試合結果詳細

試合開始1時間前に『警察沙汰になったので遅れるかもしれません』と山下。車で移動中の松原&並木は、ついに何かやらかして捕まったな、と察する。
しかし、今日は9人ピッタリ。焦りに焦る。追い討ちをかけるように、助っ人募集板が投稿を寄せ付けず。不戦敗、むしろ試合ができないかもしれぬ状況。MONSTERSに緊急事態宣言発令される。
それでも、山下は球場へ到着。警察を振り切った見事な逃走劇だった。(自宅飲みではしゃぎすぎて、鍵穴にセメダインを詰められたらしい。今回は被害者だった。今回は、ね。)
そんな状況で1番に座った山下。憂さ晴らしをするべく打席に向かう。溜まった鬱憤から豪快なスイングを披露し三振。幸先の良いスタートを切る。
すると2回、弟、松原の連続長打で先制点をあげる。
ここ最近好調すぎてドーピング疑惑のかかる松原。今日は試合中に尿は出なかった。検査できず疑惑は疑惑のままだ。次回、アンチドーピング委員会の調査が入るだろう。
先発・谷は緩急を織り交ぜ、内野ゴロの山を築き、1回、2回をサクサク終わらせる。
主導権を奪いリズムに乗りかけるかと思われた3回、先発の谷が構えた方と逆に投げてしまう病にかかり、ストライクが入らなくなってくる。さらに突然スライダーしかストライクに入らない病も併発し、四死球安打等で7失点。いつもの緩急とコントロールで打者を翻弄する投球は鳴りを潜める。
この病はすぐに完治するものではないと悟った谷は、自ら降板を申し出たため、倉本がチーム加入後初登板。2回途中から好投見せ、後続を抑える。
ただ、この日の打線に6点差をひっくり返す力はなかった。ランナーは出るものの、2回以降は得点の気配がない。
チームの焦りや迷走は伝播し、不動の3番・若様ですら、セーフティバントを試みるほど。しかも高めの球に手を出し失敗。恥ずかしさを爆発させたのか、変な悲鳴が響き渡る。
やはり1番、2番、5番がいないのは厳しいのか。
そのまま双方得点を入れることなくゲームセット。アークスリーグでは、3月以来3ヶ月振りの敗戦となった。
この試合の審判のいじりはすごかった。ぜひ動画で確認して欲しい。
そして、山下は『鍵穴くん』の称号を手に入れた。当分このあだ名が定着するだろう。
敗戦後の沈んだ空気の中、梅雨の曇り空の暗い色と対照的な、谷組の赤いTシャツが、夕焼けの代わりに輝いていた。