試合結果詳細

ここまで4勝3敗1分で迎えた最終戦。
スタメンには約8週間振りの出場となる佐藤を5番に、1番にはこちらも同じく約8週間振りの公式戦出場となる入野を起用し低調気味の打線にテコ入れを図る。
そしてシーズン最終戦のマウンドには萩本を送り込み必勝体制を整えたファイブレジスタンス。
この試合に勝ってAリーグ残留を確定させたいところ。
試合は前半、萩本が素晴らしい立ち上がりのピッチングを披露。
3回までに相手打線に許した安打は僅かに1本、球数も35球と上々の出来を見せつけ寄せ付けない。
一方で打線も相手先発投手のテンポの良い投球に翻弄され3回までは佐藤の2ベース1本に封じ込まれる。
それでも4回。
1死後に山田がヒットで出塁すると萩本が四球を選び打席には前の打席で2ベースヒットを放っている佐藤。
相手投手の強い真っ直ぐに対して強く振り抜いた打球はセカンド後方へのヒット。
2塁走者の山田がスタート良くホームインに成功し見事先制点を入れる事に成功。
この日、指揮官からの5番起用にフルスイングで応えたお祭り男は塁上から歓喜の雄叫びをあげベンチの仲間と共に歓喜に浸る。
先制点をもらった先発の萩本はここから更に加速。
気持ちも入りその裏の相手の攻撃を退けムードはファイブレジスタンスにこのまま一気にと思えたのも束の間。
実力者揃いの相手打線も流石の力を見せてくる。
5回の裏、先頭打者が大きな飛球を飛ばしセンター笹岡のクラブをかすめる2ベースで出塁すると続く打者の放った打球は左中間へ。
しかしセンター笹岡が執念の回転ダイビングキャッチを見せアウト。
1つアウトを取ったが流れはまだ落ち着かない。
その後ショート井田の悪送球も重なり1死満塁のピンチを迎えてしまう。
ここまで流石の好投を見せてきた萩本も肩に力が入る場面ではあったが、ここから冷静に対処し前回登板の失敗をやり返す力投を見せ二者連続三振に取ってピンチを脱する事に成功！
無事に無得点に抑える。
待ちに待った追加点は最終回となった6回。
先程の守備で超ファインプレーを見せた笹岡が打撃で再び魅せる。
アウトコースのストレートを逆らわずに右中間へ。
相手守備陣のシフトの意表をつく形にもなり悠々と2ベースヒットとしチャンスメイク。
1死後に4番萩本を迎えた場面でパスボールの際に3塁へ進塁すると、再びバッテリーエラーとなるワイルドピッチの間に笹岡がホームへ生還し大きな追加点を加える。
最終回のマウンドには変わらず萩本が立ち続ける。
相手打線も要注意である2番からの好打順ではあったが、今日の萩本は2点もあれば完全無双状態。
一ゴロ、三振、三飛と僅か14球で三者凡退に打ち取りゲームセット。
この試合トータル83球、奪三振6とほぼ完璧な内容で最終戦勝利に花を添えた。
一方打線では久しぶりの試合出場となったお祭り男佐藤が先制打を含む2安打とノリに乗ると、笹岡、萩本もしっかりと安打を放ち変わらぬ存在感を示した。
また守備ではレフト菊地、セカンド野田、キャッチャーの中村が良い働きを見せた。
特に中村は配球とリードで萩本の好投をアシスト。
今日の勝利はバッテリーの頑張りが生んだと言っても過言では無いだろう。
ゲーム中もベンチからは活気溢れるムードが続き、佐藤が中心となり素晴らしい雰囲気を作り上げた。
萩本はシーズン2回目の完封で4勝目。
来季に向けて胸を張れる数字も残した。
一方でチームはこの日の最終戦を勝利した事でシーズントータル5勝目に到達。
2つの勝ち越しとして10チーム中5位(3位までと同勝率ながら得失点差で及ばない為)とAリーグ昇格初年度としてはまずまずの成績。
5位になった事でAリーグ残留に青ランプも点灯させ来季リベンジするチャンスも残った。
チームは12/1に残す練習試合が終わり次第にオフとなるが、来季の開幕までにしっかりと出直す準備をして再び躍動するその日が楽しみになってきた。