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公式戦

2017/5/21(日) 12:00〜

港区春季大会決勝

チームロゴ淺沼組スーパーシャインズ

勝ち

8-9x

三郷グランド38面

チームロゴMWBBC
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
チームロゴ 淺沼組ス… 0 0 1 0 3 0 2 2 8
チームロゴ MWBBC 0 2 0 0 2 0 2 3 9
コメント

昨日、淺沼組スーパーシャインズさんと港区春季大会決勝を行いました!


A 0 0 1 0 3 0 2 2 8
M 0 2 0 0 2 0 2 3x 9


【登板】
小野瀬 - 長谷川 - 小野瀬


【勝】
小野瀬 5勝0敗0S


【本塁打】
小野 1号(7回、ツーラン)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


春はとうに過ぎ去り、甲子園を思わせる夏の匂いが漂いはじめたここ埼玉県三郷市。思えばどれだけの汗と涙が、この三郷38面に消えていったことでしょう。本日の一戦は、これまで数々の名勝負を繰り広げてきたMWBBCにとっても、記憶と記録に刻まれる死闘となりました。


1回表、MWBBCの先発は昨日に引き続き連投の小野瀬さん。なんと朝の4時までガソリンを注入していたというから驚きです。エチルアルコールで身体は温まっていますとばかりに、アップの投球練習をすっ飛ばしてマウンドへ。ストレートで飄々と2三振を奪い、上々の立ち上がりを見せます。


1回裏、本日の打順は1番が原田さん、2番が米田さんと、吉森会の子弟が顔を連ねました。原田さんは小野瀬さんに負けじと3時半までガソリンを蓄え、米田さんは渋谷区道玄坂のあたりで夜通し打ち上げ花火を飛ばしていたとのこと。今日も2発の打ち上げ花火が相手守備陣のグラブに収まった後(記録はそれぞれ中飛、遊飛)、小野さんの粘っこく勝ち取った四球とのりかつさんの貫録の三打席連続死球(前試合からカウント)でチャンスを作りますが、後続倒れて得点には至りません。


2回表はよしさんの見えないファインプレーがありました。相手の4番打者がストレートを捉えると、打球はセンターへの痛烈な当たりとなりましたが、あらかじめ深く守っていたよしさんががっちりとキャッチ。首を振って直球勝負にいった小野瀬さんも、この好プレーで気が楽になったことでしょう。1人エラーでランナーを許しますが、制球重視でコーナーを丹念に突き、6番打者をアウトローのストレートで、7番打者をインローのストレートで、それぞれ空振り三振に切って取ります。


2回裏、MWBBCが先制します。四球で出た永井さんが盗塁すると、よしさんが三塁前への内野安打を放ち一死1・3塁。ここで打撃好調の宮本さんがストレートを叩いてレフト前にタイムリーヒット。打線の繋がりを感じさせる攻撃で1点を挙げると、なおも二死1・3塁からバッテリーエラーでもう1点。待望の先制点にベンチはお祭り騒ぎとなります。審判の方が少しもの欲しそうに、ビールを飲んでいる津田さんを見て「(ビールが)飲みたくなりますね」とつぶやいていたのが印象的でした。なお、あまりにもビールが旨そうに見えたのか、次の回では飲んでいたたかしさんが「ベンチ外で飲んでください」と注意される始末となりました。


さて3回表は最初の正念場となりました。四死球とサードゴロの悪送球で1失点、なおも小野瀬さんがややガソリン切れとなったか、もう一つ四球を与えて一死満塁の大ピンチとなります(ちなみにエチルアルコールは78度で気化しますが、今日の三郷38面はそれくらいはあるんじゃなかろうかという夏日のお天気でした)。しかしここで先ほどエラーをしていたサードの小野さんが魅せてくれます。強打の4番打者が引っ張り込んだ三塁線の痛烈な打球を横っ飛びで押さえ、ワンバウンドでホームに送球。3失点をチャラにするビッグプレーで味方を勇気づけると、小野瀬さんも再度踏ん張り、後続を断ちます。


4回表、2四球でピンチを迎えると、ベンチで気炎を上げていた吉森会の一員・長谷川さんがマウンドへ。高校球児のお手本になるような綺麗なフォーシームとカーブ、そしてシュート回転で落ちるフォーク(いわゆる「フォッシュ」)で後続打者を打たせて取り、リリーフエースとしての役目を完璧に果たします。


5回表に3点を失い、逆転されてしまったMWBBCですが、すぐさま裏の攻撃で取り返します。米田さんが通天閣打法で放った今日3発目の打ち上げ花火をセカンドが落球。持ち前の走塁センスで抜け目なく2塁を陥れると、小野さんもサードに進塁打を放ち、これがエラーとなって2・3塁の好機が訪れます。この後、バッテリーエラーの間に1点、さらに小野瀬さんのサードゴロエラーの間にもう1点を挙げ、MWBBCは同点に追い付きます。欲を言えば勝ち越しておきたいところでしたが…。両チームの投手の好投により一旦膠着状態に入った試合は、7回から再び大きく動きました。


7回表、アンラッキーなヒットが重なり2点を失ってしまったMWBBC。残り試合時間も少なく、この回で追い付いておかないと負けてしまう―。そんな悲壮感の漂い始めたベンチを勇気づけたのが、景気良く花火を上げ続けていた米田さんでした。センター前にクリーンヒットを放つと、1塁キャンバスを回って一気に加速し2塁に達します。まるで2015年夏の東東京大会決勝戦でオコエ瑠偉が見せた「中前2塁打」の再現VTRかのようでした。一死2塁で、打席には小野さん!鬼神のような形相で相手投手の際どい投球をカット、カット、またカット。まさに「入魂」という形容がふさわしい緊迫した打席は、最後の一振りで決着がつきました。インコースからカット気味に入ってきたストレートを、小野さんの狙いすましたスイングが一閃!打球が矢のようなスピードでセンター横を抜けていく間に、米田さんが、そして小野さんが手荒い祝福を浴びながらホームイン。MWBBCが、土壇場で試合を振り出しに戻します。なおものりかつさんが死球率.400を記録する今シーズン4つ目の死球で出塁しますが、サヨナラには至らず。試合は「毎イニング無死満塁スタート」のプレーオフに入ります。


