試合結果詳細

◎３大会連続の４強入りならず　両チーム計３度の逆転劇を演じる熱闘も惜敗
　菅谷マジックスは５日、サタデーカップ２０１９年夏秋大会決勝トーナメント２回戦で「Team-BMT」に４－５で敗れた。佐藤・小山智が２安打を放つなど本格派相手投手を打ち崩し、投げてはエース智が５回３失点で踏ん張りサドンデスに持ち込んだが、勝ち越しの１点を守り切れずサヨナラ負けを喫した。３４度の猛暑のなか両チーム計３度の逆転劇を演じ、今大会随一の熱い戦いとなった。
　１回の攻防は両チーム無得点と静かな立ち上がりとなった。前回対戦で１２三振を奪ったBMTのエースは、今回対戦でも速球・スライダーと抜群のコントロールを武器にマジックス打線を沈黙させた。対する智は先頭打者に安打を許すも、打ち気を逸らすカーブとチェンジアップを武器に要所を締め、こちらも無得点で切り抜けた。
　２回表、BMTはエース温存策を採るが、これが裏目となり４連続四球でマジックスに１点を献上した。ここでBMTのエースが再登板し後続打線に立ちはだかるが、１死満塁から佐藤が値千金の中前安打を放ち１点を追加。この回２点を先制する。
　次に試合が動いたのは３回裏、BMTは満塁から走者一掃の中越え二塁打で逆転を果たす。４回表には惣宇利が右翼にヒット性の強い当たりを飛ばすも、好守に阻まれマジックス打線につけ入る隙を与えない。
　攻略の糸口が見えないまま迎えた最終回５回表、先頭の佐藤が俊足を活かして内野安打で出塁すると、相原三振の隙に二盗、三盗を決め、兼坂の三ゴロにも好スタートで本塁を奪う大車輪の活躍を見せる。マジックスは瀬戸際で同点に追いつきサドンデスに持ち込んだ。
　サドンデスの６回表２死満塁、４番打者智が２ストライクと追い込まれた場面で兼坂がホームスティールを試みる。相手の虚をついた決死のヘッドスライディングだったが判定はアウト。ここで兼坂は指を痛め負傷退場。コリジョンだとの抗議も通らず疑惑の残るプレーとなった。表の攻撃を無得点で終えたマジックスは、智からマウンドを託された小山恒が先頭打者をダブルプレーに仕留め次の回の攻防に繋げた。
　７回表、再び打席に立った智は左中間への意地の大飛球で念願の勝ち越しを果たす。そして迎えた７回裏、四球で同点に追い付かれ後がなくなると、次の投ゴロでは三塁走者を本塁で刺せず無念の再逆転を許し、１時間４５分を超える熱闘はゲームセットを迎えた。

※6回以降はサドンデス方式（1死満塁からのスタート）による得失点。
※打者/投手記録は5回までを公式記録として登録。