試合結果詳細

2016年RaDの2戦目、場所は千葉寄りの江戸川。朝早くから電車に1時間以上揺られお疲れのRaDナインを待ち受けていたのは、3月とは思えない冬風吹きすさぶグラウンドだった。「寒い」「帰りたい」と萎縮する面々だったか、隣で試合をしていた元気なチビッ子達を見て闘魂注入。今季初勝利を目指しいざプレイボール。
初回先頭の平山がいきなり初球を強振するとレフト上空への大飛球となり、にわかにベンチが活気づく。打のRaD炸裂かと思われたが惜しくもレフトの好捕に阻まれてしまう。しかしその後四球とヒットを絡め一死満塁のチャンスを作ると緑川がキッチリとライトへの犠牲フライを放ち幸先よく1点を先取する。
この日の先発は佐山。前回の試合は諸事情により参加できず汚名返上の責任がかかるマウンドだったが初回はそんなプレッシャーなどどこ吹く風、見事無失点に抑える。しかし2回、3回と相手打線に捕まり、エラーなどもあって計3点を取られてしまう。
一方のRaDの攻撃は中澤が盗塁で自慢の俊足をアピールするなどしてチャンスは作るものの、ここぞの場面で打球が野手の正面を突いてしまい、なかなか追加点を挙げることができない。
流れを変えたいRaDはピッチャーを来日3年目の速球派左腕ケン・イシバシにスイッチ。するといきなり三者連続三振を奪い助っ人の名に恥じない活躍を見せる。
すると5回、先頭の実質4番(今日は6番)羽田が鮮やかなセンター前ヒットで出塁すると2アウト1、3塁のチャンスでバッターは1番平山。ここまで3タコと結果が出せず何とかヒットが欲しい打席だったが結果はショートゴロ。しかし、相手がこれをファンブルし欲しかった2点目を得る。追加点に喜ぶベンチだったが平山本人はどこか悔しそうだった。ちなみにこの日平山は6タコと本来の実力を発揮できず。ドンマイ平山君、こんな日もあるさ。
8回の攻撃、代打松原がピッチャー返しの鋭いヒットで出塁するなどチャンスを作るがやはり得点には至らず。するとその裏ついにイシバシが相手打線に捉えられ、3点を追加されてしまう。試合後のコメントでは寒さで力が入らなかったとのことだった。外人選手は寒さに弱いからね、しょうがないね。
9回はダイナミックなフォームが個人的に気に入っている丸がリリーフ。わずか7球で1イニングをしっかり締めた。しかし反撃はここまで、徐々に制球を良くした相手先発に完投勝ちを献上してしまった。
惜しくも今季初勝利はお預けとなったが全体的に皆が鋭い打球を飛ばすなどRaDの成長を感じさせる試合だった。特に途中出場の松原は1安打1四球と首脳陣に猛アピール。かつてRaDのお散歩おじさんと呼ばれた男(24)も後輩の成長に目を細めると共に、世代交代に伴う自身の戦力外通告も近いのではと背筋を震わせるのだった。
(敬称略  文責 新井) (記録員 松原 緑川 羽田)