試合結果詳細

ABF2014
かつてこれほどまでに落ち込んだ青き戦士たちを見たことがあったろうか。

ABF最終戦、パラディンvsアカシアオールスターズ。この試合に負ければABF優勝を逃し、さらには西日本シリーズも優勝への望みが完全に潰えるパラディンは、シーズン勝率10割、パラのマー君ゆうたを先発に据えるなど、万全の布陣でゲームに臨む。

先制して試合の主導権を握りたいパラディンは初回、エラーで出塁したモンフジが盗塁などでチャンスをつくる。しかし、相手の内野守備陣の完璧な連携に、無得点に抑えられてしまう。
パラディンの誤算は2回の裏。無敗のエース、ゆうたがアカシア打線につかまった。先頭の平石、重原と連続してヒットを許すと、1アウトからアカシアの中心選手、TAICHIの痛烈な2点タイムリーヒットを浴びてしまう。
流れに乗ったアカシア打線はさらにヒットを重ね、岡部Jr.の華麗な打撃も加わりこの回一挙4点。パラディンは完全に流れを失ってしまう。

なんとか反撃に出たいところだが、アカシアの先発投手、超草野球級の岡部泰三の前に手も足も出ない。
絶好調男、ズーズーのヒットや、モンフジの盗塁、時折のエラーでの出塁のほかに得点のきっかけを掴むことができず、21のアウトのうち8個が三振に終わるなど数少ないチャンスも生かすことができない。

5回にも1点を追加され万事休す。剛腕の前になす術なくイニングを重ね、結局チーム全体として3安打完封負けを喫してしまった。

その手に掴みかけたABF優勝、西日本シリーズ優勝への希望が1度にするりとこぼれ落ち、なんとか声を張り上げていたベンチも意気消沈。ファンのいるスタンドからはため息が聞こえた。

しかし、パラディンナインの闘志の灯火が消え去ったわけではない。明日の西日本シリーズ第5戦、アカシアオールスターズとの再戦、リベンジに向けて、ホテルに引きあげる彼らの表情には、決意の意思があらわれていた。
(JP通信=なまだ)

敗:7ゆうた 7試合5勝1敗 (ABF:1試合1敗、西日本シリーズ:1試合1敗)