試合結果詳細

高く上がったフライが見えなくなるほどの秋晴れの下、試合が始まる。相手は若者から72歳までがスタメンに名を連ねる玉川学園の教職員で構成されるチームである。

初回、先攻のIBCは、2番星野がセンター前ヒットで出塁すると、すかさず二盗を成功させ、送球が逸れる間に3塁を陥れる。しかし、オーバー、サイド、アンダースローを緩急自在に使い分ける相手投手の前に後が続かず、二回まで無得点に終わる。

その裏、先発の鷹野は先頭に四球を許したものの、2番を三振に打ち取ると、巧みな牽制でランナーをアウトにする等上々のスタートを切る。

両投手の好投が続き0対0で迎えた三回表、9番藤間がショートのエラーで出塁すると、続く1番渡辺のセカンドへの内野安打等で、無死2塁3塁のチャンスをつくる。この場面で、星野がエンドランを成功させるショートへの内野安打を放ち、待望の1点を先制する。チャンスは続き二死2塁3塁で、5番小山がレフトフェンスを軽々と越える特大のスリーランホームランを放ち、試合を優位に進める。

五回表には、この日4安打と絶好調の星野がレフトオーバーのツーベースで出塁すると、3番高杉が期待に応えるセンター前タイムリーヒットを放ち、ダメ押しの1点を加える。

鷹野は、ホームランで2点を失ったものの、終始低めに球を集め、打たせて取る落ち着いた投球を見せ完投、守備でも腰の痛みに耐えて出場した監督の好守もあり、好チームから勝利を収めることができた。