試合結果詳細

引き続きスコブルズさんとの対戦になった今シーズン20試合目。

先発はナイター鈴木。体が下のユニフォームしか見えないアドバンテージを活かし、上々の立ち上がりを見せる。
打線は相手の変則右腕の前に一巡をノーヒットで終えてしまうが、突破口は安西が開いた。ランナー1人を置いて迎えた2打席目、木製バットで思い切り振りぬくと打った瞬間の当たり。軽々とレフトスタンドを超えて先制のツーランを放つ。
直後に犠牲フライで1点を返されるが、その裏に満塁から9番松尾のサードゴロで本塁フォースアウトかと思われたがキャッチャーが落球。運も味方して2点のリードを保つ。

「俺もうマウンドに上がらないから」と言い残し、4回でマウンドを降りた鈴木からバトンを渡されたのは、2月18日以来約3か月ぶりの登板となった小林。
久しぶりの登板とあってか変化球の制球が定まらず、ストレート主体のピッチングで向かっていくものの強力なスコブルズ打線の前に安打を次々と許していく。気付けば塁上はすべて埋まっていた緊迫の状況で小菅がやらかす。返球に難があることは周知の事実だったが、今日は2試合連続キャッチャーを務めたことも相まって肘が上がらず、普段より格段に返球は逸れていた。初球、まるでセカンドに向けて送球したかのような返球で、もちろん小林は捕れず、さらにセカンド小林も後ろに逸らしてしまい、この間に三塁ランナーが生還してしまう。ミスで失点すると結局この打者にタイムリーを浴びてしまい、同点に追いつかれる。

それでも小林に負けをつけさせまいと打線が奮起し、四球とヒットで一三塁のチャンスを作るとこの試合4番に座っている金森に打席が回る。前の試合は3三振で全くいいところがなかったがここはきっちりセンターへ犠牲フライを上げてネクサスが三度勝ち越す。

勝利投手の権利を受けてより一層ピッチングに磨きがかかってきた小林、6回表はテンポよく二死を取る。しかし特殊なマウンドのせいかリズムに乗り切れず、二死から四球を出してしまい、迎えた4番。高めに浮いたストレートだった。完璧に捉えられてしまい、ツーランホームランを被弾して再び逆転を許す。なお打たれた瞬間なぜかネクサスベンチから「よしっ！」と聞こえてきた。

1点のビハインドで迎えた最終回。先頭の10番小林が相手エラーで出塁すると一死から安西がセンター前へ運ぶとこれをセンターが後逸。一気に小林が生還して同点に追いつく。安西は二塁を蹴ってスリーベースを狙ったがこれは間に合わずタッチアウト。2番佐藤よしが倒れて5-5の引き分けとなった。

ネクサスはなんとか「最終回のKBC」を発揮して連敗は免れ、今シーズン2回目の引き分け。