試合結果詳細

一覧へ

公式戦

2019/4/6(土) 12:30〜

港区春季大会1回戦

チームロゴ芝信用金庫

勝ち

0-7x

三郷グランド38面

チームロゴMWBBC
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
チームロゴ 芝信用金庫 0 0 0 0 0 0 0
チームロゴ MWBBC 1 4 0 1 0 1 7
コメント

本日、芝信用金庫さんと港区二部リーグ春季大会初戦を戦いました!



S 0 0 0 0 0 0 0

M 1 4 0 1 0 1x 7x

(大会規定によりコールド)



【勝】

小野瀬 1勝0敗0S



【本塁打】

米田 1号(2回、ツーラン)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



番記者が三郷のグラウンドに降り立ち、最初に目にしたのは、草むらにたむろしながら喫煙にふける、怪しげなサングラスの集団であった。

時おり、集団の近くでノックバットを振るっている若者が奇声を上げる。それに呼応するかのように、ノックを受ける一団から次々と甲高い声が発されてゆく。

その様子は、さしずめ闇の深いジャングルに響く、サルたちの合図のようであった。

遠くの方では、相手チームとおぼしき選手たちが、統制のとれた丁寧な動きで準備運動を進めている。

両チームの明らかな温度感の差に戸惑っていると、集団のなかから一人の男が立ち上がった。

「おう、番記者。これが新生MWBBCや!」

吉森監督はサングラスを帽子に掛け、アイブラックを両眼の下にしたためて、意気揚々と叫びを上げた。

春風にはためくそのユニフォームは、バイイングの作業で培われた豊かな腹部の肉を、隠しきれてはいなかった。



ゲームは、エース・小野瀬選手の圧巻の投球で始まった。

一回表。三振二つで二死を取り、ランナーを一塁に置いて、迎えるは四番。

初球、ストレートを痛烈に引っ張られるもののファウル。変化球で追い込んだあと、ツーストライクワンボールからアウトローいっぱいに渾身のストレートが決まる。

初球のファウルを伏線に変え、変化球勝負を予期させながらまっすぐで押した、米田捕手のリードも見事であった。



一回裏、MWBBCが先制する。

まずは一番・原田選手がライト前にクリーンヒットを放ち、新キャプテンとしての矜持を示すと、一死から、迎えるは三番・海部選手。

ファウルを交えながら九球を投げさせると、外角から入ってきた変化球を左中間に流し打つ。

一塁ランナーコーチの番記者のオーバーランの指示には目もくれず、快足を飛ばしてセカンドに流れるようなスライディング。当然、セーフである。

打席で構え、打ち、走り、塁に立つ。何千回、何万回と繰り返してきたであろうプレーの完成度に、番記者は度肝を抜かれた。

四番・のりかつ選手の打球はライトへの浅いフライに終わったものの、相手の中継プレーが乱れ、MWBBCが一点を先制した。



二、三、四回と、ため息の出るような小野瀬投手のピッチングが続く。

スライダーやカーブでカウントを整えながら、要所では抜群に抑制の効いた威力十分のストレートが投げ込まれるのだから、相手打線はたまらない。

特に四回、四番打者との二度目の対決は素晴らしかった。

一打席目の決め球であった、アウトローのストレートを印象付けながら、最後は同じコースに鋭く切れるスライダーを投げ込み、空振り三振を奪う。

今日の投球は番記者が過去三年間見たなかでも、最高のピッチングではなかっただろうか。



さて、MWBBCはこの日早々に試合を決めてしまう。



二回裏、先頭のよし選手の打球はレフト線へ。レフトが処理にもたつく間に素早く三塁を陥れ、スリーベースヒットでチャンスを作ると、

続く宮本選手が一・二塁間を破るタイムリーで続き、一点を追加。

宮本選手は前回の練習試合でも齋藤取締役が見守るなか快投を演じ、からくもトライアウトを勝ち抜いた苦労人である。

アルバイトとして気の抜けない試合が続くが、MWBBCでの活躍を通じて、ぜひとも継続雇用と時給アップを勝ち取ってもらいたい。

なおもランナー二塁から、原田選手がライトの右側を急襲するクリーンヒットを放ち、追加点をあげる。雄たけびをあげながらベースを回るさまはもはやMWBBCの風物詩となりつつある。

