試合結果詳細

共済大会、市大会の敗退から立て直しを図るべく、高校野球経験者を中心に結成された町田ラバーズとの練習試合に臨む。直前まで実施が危ぶまれる豪雨に見舞われるも、グランド入りの際は奇跡的に雨が小康状態となり、何とか実施にこぎ着けた。

IBCの先発は星野。その立ち上がり、相手各打者が鋭いスイングで星野の球を捉え、2本のヒットと四球でノーアウト満塁のピンチを迎える。

続く4番打者がほぼライト定位置のフライを放つ。悠々犠牲フライかと思いきや、ライト安保が気迫の大遠投。結果はセーフであったが、あわやタッチアウトというタイミングであった。このワンプレーで相手の勢いを止め、初回は1失点で切り抜ける。

初回のIBCの攻撃。相手投手はやや制球のバラつきは見られるも、130キロ近いと思われる直球と2種類の変化球を投げ分ける難敵。

1アウト後、2番東末が死球で出塁すると、すかさず盗塁成功。続く増子の打球が相手のエラーを誘い、早々と同点に追いつく。

2回表、1アウトからヒットを許し、ランナー1塁の場面。

ライト前に落ちようかという打球を、安保が猛然と突っ込みダイビングキャッチ。相手ランナーが飛び出しており1塁フォースアウトでゲッツーとなり、安保のファインプレーで危機を脱する。

すると試合の流れはIBCに傾く。先頭の米倉が初球を狙い撃ちセンター前ヒットで、チーム初安打を放つ。続く星野がバントでチャンスを広げると、浅羽の打席で米倉は三盗を決め、勝ち越しのチャンスを迎える。

ツーアウトとなり、迎えるは10番に入った高橋。豪雨の中、遠距離をバイクで駆けつけた情熱が実を結び、緩い変化球を流し打ち、技ありのレフト前ヒット。IBCが1点をリードする。

しかし、リードも束の間、3回の表に反撃に遭う。ヒットと死球でランナー2人が出塁し、ここでエラーによる失点があり、2-2の同点となる。

雨は降ったり止んだりの状況でいつまで試合ができるか分からない。両チームとも、僅かでもリードを奪っておきたいところであるが、次にリードしたのはIBCであった。

4回裏、1アウトから米倉が内野安打で出塁すると、盗塁・四球でチャンスを広げ、2アウト1.2塁となり高橋の打席。鈍い内野ゴロで打ち取られたかに思われたが、懸命な走塁で相手守備の乱れを誘い、勝ち越しに成功（記録は内野安打）
続く11番の藤間。ライト後方に高々と滞空時間の長い打球を飛ばすと、ライトフェンス直撃の2点タイムリーツーベースとなる。貴重な追加点を加え、5-2と3点リード。

星野はイニングを重ねるごとに安定感を増し、5回は労せず相手攻撃を抑える。

6回は1アウトランナー1.2塁のピンチを迎え、続く打者が左中間を破ろうかという大飛球を飛ばすも、レフトの東末が素早く回り込み打球を処理すると、飛び出した2塁ランナーを好返球でアウトにし、再三のファインプレーで星野を盛り立てる。

IBCの攻撃は、勝ち越し場面以降は決め手がなく、降雨が強さを増し、6回裏IBC攻撃中に試合打ち切りとなった。

ヒット自体の本数は少ないが、ストライク・ボールの見極めや相手にプレッシャーを掛ける走塁など、一定の収穫があったとともに、嬉しい藤間監督初勝利となった一戦であった。新戦力の東末は3四死球に3盗塁、更に守備でファインプレーを見せる活躍であった。