試合結果詳細

ABF2014
序盤に猛攻を見せたPdが逃げ切り、広島遠征初勝利、ABF初勝利を飾った。試合前のABF開幕戦、をバックネット裏で観戦していたPdナインは、アカシア・藤田、文男・鬼丸投手（初対面のため、以下敬称略）が繰り広げたとんでもなくハイレベルな投手戦、そして普段とは全く異なる国際大会独特の雰囲気に完全にのまれそうになる。しかし、前日のアカシア戦敗戦後には、楽しい卒業旅行では異例の1時間越えミーティングを行い今日の勝利をKANURAに誓ったPdナインは強い気持ちでこの試合に臨む。Pdの先発は、度重なる右肩の故障から一時は投手人生の終わりも覚悟し、ここ1か月はこのABFのために完全なるノースロー調整を行ってきていたパラディンのエース・いのうえ。すべてをパラディンの勝利のために捧げることを約束し、聖地・御建球場のマウンドへあがった。そのいのうえは初回、監督（代行）の狙い通り、持ち前の緩急自在のピッチングで強打の文男打線を完全に翻弄。上々の立ち上がりをみせる。するとその裏、Pd打線が普段の威力を発揮する。初回、先頭の前日5タコでも不動の切り込み隊長・モンフジがセンターへのツーベースを放つと、2番に入った辻野が四球を選ぶ。続く3番、4番が倒れ簡単に2死とするも一塁、三塁という先制のチャンスに5番・たたかずが燃える。巧みに右方向に転がすとこれが相手セカンドのエラーを誘って先制。復活のエースにまず1点をプレゼントする。続く6番は当初の予定を変えてスタメンに抜てきされたズーズー。そのズーズーが４年間の野球人生でいまだかつて見せたことのなかった、左中間を抜ける完ぺきな2点タイムリーツーベースを放つ。返球がそれる間に三塁に達し、塁上で激しくガッツポーズをするズーズー。ベンチのナインも雄たけびをあげて伏兵の活躍を喜ぶ。さらに7番・TEEもキャッチャーへの内野安打でズーズーを返し、Pdは初回に4点を奪う。先制点をもらって楽に投球ができたという先発・いのうえは続く2回に1点を失ったものの、文男の打ち気を手玉に取る投球で凡打の山を築く。そして3回裏、またしてもPd下位打線が奮起する。先頭の5番・たかかずがサードへの内野安打で出塁すると、6番・ズーズーが相手捕手の打撃妨害で出塁。1死一、二塁として今日合流の正捕手、8番・司がショートへの内野安打を放って1点を奪う。さらには9番・なまだも相手のフィルダースチョイスを誘って出塁。この場面に1番・モンフジがレフト前タイムリーを放ってこの回3点目。ここで文男は先発を予想されていた戸田犬選手（初対面のため、以下敬称略）にスイッチ。その戸田犬からも2番・辻野が押し出し四球を選び、計4点を追加した。7点リードで広島初勝利に向けて前進するPdであったが5回表、不測の事態が生じる。ここまでパラディンのサードを守り続けてきた副キャプテン・H.OTSUがファールボールを果敢に追ってフェンスに激突。ガッツあふれるプレーに球場は大いに沸き、H.OTSUも守備に戻ったがその後ベンチに帰ってから激しい痛みを訴え無念のリタイア。守備の要、打線の中心として活躍してきたH.OTSUの負傷退場にナインは動揺を隠せなかったが、彼のためにも必ず勝利をつかむことを誓ってさらに結束を強める。大量8点の援護をもらったいのうえはその後も打たせて取る自分のスタイルを貫き、終盤の3イニングは毎回失点を許したものの、H.OTSUのガッツを胸に粘り強く投げ、見事完投勝利。Pdがうれしい広島遠征チーム初勝利とABFの優勝争いを盛り上げる大きな一勝をあげた。しかし、初勝利の喜びもつかの間。Pdは優勝をかけた大一番、ここまでの対戦で一度も勝ち星をあげることのできていない宿敵・アカシアとの一戦に臨むのであった。

【度重なる怪我を乗り越えて1か月ぶりにマウンドにあがると、強打の文男打線を翻弄する快投で見事チームの広島遠征、ABF初勝利に貢献。大会委員満場一致の敢闘賞に選ばれた10いのうえ投手のコメント】
「今日はチームの援護にも恵まれ肩の痛みをおして完投勝利することができました。ABF的にも第2試合を関裏パラディンが勝つことで大会を盛り上げる役目も果たせたと思います。
次回のABFではアカシアから勝利し、MVPを狙います！」


勝：10いのうえ　14試合4勝1敗1セーブ（ABF:1試合1勝）