試合結果詳細

令和4年度共済大会初戦の相手は若手主体の新生多摩市。強力打線を引っ提げる難敵がIBCの前に立ちはだかる。

IBCの先発はベテラン高橋。初回、先頭打者の打球は風にも乗り高々と舞い上がりショート後方へ。星野が懸命に追うも及ばず、不運なポテンヒットで出塁を許すと、2塁ベースカバーに入ったセカンドの高杉がまさかの右脚負傷。IBCに不穏な空気が流れる。

続く打者は打ち取ったものの、3番打者に左中間真っ二つのランニングホームランを打たれ、2点を先制される。

早く追いつきたいIBCだったが、多摩市先発右腕の緩い球にタイミングが合わず初回は三者凡退に抑えられる。

高橋は初回に失点したものの、二回は持ち前の投球技術を駆使し相手打線を三者凡退に抑え、リズムをつくる。そしてこの好投が打線に勢いを与える。

二回、先頭の4番土肥が死球で出塁すると、初球で二盗を決め、チャンスをつくる。続く香取の打球はショート正面へ。痛烈な打球はショートの1塁悪送球を招き、その間に土肥が生還し、1点を返すと、さらに6番藤間のセンター前ヒットで同点に追いつく。その後、多摩市先発投手が踏ん張り同点のまま2死となるも、9番舟山がレフト線へのタイムリーツーベースを放ち、逆転に成功する。このヒットが呼び水となり、1番浅羽がライトオーバーのタイムリースリーベース、星野がタイムリーヒット、高杉がライトへタイムリーツーベースを放ち、この回一挙6点を奪う。

IBC優位な状況もその裏、多摩市が反撃に出る。9番打者が左中間へのランニングホームランを放つと、続く打者の打球も左中間へ。レフト浅羽が必死のダイビングを試みるも及ばす、2者連続ランニングホームランとなり2点を返される。

取っては取られる展開の四回、高橋に代わり土肥がマウンドに上がる。土肥は勢いづく相手の強力打線を三者凡退に抑える好投を見せる。

その裏、この試合大当たりの舟山が2打席連続のツーベースで出塁すると、暴投の間に3塁へ進塁する。このチャンスに浅羽がライトへのタイムリーヒットで応え、さらに1点を追加する。

3点リードで迎えた五回、好投を続ける土肥が捕まる。先頭打者に死球を与えると、続く打者にはライト前ヒットを打たれる。さらに四球で無死満塁となると、4番打者に3塁線を破られる。これが走者一掃のランニング満塁ホームランとなり逆転を許す。

その裏、2死3塁の一打同点のチャンスをつくるも一本が出ずスリーアウトに。試合終了かと思いきや、試合時間が残り2分ありラッキーな形で次の回へ。

前の回に4点は失ったものの、土肥はこの回は踏ん張り、無失点で最終回を迎える。

最終回、舟山が今日猛打賞となるヒットで出塁すると、浅羽の進塁打で二塁に進む。続く星野の打球はショートへ。進むか戻るか判断が難しい打球に舟山が二、三塁間で挟まれタッチアウトに、しかし、1塁に残った星野がその後二盗、三盗を決め2死ながら一打同点のチャンスをつくる。この場面で打席には負傷の高杉に代わって途中出場の前監督の山中。チームの期待を一身に背負うも、多摩市2番手投手の快速球の前に空振り三振。共済大会は久々の初戦敗退となり、勝利は来年に持ち越しとなった。