振で本塁が遠い。

5回表、土屋を一飛、岩木を遊飛で簡単に二死とするが、向島に中前安、福田に四球、深田の遊ゴロを泰斗が弾き、二死満塁のピンチを迎える。豊田サンボーイズの重要人物、深谷はセーフティーバント投ゴロで大ピンチを凌ぐ。※深谷はここまですべてセーフティーバントを仕掛けている。
5回裏、ここまで幾多のピンチを凌いできた福地ファイターズに勝利の女神が降臨した。先頭蓮弥が四球で出塁、泰斗も四球で繋ぎ、無死1.2塁とし、福史が犠打で進める。一死2.3塁で奏梓。これまで幾多のチャンスにポップフライを上げ、「ポップくん」とも名付けられた。やはりこのチャンスは誰もがスクイズだと思っていたが、大嶽監督は違った。奏梓との心中を選んだのだ。3ボール1ストライクの5球目思い切り振り抜いた打球は左中間へ飛び、2点適時左前安で逆転に成功する。

6回表、先発福史から泰斗へ継投。しかし、最大の試練が待ち受ける。松村、山下の連続ヒットで出塁を許し、東井は右飛に抑えるが土屋には痛恨の四球を与え、一死満塁の一打逆転の絶体絶命のピンチを迎える。打席には岩木を迎え、2球目に3塁走者松村がスタートを切り、泰斗がウエストすると、まさかの岩木が見送り松村を挟殺する。この時、筒井コーチは見た、、、打者の岩木が深谷監督のサインを見落とす瞬間を、、、。二死2.3塁となり岩木は遊ゴロで絶体絶命のピンチを凌ぐ。そして、豊田サンボーイズの一瞬のほころびが大事な試合では致命傷となった。
6回裏、残り時間は8分。先頭の蒼太は三ゴロ、奏士郎は遊飛、代打篤生は三ゴロで三者凡退。

最終回、先頭の向島を四球で歩かせてしまうが、奏梓の神がかった送球で盗塁死。福田の三塁線へ抜けそうな打球をサード奏士郎のスーパーキャッチで二死となる。二死から深田を四球で歩かせ、2盗3盗で二死3塁と一打同点のピンチを迎える。しかし、最後は深谷のスリーバント失敗であっけなく試合終了。
この日、深谷は4打席全てバント（うちスリーバント失敗が2回だった、理由は分からない）。

福地ファイターズ全員（応援に来てくれたBチーム、スタッフを含め）の気持ちで掴み取った勝利である。
決勝は新川ペガサス。準決勝では安城二本木少年野球クラブを12対5で下してきた。
この勢いで、第39回西三河少年軟式野球大会のテッペンを取ろう‼︎

Go Fighters!!