試合結果詳細

キャプテン　英: Captain）
【意味】あらゆる営みを統括する長。
スポーツなどのチームにおけるリーダー役のこと。
（Wikipediaより抜粋）

長年チームを引っ張ってきた鎌坂が前日の決起会にて
2代目キャプテンとして、石濱が指名された。その際、彼は就任挨拶でこう話した。
「僕はとやかくは言わない。背中でチームを引っ張っていくキャプテンになります。」
強い決意が感じられた瞬間だった。


そんな石濱キャプテンの元、初陣を向かえる。
相手は昨年敗れた神奈川インフィニティ様。紛れもない強豪チームである。

1回表グランド入り前に横の広場でキャッチボールをしていると管理人に怒られるも、この日の先発の鎌坂は立ちあがりを完璧に抑えた。
すると1回裏。1番の松田が今日もヒットで出塁し石濱の四球で、1アウト1・3塁の場面で4番の飯田を迎えた。

「1アウト　1・3塁」

飯田の脳裏に苦い記憶が蘇った。
そう。先日の神奈川区大会準決勝である。6回裏1点ビハインドの場面で4番という打順でまさかの初球を当てるだけのバッティングで得点は入らず、チームはそのまま敗れた。

しかし今日は違った。やや外よりの球を鮮やかにセンターへのタイムリーツーベースとし、初回先取点を奪うことに成功した。
※飯田はこの日4-2とし、ようやく自らの4番を証明させた。

さらに2回裏、初出場となる小口がなんと初打席でレフトへの２ランHR。消防士という立場でありながら、まさに打線に「火をつけた。」

その後も鎌坂は4回を1安打で無失点で抑えると、
4回裏、現センターレギュラーの堀口が右中間にあわやHRと言った2ベースで出塁。続くセンターのレギュラーを虎視眈々と狙う黒坂の内野ゴロで進塁すると「打点美食家」田中のタイムリー2ベースで5-0と引き離した。

5回からはチーム初の左腕、鈴木がマウンドに上がり、元中日チェンを彷彿させる圧巻投球で5回を0に抑えると、新キャプテン石濱が今季第2号となるソロHRでさらに追加点とした。
そして6回には鎌坂のタイムリーや松田の押し出し死球で引き離し、最後は満塁で石濱を迎えるとまさかの第3号のグランドスラム。
自らの初陣を3打数2安打2本塁打5打点と大暴れ。
試合後の談話によると、
「これからも自らの背中でチームを引っ張って行きます。でも才能がありすぎて申し訳ない。僕が野手に専念したらこのくらいは当たり前。」
と頼もしい言葉を残した。

終わってみれば13-0での勝利。無事昨年の雪辱を晴らした。

また7月から秋季大会もスタート。必ず春のリベンジをする。
新キャプテン石濱の元、戦いはまだ始まったばかりだ・・・。