そして、原田選手のタイムリーの熱が冷めやらぬままベンチを興奮の渦に叩き込んだのが、米田選手のホームランであった。

初球、ややインコース寄りに甘めに入ってきた半速球を、米田選手のシャープなスイングが打ち砕く。

打球は鈍い音を残しながら、米田選手特有の低い弾道を保ったまま、三郷のライトスタンドに消えていった。

このツーランホームランは、試合後の吉森監督が「今日のターニングポイントになりましたね」と語った、試合を決める一撃となった。



四回裏には、先頭の永井選手がレフトの上空を襲う大飛球を放ち、一気に三塁を陥れると、後続の小野瀬選手のセンターフライでタッチアップを敢行。

完全にアウトのタイミングであったが、砂煙をもうもうと巻き上げながらややマウンド寄りに頭から飛び込み、一点をもぎ取った。



マウンド上の小野瀬投手は、五回・六回ともに危なげないピッチングで相手打線を封殺する。

守備陣も堅実な守りを見せ、特に宮本三塁手と海部遊撃手が難しい打球をさばいたあとに見せる、はにかんだ笑顔が印象的であった。



六回裏。六点差を付けたMWBBCは、先頭の「代打俺!」吉森監督が疑惑の「自称ヒット」で出塁すると、小脇選手が四球で続き、一死一・二塁とサヨナラコールド勝ちのチャンスを作る。

ここで小野瀬選手の打球はセンターの前へ。さあ、サヨナラコールドだ、と確信した番記者であったが、セカンドランナー吉森選手はのんびりとハーフウェーから三塁に向かい、そのまま塁上に停止した。

懐かしの「鈍行列車」(2017年5月27日 VS TELC戦 参照:https://teams.one/teams/mwbbc/game/222952)が頭をよぎったものの、

絶好調の原田選手が本日猛打賞となるヒットを左中間に放ち、試合を決めた。

吉森監督が率いる新生MWBBCは、港区二部リーグの初戦を圧勝で飾り、最高の滑り出しを見せた。



試合後、一行は恒例の「末廣飯店」へ。

金子選手、佐藤選手、のりかつ選手、よし選手、大信マネージャー、芦沢選手、そして吉森監督から、

期待の新戦力たちの加入を祝して飲み代のカンパをいただく。

番記者もありがたくおこぼれに預かりながら、2019年のMWBBCの伝説がどこまで続くものなのか、見届けたいと思った。

# 選手名
9 原田 直道
10 米田 伸太郎
24 海部 大斗
7 金子 慶一
27 田中 教勝
34 脇田 壮一郎
6 吉森 聡一郎
8 松浦 良高
19 宮本 勇磨
12 小脇 浩史
30 永井 晋介
1 小野瀬 辰也
# 選手名
# 選手名 出場 打順 守備 打席 打数 安打 打点 得点 盗塁 二塁打 三塁打 得点圏打数 得点圏安打 三振 四球 死球 犠打 犠飛 併殺打 敵失 失策 盗塁阻止
9 原田 直道 先発 1 4 4 3 0 2 2 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
10 米田 伸太郎 先発 2 3 3 1 1 2 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
24 海部 大斗 先発 3 3 2 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0
7 金子 慶一 代打 4 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
27 田中 教勝 先発 4 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0
34 脇田 壮一郎 先発 5 3 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
6 吉森 聡一郎 代打 6 - 1 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0
8 松浦 良高 先発 6 2 2 1 0 0 1 0 0 1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0
19 宮本 勇磨 先発 7 3 3 1 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
12 小脇 浩史 守備 8 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0
30 永井 晋介 先発 8 2 2 1 0 0 1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
1 小野瀬 辰也 先発 9 3 2 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0
# 選手名 出場 打順 守備 打席 打数 安打 打点 得点 盗塁 二塁打 三塁打 得点圏打数 得点圏安打 三振 四球 死球 犠打 犠飛 併殺打 敵失 失策 盗塁阻止

※左右に横スクロールするとさらに細かい情報を見ることができます

# 選手名
1 小野瀬 辰也
# 選手名
# 選手名 勝敗 投球回 投球数 失点 自責点 完投 完封 被安打 被本塁打 奪三振 与四球 与死球 ボーク 暴投 登板順
1 小野瀬 辰也 60/3 0 0 0 4 0 10 0 0 0 0 1
# 選手名 勝敗 投球回 投球数 失点 自責点 完投 完封 被安打 被本塁打 奪三振 与四球 与死球 ボーク 暴投 登板順

※左右に横スクロールするとさらに細かい情報を見ることができます

このページを共有する