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公式戦

2019/6/8(土) 10:30〜

港区夏季大会1回戦

チームロゴMWBBC

引分け

5-5

三郷グランド38面

チームロゴJT本社
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
チームロゴMWBBC 1 1 0 0 3 0 5
チームロゴ JT本社 1 3 0 0 1 0 5

HR

-

コメント

「三郷は雨降ってないねん、試合やるつもりでおらなあかんねん」



関東地方も6月7日から梅雨入りし、

前日から天候とグラウンドコンディションが気になるところであったが、

吉森監督の一言でチームの箍(たが)が締まる。





吉森監督体制が始まり、

破竹の勢いで春季2部優勝を果たしたMWBCC。

港区リーグで二冠を獲り、真の港区2部王者になりきれるかが試される大事な戦いは、

優勝の余韻に浸る間もなく始まった。

当日朝、一団の心配とは裏腹に試合ができるという報告を受け、

三郷・サンケイスポーツ野球場へと向かうが、ここで事件が起きる。

筆者は集合時間に少々遅れながらも三郷中央駅に着き、

小脇選手・永井選手と合流した所であった。



筆「おはようございます!!・・・・・

あれ?!飯星まだ着いてないですか?」



小・永「来てないぞ。まさか、、、、違うよな?」



筆「いやいや、あいつはそうゆうの大丈夫なタイプですから。

もう少し待ちましょう。電話してみますね。」



長いコール音の後、

飯「・・・・・・・

ワキさん、俺やったわ・・・完全やりましたわ。寝坊ですわ。」



ここで筆者は、飯星選手との昨夜の事を思い出す。

それは華金の貴重な時間を惜しみながら、

合間を縫って2人でバッティングセンターで打ち込んだ事を。



筆「明日チャンスあるかもね?!」



飯「そっすね、チャンス来たらやったりますわ!」



そんな会話をしながら、

バトミントンで鍛えた動体視力で130kmのボールを軽々と打ち返す。



妻から冷たい視線を受けながら、

リビングでグローブの型付けに勤しむ飯星選手はどこへ?

寝る前、自宅前でバットを振り込んでいる飯星選手はどこへいってしまったのか。

気が付けば、YouTubeで野球チャンネルを観て技術向上に励んでいたじゃないか。

このままでは、結果云々の前に君は打席に立つことさえできないぞ。



そんな事を考えながら、グラウンドへ向かったのだった。



安定の各自ウォーミングアップに、ノック、バッティング練習で身体を温める。

そんなチームを横目に、

河川敷の野球場に似つかわしくない東京無線のタクシーがグラウンド真横に停まったのだった。

車から降り立ったのは、寝坊をした飯星選手であった。

球児にはふさわしくない長髪にアルコールの匂いをぷんぷんさせながら、





飯「おはようございます!!11,500円かかりましたわ!!」





聞いてもいない無駄な出費を自慢気に語りながら、

ユニフォームに袖を通すのであった。

タクシーに乗ってきた甲斐があるのかないのか、

選手たちの期待が集まったのは言うまでもない。





相変わらずネタに事欠かないMWBCCではありながら、試合の火蓋が切って落とされる。

後攻のMWBCC守備陣は、荒れてぬかるんだグラウンドに駆け出す。



一回表

幸先の良いスタートをしたい所で、

相手1番打者のなんでもないレフトフライを筆者・脇田選手が目測を誤り後逸。

いきなり無死三塁の場面を献上する。



ショートの長谷川選手は、

今まで見たことも無いような笑顔でレフトに駆け寄り、



「先輩!!やりましたね!!!やっちゃいましたね!!

