試合結果詳細

オール三井決勝の相手は三井JAリースさん
決勝まで毎回2桁得点で勝ち上がってきた猛打のチームである。
一方、本大会ここまで劇場型野球で勝ち上がってきたMKI。
この試合も勝利をつかめと、
主将斎藤（康）は気合十分。試合のプランニングも入念で8-6で勝利すると高らかに宣言する。

チームメンバーの士気も高く1時間前にグラウンドに集まり入念にアップをする。

前回の試合で守備のミスから失点するケースが多かった為
試合前にノックをする用意周到ぶりである。
斎藤（康）は捕球は問題ない。for the team 。とノックのキャッチャーを引き受ける。
主将の鏡である。

さて、準備万端試合開始を迎える。

1回表
相手は軟投派の老練な投手。
1番松崎セカンドゴロ。2番斎藤（康）ショートゴロ。
3番曽我部がとらえた打球はセンター右へ2塁打となる。
しかし4番楠本がファーストゴロに倒れこの回無失点。

1回裏
先発は今大会初先発曽我部。
1番はサード方向にフライを打ち上げる。
ボールは太陽とサード斎藤（康）へ。
如何に熱い男でも太陽には勝てず、グラブに当てるのが精一杯、落球。
盗塁を決められランナー2塁。
2番が放った打球はショート田口とランナーの間へ。
接触を避け引いて捕球するも焦りが出てしまいファーストへ悪送球。
無死走者1、3塁。
3番が上手く押っ付けた当たりはライト頭上を軽々超えランニングホームランとなる。
さて、塁も綺麗になった所で仕切り直しである。
4番はセンター左方向へ2ベースヒット。
5番がレフト前ヒットで無死1、３塁。ピンチが広がる。
ここで前進守備を引くも続く6番にライト前に運ばれ、さらに1点を失う。
これ以上点を失えない状況で曽我部が踏ん張りを見せる。
7番を三振に切ると8番はレフトライナー、9番はセカンドフライに抑えようやくチェンジ。
この回4失点。まだ2点取られても良い状況。焦らない。焦らない。

2回表
5番宮村が綺麗にセンター前ヒットを放つ。
6番手島。ショートへボテボテのゴロ。この間に宮村が進塁し、1死2塁。
7番齋藤（森）はレフトフライ。8番田口は四球を選び出塁する。
9番宮崎はサードゴロに打ち取られ、チャンスを作るも無得点。

2回裏
セカンド手島に変わって岡島がピッチャーへ。ピッチャーの曽我部はショート。
ショートの田口はセカンドへ回る。
先頭にフォアボールを与えると、2番はセンター前ヒット。
3番が放ったレフトへの大きな当たりはそのまま土手に吸い込まれHR。3点を失う。
まだまだ攻撃の手は緩まない。
4番が四球を選ぶと5番がレフト前ヒット続く6番には死球を与え無死満塁のピンチ。
7番を三振に切ってとるも8番にセンター前ヒットを許しさらに1点を献上する。
続く9番の打球はサードへ。サード斎藤（康）がファンブルするも落ち着いてホームに送球し、アウトをもぎ取る。１番は三振。
この回なんとか4点に抑える。

3回表
１番松崎がセンター前で出塁し、盗塁を決めるも、２番、3番が続けず無死２塁。
4番楠本はファーストのエラーを誘い出塁するも5番宮村はピッチャーフライに倒れる。

3回裏
先頭の2番に四球を与えるも後続を切りこの試合初の無失点で乗り切る。

4回表
この回先頭の岡島が痛烈な打球でサードのグラブを弾き出塁する。続く齋藤（森）はいい当たりもセンターライナー。8番田口が打席にはいるとベンチから「夜の田口を見せてやれ」と応援が飛ぶ。この応援に奮起したか、センター前ヒットで出塁する。
このチャンスに斎藤（康）が動く。
代打日高ピッチャーフライ。代打谷村セカンドゴロ。得点ならず。

4回裏
この回からピッチャーが豊田に変わる。
先頭の6番がピッチャー横に大きく弾む打球セカンド田口が追い付くも送球迄至らずヒットとなる。7番が振ったバットがキャッチャー岡島の腕に当たってしまいインターフェア。プレーできるか心配されたが大事に至らず、試合続行。
8番はライトへ大きな当たりを放ちスリーベース。1点追加される。
しかし豊田ここから踏ん張り直し後続を断つ。

5回表
先頭の斎藤（康）、曽我部が抑えられあっという間にツーアウト。
しかし4番楠本がここでレフトへ意地の1発を放つ。ようやく初得点。

5回裏
豊田がランナーを出すも粘りのピッチングで無失点に抑える。

6回表
初得点から徐々に元気の出てきたMKI。
元気にベンチから声が飛ぶ。
先頭岡島、続く齋藤（森）が凡退するも、
田口の変態的なヒットを皮切りに、日高レフト前ヒット、谷村も出塁し二死満塁を作る。
迎えるは主将斎藤（康）。この試合でも自らのミスを取り返せるか。。。
食らいついた打球はライト線を抜ける3ベースヒット。
この回三点を返す。

6回裏
勢いのついて来たMKI。この回も無失点で終わり、攻撃へつなげたい所。
しかし、先頭打者にレフトへHRを叩き込まれる。
ここで崩れないのがさすが豊田。続く9番・1番を抑える。
2番はサードゴロ。これを斎藤（康）がポロリ。慌てて送球が乱れ、
あっという間にランナー2塁。味方から笑いは取らなくていいからボールを取ってくれと厳しい声が飛ぶ。
このピンチも豊田は慌てずセカンドフライに抑え、この回1点に抑える。

7回表
さぁ最終回。７点差をひっくり返せるか。
斎藤（康）から「俺に回してぇ～。俺に回さなくても逆転してくれてもいいから〜。」と悲痛な叫びが飛ぶ。
斎藤（康）まで回ってもMax７点である。物理的に逆転は無理である。
先頭楠本が斎藤（康）の声に奮起したかセンター土手へと飛び込む2打席連続のソロホームランを放つ。
続く豊田もサード内野安打でつなぐ。「まだまだ、MKIの夏は終わらない」（斎藤（康）談）
しかし続く岡島ショートフライ、齋藤（森）ファーストゴロ。
アウトが増えるにつれ徐々に地面に顔が近づく斎藤（康）。
田口が打たねば地面に埋まる勢いである。
田口の放った打球はピッチャーへ。ピッチャーゴロ。
試合終了。
喜ぶ相手チーム。地面に埋まらないまでも、地面を転がる斎藤（康）。
誰にもわかりやすい勝者と敗者の図であった。

残念ながら優勝を逃す結果となった。

大会を通して
守備・打撃・投手それぞれに課題が見つかった。
一つずつ課題をクリアし、次年度は優勝を目指す。
まだまだ、斎藤（康）のチーム作りは終わらない。

MVP：楠本
本大会MVP：豊田
記者:手島