試合結果詳細

約1ヶ月ぶりの実戦、第49回スポーツ大会初戦は稀に見る激戦となった。
主力メンバーの1部を欠く苦しいメンバー構成となったが、初回はIBCが効率の良い攻めを展開する。
先頭の星野は積極的な初球攻撃も凡退。2番香取が四球、盗塁でチャンスを作ると、4番・藤間の打席。
レフト前ヒットで香取が果敢にホーム突撃、間一髪のスライディングで先制点を奪うと藤間も抜け目なく二塁へ進塁。続く浅羽が巧みな打撃でレフト線へ落とすタイムリーヒット。鮮やかに2点を先制する。

IBCの守り、チームのために再びユニフォームに袖を通した鷹野が先発のマウンドに上がる。

制球、キレともに抜群の投球でノアーズアーク打線を三者三振に切り落とす。

2回以降はノアーズアークの先発投手が立ち直り、IBCはノーヒットに抑え込まれる。単発の四球やエラーでランナーは出すも得点に繋げることができない。

味方の援護が貰えない中、鷹野は快調なピッチングで2点のリードを死守。
5回終了まで60球にも満たぬ球数で9奪三振、2安打無四球と文句なしの投球内容であった。

しかし、6回に落とし穴が待っていた。先頭打者にヒットを許すと、ややピッチングの勢いに陰りが見られ、続く打者にもヒットを許し、初めてランナー2人を背負う。

次の打者をショートゴロに打ち取り、ゲッツーでピンチ脱出...と思われたが、連携が乱れファーストへの送球が悪送球となってしまい、1点を返される。

更に内野安打とこの試合初の四球を与え、1アウト満塁で相手の4番打者との対戦。

左中間を真っ二つに破られる走者一掃タイムリーツーベースでついに逆転を許してしまう。

後続は何とか打ち取り2点ビハインドで迎えた最終回、IBCの攻撃。

先頭の高橋が粘りに粘った結果、内野安打で先頭打者の出塁に成功。

1アウト後、ここまでノーヒットだった星野が名誉挽回のセンター前ヒットでチャンスを広げ、高橋は3塁まで進塁すると、2番・香取の内野ゴロの間に高橋がホームイン。1点差に迫る。

続く高杉もここまでノーヒット、3三振と苦しんでいたが、ここぞの場面で大仕事を果たす。ライトオーバーのタイムリースリーベースを放ち、ここで同点に追いつく。さらに2四死球で満塁のチャンスを迎え、打席には宮下が入る。勝ち越しまで持って行きたい場面であったが、相手バッテリーの配球が上回り内野フライ。同点で7回表を終える。

7回裏から高橋がマウンドへ。洗練された投球術で相手打線を簡単に三人で打ち取り、タイブレークに突入。

一般的に不利といわれる先攻のIBC、できる限りリードを奪いたいところであったが先頭の鷹野は三振、続く高橋は浅いライトフライであったが、相手ライトの捕球体勢が崩れた間に藤間がタッチアップでホームイン。勝ち越し点を上げる。更に追加点が欲しい場面だが熊谷が凡退し、最小リードでIBCの守りとなる。

僅か1点のリードでノーアウト満塁、相手は1番打者からという絶対不利な状況であったが、今日の高橋には1点あれば十分であった。

ショートゴロ（本塁アウト）、三振、サードゴロと相手打線を寄せ付けず、2イニング完全リリーフで勝利を手繰り寄せた。

中盤以降追加点が奪えなかったことで苦しい試合になったが、投手力と守備力、チームワークでもぎ取った価値ある1勝であった。