試合結果詳細

全国大会へ向け負けられない戦いとなった二戦目、都庁選抜との一戦。
キャプテン・米倉が先発のマウンドに上がる。
しかし、既に第一試合時点でやや足が攣り気味で、不安を抱えた状態であった。

不安は的中し、思うようなピッチングができない。エラーも絡み2回までに3失点で降板となる。

ここで手負いのキャプテンを援護すべく打線が奮起。
先頭・渡辺が死球で出塁後盗塁成功。第一試合で2安打を放った香取がここでもタイムリーを放ち1点、更に土肥のタイムリーで2点目を奪取する。

3回からは福田がマウンドへ。巧みに緩急を使った投球を見せ、3～5回まで都庁打線を手玉に取る。

打線は、4回に米倉の内野安打をきっかけにチャンスを作り、鈴木・星野・渡辺がタイムリーを放ち一挙３点。福田の快投もあり、試合の主導権を握ったかに思われた。


ここから事態は一変する。

正午を過ぎ、気温がぐんぐん上昇。2試合目の疲労もあり、負傷者が続出する。


一人、また一人と交代を余儀なくされ、スタメンの半分以上が退くこととなる。

快調な投球を続けていた福田もついに6回に捕まる。制球も乱れ、５点を失い逆転を許す。

7回からは星野に交代。チーム唯一２試合フルイニング出場を果たしたが、都庁打線を抑えきれる力は残っておらず、7.8回にそれぞれ2失点。

8回裏、打線が意地を見せ、藤間・中村がヒットで出塁すると近藤が犠牲フライ、勝山がタイムリーを放ち2点を返し、わずかに希望を繋げる。

しかし、IBCはもはや試合を続けるのが精一杯の状態で、余力のある投手は残っていない。
9回の長い、長い相手の攻撃が終わった頃には10失点。

もはや反撃の機会は訪れず、22-7の大差でゲームセットとなった。

この結果がそのまま両チームの実力差かといえば、決してそうではない。
事実、6回までは互角以上の戦いを繰り広げていた。

まだIBCにダブルヘッダーを戦い抜く力が、暑さに耐えて試合をやり抜く力が足りなかった。そこに尽きるのではないだろうか。

今後、上部の大会に進出していくと今回のようなダブルヘッダーは当然のように訪れる。
今回、IBCはその壁に跳ね返されてしまった。だが、上部の壁・ダブルヘッダーの壁を経験した事は決して無駄ではない。

今後に向け、皆がこの結果をどうか前向きに受け止め、消化していって欲しい。
より強く、逞しいチームになって、来年この場所に戻ってこよう。