試合結果詳細

2024シーズン最終戦。
試合は中盤だけで9失点と投手陣が捕まり終始苦しい展開。
12安打を許し守備では4失策。
打線も5安打に抑えられてしまい反撃体制を整えられず敗戦。
2024シーズンはトータル7勝7敗1分の勝率5割となった。

〜先発投手の役割果たせず〜

この日先発のマウンドに上がったのは入野。
来季の先発も視野に入れての登板となった。
立ち上がりこそ素晴らしいピッチングを披露し、2回まで完璧。
ただ、3回に味方のミスでランナーを背負った辺りから投球のリズムが狂い出し苦しい内容に様変わっていく。
予定していた5回は投げきったものの4回には完璧に捉えられた本塁打を浴びるなど計7失点(自責は6点)と来季に向けて一発快投とはならなかったが、序盤に見せた素晴らしい投球は評価できる内容。
打撃でもマウンドを降りた後の7回に右中間突破の2ベースを放ちバッティングのアピールも忘れない男。
次に繋げられるか期待だ。

〜ベテランの存在感〜

6回から武岡に代わりマスクを被ったのはチーム最年長の岡本。
一塁手として先発出場の予定だったが、この日急遽試合終盤の捕手が足らなくなったチーム状況の起用に快く応じた岡本。
2番手吉崎とバッテリーを組み、最初のイニングこそ動きにも硬さが見られたものの7回以降は動きにも落ち着きを見せ何度も後逸しそうになる球を身体で止めて見せて大きな声で吉崎を引っ張った。
最終打席にはあともう少しで本塁打かと思われる猛烈な安打を放った岡本。
日頃は記録員としてチームを支えているベテランだがまだまだ打棒は衰え知らず。
隙あらばスタメンで公式戦のグランドに立つ事に眼を光らせている。

〜今年の経験を来季に繋げよ〜

この試合、大量失点で苦しい試合展開となったものの随所には光る場面もあった。
先にも記した通りで入野の序盤の好投、岡本の活躍はもちろん、一時は同点となる右前タイムリーを放った野田やこの日も存在感を出し続けた佐藤もその1人。
彼らの様に成功体験を掴んだ選手だけでなく、それとは逆にミスを重ねてしまった選手もその失敗の経験を活かし成功に繋げてくれれば良いというのも指揮官の1つの願いでもある。
ただ野球は失敗のスポーツ。
大切なのはその1回の失敗をどう受け止め、前を向き次の成功に繋げる為にどうするか。
それが大事なのだ。
たった1回の失敗で下を向いてしまうのは勿体ない事。
また野球というチームスポーツは1人がミスを犯しても周りが助けれる事ができる。
ミスに対する反省は大いに必要ではあるが、決して1人で抱え込む必要は無い。
来季は失敗から成功に繋げる選手が1人でも多くなれば選手は逞しくなりチームは更に向上できる。
選手達の心の成長を信じて来季を楽しみに待ちたいと思う。