8回表、この回からマウンドには再び小野瀬さん。厳しい判定もあり、2つの四球を与えて2点を勝ち越されますが、最後は気持ちのこもったストレートで空振り三振を奪います。誰も負けるなんて考えちゃいないぜ、そんなセリフが聞こえてきそうな小野瀬さんのピッチングでした。


番記者がかつて高校野球をやっていた頃、朝日新聞の地方欄に掲載された自作の川柳がありました。


最終回こんな時だけ神様と


普段は神に祈ることなど考えもつかない高校生たちが、野球というスポーツの、それも最後の最後にだけ、どうか勝たせてくれと天に祈る。その姿がとても切なく素敵だなぁと思って詠んだものです。「この回サヨナラにしよう!」なんて声を掛けあい引き上げてくるMWBBCのナインを見ながら、番記者はぼんやりとその句を思い出していました。


その時は知るよしもありませんでしたが、確かにこの日、三郷38面には、神様がいたのです。野球の神様、そして代打の神様が。


2点を追いかける最終回、MWBBCは無死満塁からのスタートとなります。打席には素晴らしいリリーフを見せた長谷川さん。打撃はシーズン当初からここまでノーヒットでしたが、野球の神様はちゃんと見ていました。見逃せばボールかという低めのストレートをイチローばりのシャープなスイングで拾った打球はセカンドの横を抜け、なおもスピードを保ったまま右中間を突破。エンタイトル2点タイムリーツーベースで、MWBBCは一挙に同点に追いつきます。ベンチが狂喜乱舞する中、長谷川さんがセカンドベース上で浮かべた照れくさそうな笑顔が印象的でした。なおも無死2・3塁で、打席には満を持して登場の「代打の神様」金子さん。初球のやや内角寄りのストレートをファウルチップして照準を合わせると、同じところに投げてきたストレートを見逃しませんでした。「絶対に決めてやる」という気持ちの乗ったスイングがレフト前に鋭い打球を運び、これが試合に終止符を打つタイムリーとなって、MWBBCが港区大会の初優勝を決めました。


試合後に行われたセレモニーでは、最優秀選手として小野瀬さんが選出。孤高のエースにして勝負強い中軸打者、まさに獅子奮迅の働きでMWBBCを優勝に導いた小野瀬さん。吉森さんからのギフトでさらに球速の増した姿を見るのが楽しみですね。


さて、2016年春に行われた前年の秋季大会の決勝戦のことを覚えている方もおられることでしょう。あの時は、守備の乱れから惜しくも優勝を逃してしまったMWBBCでしたが、ついに全員野球で優勝を手にすることができました。残念ながら紫紺の優勝旗はたかしさんが秘密裏に青山一丁目に持ち帰ろうとしたところ審判団に取り戻されてしまいましたが、この思い出はMWBBCある限り消えることはないでしょう。港区夏季大会、都大会、そして健保大会と試合は続きますが、これからも野球を最高に楽しんでいきましょう!そして夏はキャンプに行きましょう!


以上、番記者でした。

# 選手名
9 原田 直道
10 米田 伸太郎
2 おの たか…
27 田中 教勝
1 小野瀬 辰也
30 永井 晋介
0 芦沢 達郎
11 長谷川 将也
7 金子 慶一
8 松浦 良高
3 安藤 敏剛
28 宮本 泰弘
# 選手名
# 選手名 出場 打順 守備 打席 打数 安打 打点 得点 盗塁 二塁打 三塁打 得点圏打数 得点圏安打 三振 四球 死球 犠打 犠飛 併殺打 敵失 失策 盗塁阻止
9 原田 直道 先発 1 4 4 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
10 米田 伸太郎 先発 2 4 4 1 0 0 2 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0
2 おの たか… 先発 3 4 3 1 1 2 2 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 2 0
27 田中 教勝 先発 4 4 2 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 2 0 0 0 0 0 0 0
1 小野瀬 辰也 先発 5 4 4 0 0 1 1 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0
30 永井 晋介 先発 6 4 3 0 0 0 2 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0
0 芦沢 達郎 先発 7 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0
11 長谷川 将也 守備 7 3 3 1 0 2 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
7 金子 慶一 代打 8 - 1 1 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
8 松浦 良高 先発 8 3 2 1 0 0 1 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0
3 安藤 敏剛 守備 9 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0
28 宮本 泰弘 先発 9 2 2 1 0 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0
# 選手名 出場 打順 守備 打席 打数 安打 打点 得点 盗塁 二塁打 三塁打 得点圏打数 得点圏安打 三振 四球 死球 犠打 犠飛 併殺打 敵失 失策 盗塁阻止

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# 選手名
1 小野瀬 辰也
11 長谷川 将也
# 選手名
# 選手名 勝敗 投球回 投球数 失点 自責点 完投 完封 被安打 被本塁打 奪三振 与四球 与死球 ボーク 暴投 登板順
1 小野瀬 辰也 41/3 0 3 0 - - 0 0 8 7 0 0 1 1
11 長谷川 将也 - 32/3 0 5 1 - - 5 0 2 2 0 0 0 2
# 選手名 勝敗 投球回 投球数 失点 自責点 完投 完封 被安打 被本塁打 奪三振 与四球 与死球 ボーク 暴投 登板順

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