試合結果詳細

市町村大会初戦は、共済で激闘を繰り広げた武蔵野市役所とのリターンマッチ。

しかし、ユニフォーム問題、登録問題に悩まされ、二週連続で試合前から大ピンチ。
市町村大会が土曜日から雨天順延となり、開始時間が市大会から変更となった事で勝山が参加可能となり、何とか試合にこぎつける。

高橋が先発のマウンドに上がり、試合開始。
久々の登板ではあったが、持ち前の制球力は衰えを知らず、変化球のキレも抜群。
相手に全くチャンスを与えずスコアボードに0を並べていく。

IBC打線は、3回にチャンスを作る。

先頭の7番・熊谷が死球で出塁するも、そのまま一塁釘付けでツーアウトとなる。
しかし、1番・土肥も死球で出塁し得点圏にランナーを進める。
打席には、今期チーム打点王をひた走る星野。
抜群の勝負強さをここでも発揮し、ライト前にタイムリーヒットを放ち、先制点を奪う。
更に相手のワイルドピッチで1点を追加。2-0とする。

中盤以降、前日の雨が蒸発する影響で、気温以上に湿気が強くなる。

投球への影響を懸念し、早めの継投に打って出る。
5回から土肥がマウンドへ上がり、宮下がキャッチャーに回る。
5.6回を危なげなく抑え、追加点が欲しい6回裏の攻撃。
先頭の高橋がヒット、宮下がエラー、鷹野が四球を選び、無死満塁の大チャンス。

ここで相手投手も、簡単に点はやるまいとエンジン全開。勝山・熊谷が三振に倒れツーアウト。
チャンスは潰えたかに思われたが、伏兵・尾関が意地の一撃を放つ。
レフトに大きく上がった打球は、相手の予想に反しぐんぐん伸びて、レフトオーバーの2点タイムリーとなった。

ここで周りの見物客も、大会関係者も、ひょっとしたらIBCのメンバーも「勝負あった」と思ってしまったかも知れない。
武蔵野市役所のナインは、誰も諦めてはいなかった。
7回表、先頭打者のスリーベースから反撃が始まる。
相手の気迫に飲まれたか、勝ちを意識し固くなったか、IBCの守りも精細を欠く。ボールが手につかない、目測が定まらない、あれよあれよという間にランナーが溜まり、気がつけば同点まで追いつかれてしまう。
逆転こそ許さなかったが、土壇場で試合は振り出しへ戻ってしまう。

7回裏、先頭の土肥が死球で出塁すると、バント・盗塁で三塁へ進塁。サヨナラのチャンスを作り、打席は四番、宮下。

やや詰まったものの、センター後方へ打球は伸びていく。
「サヨナラか！」と思われたが、相手センターが背走からナイスキャッチ。

サヨナラのチャンスを逃し、勝負は共済に続き延長戦へ。
市町村大会は延長戦はタイブレークではなくランナー無しで開始。1イニングで勝負がつかなければジャンケン決着となっていく。

8回、IBCの守り。
土肥は自らのピッチングで流れを手繰り寄せるべく、あっさり三人で片付け裏の攻撃へ繋げる。

しかし、それは相手も同じ。IBCも三人で切って落とされ、ついにジャンケン決着となってしまう。

ジャンケンは、打順で1番同士・2番同士と進んでいき、先に5勝した方の勝ちとなる。

IBCは、土肥・星野・高橋・宮下が怒涛の4連勝で一気にリーチをかける。
鷹野・勝山は敗れ4-2となり、7番の対決。
ここで熊谷が勝利し、長かった試合もついに決着となった。

反省点も多かった試合ではあるが、「勝利」という結果に全て救われた。
これで勢いに乗り、市大会・市町村大会とも優勝目指して勝っていきたい。