試合結果詳細

初日を二勝で勝ち上がり、一位リーグでの初戦。勝てば賞金確定となる相手は一年バッテリーが軸の神奈川大学ヤンキース。
前日、一試合投げ切った木原がこの日も先発。本来の力のある球ではなかったが初回を4球で投げ終わりいい流れをつくる。裏の攻撃、情報通り伸びのあるストレートを投球練習から見せつけられるが、防具をつけないキャッチャーにファウルチップをぶつけようかと、そんなボケも出ながら攻撃が始まる。先頭の石原がサード強襲のあたりを打ち、守りの流れがそのまま繋がる。旭は四球、俊足松本のボテボテ内野安打で1アウト満塁のチャンスが初回からつくられる。ここでバッターは前日少しやばいとこを同じ宿舎の日大の人に見られた太田。ストレートをとらえセンターへ飛ばすも少し上がってしまう。だが、サードランナー石原の足では余裕でセーフの当たり。いや、誰もが帰れるんではないかという当たり。しかしここでありえない事態が発生する。まさかの石原はタッチアップの体勢にはなっていなかったのだ。チームメイトは絶句。盗塁を貪欲に狙い、自分がホームに帰るのが仕事のような石原くんがこのようなプレーをするとは、夢か？いや夢ではない。ベンチに帰ってくる石原にかける声は見つからなかった。そして、結局この回は点が入らなかった。流れを渡したくはなかったが次の回、四球で出したランナーがヒットで帰り先制点を奪われてしまう。守備では外野の大賀、石原がいつも通りのプレーができていない。それはなぜか？前日の酒のせいであろう。飲むと危険な人物となる大賀、笑い上戸となりうるさい石原。プレーに支障が出てしまうとなると飲み方も考えなければいけない。この点では、潰れたという情報があるのにそれでも素晴らしいプレーができる私立の方達は尊敬しなければならない。4回にまたも四球で出したランナーが帰り追加点を取られる。5回、前日からの疲労がたまり限界のきた木原に代わりピッチャーはコントロールのいい干場。相手は球速差に目が慣れずこの回は無失点に抑える。その裏、久保田がエラーで出塁、小島がレフト線へのツーベースで初得点。チームのムードが一気にあがる。この後四球が続きツーアウト満塁のチャンスでバッターは松本。同点、いや逆転までありえたが相手のピッチャーの気合いの投球で三振に抑えられてしまう。最終回、干場はピンチを作るが三振もとり、無失点で抑え、最後の攻撃への流れをつくった。なんとか一点を取り同点にしたいが、簡単にツーアウトになってしまう。だが、相手のピッチャーがいきなり調子を崩し、三連続四死球でツーアウト満塁のチャンスでバッターは石原。なんとか一点をとってくれと全員が願うが、セカンドフライであっけなく試合が終わる。
野球の展開としてすごい楽しい試合だったが、勝てた試合なだけに悔しさも残った。力のあるピッチャーを相手でもチャンスが作れるのでそのチャンスをモノにできるそんなチームになれるよう成長していきたい。