試合結果詳細

ダイヤリーグ公式戦第1戦
港区稲永公園野球場E面(☀15℃)

試合は1点差で迎えた最終回。
先頭の菊地がヒットを放つと、続く入野はレフト線への二塁打。
相手守備陣の中継プレーがもたつく間に一塁走者の菊地が激走で一気にホームイン。
土壇場で同点に追いつくと、続く笹岡はデッドボール、山田が粘って四球を選び無死満塁のビッグチャンスに結びつける。
この場面で打席に立ったのは4番萩本。
またと無いシュチュエーションで最高の場面を迎えたが、萩本の放った打球は無情にも投ゴロ。
誰もが1→6→3での併殺打という最悪の結末を思い描いたが相手捕手がこの場面でまさかの落球。
その間に3塁ランナーがホームへ生還し勝ち越し点をもぎ取った。
試合序盤は苦しんだものの見事に劣勢を覆し開幕戦を逆転サヨナラ勝利で飾った。

〜粘りの勝利〜
終わってみれば逆転サヨナラ勝利。
しかし、最終回までの道のりは前途多難であった。
初回に本塁打を献上し試合開始早々に先制を許し、2回に前田の犠飛で同点に追いついた直後の3回には守りのミスも重なり3失点。
試合の主導権は完全に相手チームに握られたかと思われた。
しかし4回、井田が相手の失策で出塁すると盗塁を決めチャンスメイクすると一死後に武岡が死球で出塁。
中村がライトへタイムリーを放ち勢いづくと、代打野田がタイムリー内野安打。
盗塁に代打策とベンチワークも冴え1点差と迫る粘りを見せた。
この4回の攻撃で見せた素晴らしいリズムは最終回になっても勢いを失わず先頭の菊地から見事に繋がった。
ベンチから鼓舞する声援、後続の打者に相手バッテリーの配球、球種の伝達、そしてまだ負けないという追い上げる雰囲気作り。
逆転劇のシナリオは最終回を迎える前に既に整っていたのかもしれない。
それぐらい最高のムードがあったベンチだった。
皆が動き、声を掛け合い、全ての反撃に向けての体制を整えた。
今日のヒーローは全員！
そう高らかに宣言した指揮官。
ベンチ一丸となって次に繋がる開幕戦勝利をもぎ取った。