これで僕も守りやすくなりましたよ!!」



と、意気消沈の筆者に謎の檄を飛ばす。





後続2番のセカンドゴロで走者は生還。

エラーから端を発し、みすみす大事な先取点をあげてしまう。

活躍による時給UPを虎視眈々と狙う宮本投手を盛り立てたい守備陣であったが、

1番やってはいけない粗相により嫌なムードが流れ始める。

一回裏



先頭の米田選手が打ち上げたセンターへの飛球を、相手センターが弾いて後逸。

打球が転がる間に、効率的なベースランニングと快足を飛ばし本塁を陥れる。

両チーム・先頭打者のエラーからの失点を許すといったまずい守備に、

この後の泥試合の様相を呈していた。



この回は惜しくも1点で終わるもの、

2番・小脇選手の必死の粘りやクリーンナップでチャンスを作るなど

確実に悪い流れを断ち切ったはずだった。



二回表



またもや内野ゴロの処理がうまくいかず、先頭打者が出塁。

相手の手堅い送りバントに、無死2塁の場面をつくられる。



ここで扇の要・米田捕手から先程エラーをした脇田選手に声が飛ぶ。

「レフト前ヒットはチャージやで!!」

この後の出来事を予測しているかのような声出しに、筆者も気合が入る。



迎えた7番打者の2球目は、綺麗に三遊間を抜きレフト前に飛ぶ。

打球に果敢にチャージするもグラブに入る直前にボールが跳ね、またもや後逸。

2塁ランナーは当然、悠々とホームイン。

またもや簡単に逆転を許してしまうのだった。



悪い流れを払拭できないまま、

二回裏の攻撃に移る。



長谷川選手が初球をしっかり叩きセカンドのエラーを誘う。

高橋選手がしっかりボールを見極め四球を獲得。

暫定首位打者の宮本選手に打席がまわる。

しかし、あえなくサードゴロ。且つ不可解な判定により1塁ランナー高橋選手はセカンドでアウト。

2死1、3塁のチャンスに先程感触の良い小脇選手が、センターオーバーのスリーベースで2人を還す。

福岡・中洲の宴を蹴って、試合に望んだ小脇選手の活躍が光る。



スコアは4−2のまま、試合が動いたのは5回表だった。

合計3つのエラーで3点を与え、またもや逆転を許してしまう。

宮本選手の好投、米田捕手の盗塁刺殺等もあるなど、

バッテリーにおんぶに抱っこ状態のMWBCCの守備陣の次回発奮に期待する。





五回裏に入り、

先頭の海部選手のセンターへの飛球でまたもや相手エラーが飛び出す。



このチャンスに吉森監督が静かに動く。

この場面に代打・永井選手を起用。

絶妙なタイミングでの起用に応えセンターへの強烈なタイムリーヒット。

長年チームを支え続けた功労者のおかげで、またもや試合を振り出しに戻すのであった。



最終回の守りも難なく終え、後攻の特権「サヨナラ勝ち」に期待がかかる。

ここでも吉森監督の采配が光る。

代打に御年55歳の荒川選手を起用。

ファーストストライクを振り抜き、左中間を抜くツーベースヒットにベンチのボルテージが最高潮に。

無死2塁のこの大事な場面、まさかの飯星選手が代走に登場する。


すかさず、これを見た佐藤たかし選手が

「11,500円のホームインを見せろ!」と、

タクシー料金のくだりを掘り起こしていく。

この吉森采配は、吉と出るか凶とでるのか。



サヨナラ勝ちの御膳立てされた後続の打者は宮本選手。

ベンチの視線が打者に集まる中、

不用意に大きくリードを取る飯星選手に素早い牽制球が入る。



タイミングは完全なるアウト。



しかし塁審の手は上がらず、

セーフの判定にベンチから安堵のため息が聞こえてくるのであった。



ベンチは何かを思い出しように、

「おい!!こら!!

無理すんな!!あんま出んな!!」



アドバイスなんという生易しい表現ではなく、

怒りのベンチの声が2塁走者の飯星に送られる。

遅刻をし、サヨナラの機会を潰せば、

吉森監督から前代未聞の戦力外通告が待っている事は想像にたやすい。



こうなったら何としてでも彼を還したい!

そんなベンチの思いとは裏腹に、宮本選手はショートゴロ。

米田選手は内野フライ。期待のかかる小脇選手も内野フライで万事休す。



同点引き分けのまま試合終了。

港区リーグの規定により、

二回戦進出チームをじゃんけんで決着つけなければいけない。



両チーム選手のガチンコ対決の末、

二回戦に進む事は叶わなかった。



――――――――――

JT本社 1 1 0 0 3 0 0 5

MWBCC 1 3 1 0 0 1 0 5

大会規定によりじゃんけん負け



―――――――――



「だから勘違いしたらあかんねん、俺ら強いチームちゃうねん。慢心してんねん。」





試合後の監督のこの言葉にすべてが集約されている気がする。

ディフェンディングチャンピオンとしての

「勝者の驕り」が結果とプレーにでてしまっていたのかもしれない。

悪条件は相手も同じ、運が悪いだけではない。勝利できなかった理由が必ずあるはず。

そんな事をもう一度考えさせてくれた試合であった。



来週は早くも都大会が待っている。

記録上は引き分けだが、今日の試合を負けと捉え

一皮むけたMWBCCとして全国を目指したい。

若手の発奮が必要不可欠ということを、是非心に留めて次戦に臨んで欲しい。

# 選手名
10 米田 伸太郎
12 小脇 浩史
24 海部 大斗
7 金子 慶一
34 脇田 壮一郎
6 吉森 聡一郎
30 永井 晋介
11 長谷川 将也
14 荒川 康二
20 飯星 護
4 高橋 康介
19 宮本 勇磨
# 選手名
# 選手名 出場 打順 守備 打席 打数 安打 打点 得点 盗塁 二塁打 三塁打 得点圏打数 得点圏安打 三振 四球 死球 犠打 犠飛 併殺打 敵失 失策 盗塁阻止
10 米田 伸太郎 先発 1 4 4 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0
12 小脇 浩史 先発 2 4 4 1 0 2 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0
24 海部 大斗 先発 3 3 2 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 1 0 0
7 金子 慶一 先発 4 3 3 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0
34 脇田 壮一郎 先発 5 3 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 0
6 吉森 聡一郎 先発 6 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0
30 永井 晋介 代打 6 1 1 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
11 長谷川 将也 先発 7 3 3 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0
14 荒川 康二 代打 8 - 1 1 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
20 飯星 護 代走 8 - 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
4 高橋 康介 先発 8 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0
19 宮本 勇磨 先発 9 3 3 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0
# 選手名 出場 打順 守備 打席 打数 安打 打点 得点 盗塁 二塁打 三塁打 得点圏打数 得点圏安打 三振 四球 死球 犠打 犠飛 併殺打 敵失 失策 盗塁阻止

※左右に横スクロールするとさらに細かい情報を見ることができます

# 選手名
19 宮本 勇磨
# 選手名
# 選手名 勝敗 投球回 投球数 失点 自責点 完投 完封 被安打 被本塁打 奪三振 与四球 与死球 ボーク 暴投 登板順
19 宮本 勇磨 - 60/3 0 5 1 - 5 0 7 1 0 0 0 1
# 選手名 勝敗 投球回 投球数 失点 自責点 完投 完封 被安打 被本塁打 奪三振 与四球 与死球 ボーク 暴投 登板順

※左右に横スクロールするとさらに細かい情報を見ることができます

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